大分県の北東部に位置する離島、姫島村。人口約1800人の小さな村では、近ごろ「姫島ITアイランド構想」というプロジェクトが進行していることをご存知ですか？ 大分県が姫島村と連携し、IT企業・人材を島に誘致。ITを通じて地域課題を解決するという構想に賛同した2社の企業が現在姫島村にオフィスを設けています。今回は2018年1月に姫島サテライトオフィスを立ち上げた「Ruby開発」さんを訪問。島での生活に憧れて入社したという社員さんの話を聞いてきました。

お邪魔したのは、こちら!!

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• 株式会社Ruby開発

  https://www.ruby-dev.jp

  開発能力が高く、シンプルで便利な言語だと世界的に注目を浴びているプログラミング言語「Ruby」を使い、WEBサービスの開発支援を行っています。「地方のエンジニアを守りたい」という志のもと2012年東京で立ち上げて以後、仙台、大阪、福岡、ベトナムに次々と支社を広げ、グローバルに事業を展開。2018年には「姫島ITアイランド構想」に賛同し、姫島村にサテライトオフィスを設け、ITの総合力を駆使して地域課題の解決に取り組んでいます。

お話を伺ったのはこちらの方。

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• お名前

  天辰　幸洋

  所属部署

  ITソリューション事業部

  入社年

  2017年

  出身地

  鹿児島県

  出身学部

  熊本大学 理学部物理科学科中退

鹿児島県出身の天辰さんは、大学時代にダイビング部に入部し、日本の島を巡ってダイビングを楽しんでいました。毎年各地の島を巡っているうちに「いつか島で暮らしたい」という憧れを持つようになったという天辰さんは、「将来島で生計を立てていくにはこの道しかない！」と、元々興味があったIT系の企業に入社。東京や福岡で経験を積み、そろそろ転職をと考えていた頃、姫島村にIT企業が進出したというニュースを知ったのです。

2018年1月、姫島村にサテライトオフィスを構えたのは「Ruby開発」。プログラミング言語の「Ruby」を用いて、アプリケーション開発を行う会社です。
「Rubyは気持ちの良い言語なんです。簡単にいうならば日本語に対する英語のような感じ。英語だとストレートに言いたいことを伝えられるのに、日本語は前置きだったりまわりくどい言葉になったりしますよね。Rubyはシンプルに動作を伝えられるので、気持ちよく開発できる言語なんです」。
前職からRuby言語の可能性を見出していた天辰さんは、島で働くことができること、かつRuby言語を使ってWEBの仕事ができることから「Ruby開発」に入社を決めました。

現在、姫島のオフィスで姫島ITアイランドセンター長として働く天辰さん。姫島にいながら東京の仕事をリモートで行っています。
「Rubyを使った開発支援を行っているのですが、今は技術者が足りなくて困っているお客さんのところに入って、リモートで開発のお手伝いをしています。他にはオフィスの業務等々マネジメントもしていますが、今後地域貢献になるような勉強会なども開いていきたいと思っています」。

島に来て一年、休日には島民の方と大好きな釣りや山登りをしたり、アウトドアを楽しむこともあるそうですが、今はサテライトオフィスの基盤作りやRuby言語の勉強に集中して取り組んでいます。
「プログラミング言語の開発スピードはものすごく速く、日々新しい言語が生まれているんです。それらをキャッチアップしていかないといけないんですよね。なにせ社名が「Ruby開発」ですから、1番最新の情報を知っておかないと（笑）。お客さんから聞かれることも多いですし、予習が必要なんです」。
大変だが勉強は楽しく、12時間ずっと勉強し続けるほど集中するという天辰さん。「なんの分野でも良いからトップを目指せるくらい集中して頑張れる人」がエンジニアに向いているのだと教えてくれました。

最後に天辰さんに【大分県の学生に向けて一言】をお願いしました。
「都会に出て働いていても、“いつか地元に帰りたい”と思っている人って多いんです。でもいつかじゃなくて、”今の段階で大分県で自分はどんな仕事ができるのか、どんな会社に入れるのか”というのを考えてみて欲しいですね。そのためにもまずは大分県の良さを知ること。いろんな地域を旅しながら見て、地元の魅力を掘り起こしてください」。