春うららかな季節到来。
重いコートを脱いで、アウトドア気分で公園でランチするのも最高です。そんなお供に、ひと味違う“おいしいもの”いかがでしょうか？
2022年に臼杵にオープンした「FAVeUR!kitchen（ファヴールキッチン）」というお店、知っていますか？ここには“ジビエ”を使ったバーガーがあるとの噂。
ジビエって一体なに？どんなお店なの？そんな疑問に答えるべく、ドライブがてら臼杵へ！

ジビエって一体どんなもの？

臼杵ICからほどなくすると見えてくるのは、白くてかわいい建物。
ここは、ジビエを使ったハンバーガーなどを購入できるテイクアウト専門店です。そもそも“ジビエ”って？という方も多いかもしれませんね。

日本では一般的に猪や鹿を使ったジビエ料理が多く見られます。大分県でも日田や玖珠、臼杵などで多く狩猟されているそうです。皆さんは食べたことありますか？

「ファヴールキッチン」ができるまで

お話を伺ったのは、このお店を経営されている神薗さんご夫婦。
なぜジビエを使ったお店をオープンするようになったのでしょうか？

「元々は福岡でサラリーマンをしていて、転勤先が大分でした。大きな病気をしたことで、空気のキレイな場所で暮らしたいと思うようになったんです。そんな時、吉野の空き家バンクを目にして移住を決意しました。吉野で暮らすようになって、近所の方にいただいた猪肉がすごく美味しくて衝撃を受けたんです。そこからジビエの世界に興味を持つようになったのが始まりです」

地元の福岡から移住し、ジビエの世界に魅せられた神薗さんご夫婦。そこから狩猟の資格を取得し、自ら出向くほどになったいうから驚きです。

生きとし生けるものに感謝のキモチ

自分たちで狩猟したものはペットフードや自家消費へ。お店で使用する販売用のお肉は、山香にある解体処理施設から仕入れています。

「お肉はモモやヒレ、ロースなどが有名ですが、実はスネやバラなど硬くて筋の多い部位の方が美味しいんですね。ミンチにすることで食べやすくなりますし、食品ロスもない。余すことなく山の恵みを食べられるので、ハンバーガーという形になりました」

この先は、自分たちで処理まで行える施設をつくることが目標だそう。

ジビエに対してのイメージをクリーンにしたい、そして生き物の恵みをいただくことに感謝したいという想いから「ファヴールキッチン」をオープンしたという神薗さん。私たちもジビエだけに限らず、あらゆる命に感謝することを忘れてはいけませんね。

オーガニック食材と地元野菜で“体にいいもの”を

お店で使用するのはジビエの他に、臼杵の「ほんまもん農産物」の野菜たち。オーガニックを推奨する臼杵のブランド野菜をふんだんに使って提供される商品は、すべて無添加・無農薬で保存料なし！調味料もオーガニックで、スパイスからすべて手作りです。

調理を担当するのは、以前から料理やお菓子づくりが好きだったという敬代さん。
「バーガーのバンズも手づくりです。カレーパンはイベント用ですが、ルーも１から作っています。体にいいもの、おいしいものを食べてもらいたいですね」。

実は神薗さんご夫婦、祐志さんは竹細工職人、敬代さんはヘアメイクアーティストという本業の持ち主。「ファヴールキッチン」の営業日はインスタグラムをチェックしてくださいね♪

バーガーだけじゃないメニューも絶品

バーガーの他にも、猪の肉を使った“シシ肉まん”や、珍しい“ちまき”も！
どれもお肉の味がしっかり濃くて、無添加とは思えないほど。あっという間に完食しちゃいました（笑）。季節のスープも、臼杵のほんまもん農産物を使った優しい味でめちゃくちゃ美味しい♡ジビエってどんな味？臭みとかないの？と思っている方は、ぜひ一度味わって見てください。ジビエの概念がガラッと変わること間違いなしですよ。

ペットフードも！

またジビエで作ったペットフードも要チェック。
https://www.faveur.pet
野生のままの究極の無添加フードは、栄養価も高く愛するワンちゃんたちの健康に最適です。気になる方はぜひ一度お試しあれ！

自然の恵みに感謝して、余すことなく食べることはあらゆる未来へ繋がっているんだなあとしみじみ。店名の“ファヴール”とは、フランス語で恩恵、恵みという意味を持ちます。そんな想いが「ファヴールキッチン」のハンバーガーには詰まっています。何よりとっても美味しいので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。リピーターが多い理由がきっとわかりますよ♡