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おおいたをたのしむ

2024年03月08日

ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。
日本一の冷泉「寒の地獄旅館」

“日本一の水風呂”と呼ばれる冷泉(冷たい温泉)が、大分にあることを皆さんは知っていますか?
その冷泉があるのは、大分県玖珠郡九重町にある「寒の地獄旅館」。
温泉なのに冷たいの?と思う方も多いと思いますが、地下から噴出する一定の成分を含んだ水は温泉と呼ばれますが、中でも温度が25度未満のものは冷泉と呼ばれるそう。
実はこの冷泉には多くの効能と長い歴史があるんです!
そんな寒の地獄旅館に2023年、待望の「暖の地獄サウナ」が誕生したと聞いて早速潜入してみました。

ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」

大分市内から車を走らせること約1時間。
九重連山を望む大自然の中、気持ちのいい山道を進んでいくと、「寒の地獄」の看板を発見!

ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」

お猿さんがきっかけ? 冷泉ってどんなもの?

お話を聞いたのは、寒之地獄株式会社代表の武石 真澄さん。

ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」

ここ「寒の地獄旅館」は昭和3年(1928年)に創業した山の宿。もうすぐ100年という長―い歴史のある温泉旅館です。そこにある“日本一の水風呂”、いわゆる冷泉の始まりは、なんと江戸時代の末期! 嘉永2年(1849年)に開場しました。傷を負ったお猿さんが、この温泉に入っているのを1人の猟師が発見したことから、傷への効能があるのでは?と湯船を築いたのが始まりなんだとか。その風景を思い浮かべるだけでなんだかほっこりしますが、これ本当のお話です。

ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」 ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」

湧出量と抜群の効能でつるつる素肌に

この冷泉は、九重連山に降った雨が、地下の岩盤を通り沸いているそう。日本全国に冷泉はいくつかあれど、1分間に2トンの湧出量を誇るのはここだけ。ドラム缶に換算して約10本分!これだけの水量は他にはないとのこと。さすが、おんせん県おおいた!

ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」 ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」

更には効能も抜群。硫黄泉でメタケイ酸も豊富なので、角質を分解しお肌がツルッツルになる成分が豊富に含まれています。そもそも、お猿さんの傷を治すほどの温泉ですから、お肌にはもってこいなんです!
温泉の横には「ととのえ暖房室」という体を温める部屋がありますが、天井は吹き抜け仕様。体を拭かずに乾燥させ、そのまま肌に擦り込ませると良いのだそう。創業当時から入浴したり、飲んだりするとケガや病に不思議なほど効能があるとされていたため“霊泉”とも記され、多くの湯治客に愛されてきました。

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暖の地獄サウナ、オープン!

そんな歴史ある冷泉に昨年、待望のサウナが誕生!
常連さんからも多くの要望があったという薪ストーブサウナ。その名も「暖の地獄サウナ」。夏場のみ3ヶ月間限定だった冷泉も、サウナの誕生により通年入浴できるようになったそうです。

ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」

サウナの誕生の背景は、とあるサウナーブックに寒の地獄旅館の冷泉が紹介されたことに始まります。サウナがない中で唯一紹介されたとのことで、常連客の方からもサウナの要望が膨らんだことから、武石さんはサウナをつくることを決意。そのことをSNSで発信したところ、それがプロサウナーのととのえ親方の目に留まり、サウナ師匠とのダブルプロデュースでクラウドファンディングを開始。冷泉に惚れ込んだ多くの人たちの想いにより、「暖の地獄サウナ」が完成しました!

ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」

13〜14度の冷泉、100度越えのサウナという温冷交代浴は、常連客さんから“デッドコースター”と呼ばれるほど(笑)。でもこの温度差こそがお肌への効果はもちろん、自律神経を整えることが期待できるのだそう。
「13度とされていますが、湧出量がすごいので体感温度はもっと冷たいと思いますよ。川の水も、流れていると実際より冷たく感じますよね。でもここの冷泉は泉質が柔らかいので、入りやすいですよ」と武石さん。

ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」

温かい、冷たいを繰り返して“ととのう”を体感できる「寒の地獄温泉」。温泉横にある「ととのえデッキ」で外気浴も堪能でき、また館内には冷泉だけではなく温泉もあります! 源泉を加温した掛け流し温泉で、柔らかな硫黄泉は最後の上がり湯として最高です♡ 檜の雰囲気もよく、心も体もスッキリ。

ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」

ブームではなく文化を紡ぎ続ける

昨今のサウナブームでサウナの存在はとても身近になりましたが、「寒の地獄温泉」のサウナ誕生はただのブームからなるわけではありませんでした。
「寒の地獄旅館ではこの冷泉に100年以上お客様が入浴してきたことこそが文化。この先の100年、また冷泉が人々に愛される文化となる一つのツールとしてサウナをつくりました。冷泉に入る体験やその効能が、この先もずっと続いていくといいなと思います」。
一時的なブームではなく、冷泉を愛し、長く通ってもらえる場所であってほしいと武石さんはいいます。

ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」

旅館と温泉の未来をつなぐために生まれた暖の地獄サウナ。九重の自然に囲まれた山のお宿で心と体をととのえる時間、体感してみませんか?
最高のリフレッシュをお約束します♡

ブームから文化へ!“ととのうサウナ”誕生。日本一の冷泉「寒の地獄旅館」
大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」
〒879-4911 大分県玖珠郡九重町田野257番地
受付時間:8:00〜20:00
休館日:水曜日
http://kannojigoku.jp

WRITER

  • 塩月 なつみ
  • 塩月 なつみ記事一覧

    かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!

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