ひゃっけつって何?

漢字で書くと「百穴」。
正式には、「滝尾百穴横穴古墳群」と呼ばれる大分市滝尾にある100の穴のことです。

「日立 世界ふしぎ発見」とかに出てきそうな、外国の遺跡っぽい大分市の指定史跡です。

本当は84個。

昔から百穴と呼ばれていたようですが、現在確認できるのは84個。古墳群という言葉でピンときているかもしれませんが、今から1400〜1500年前の古墳時代のお墓なんだそうです！

表から見える部分だけではなくって左の奥の方にも点在しています。

穴は、入口は狭いですが、中は2平方メートルほどの広さがあります。天井は家の屋根をイメージさせるものや、丸いドーム形状のものなど、種類は様々。穴によって特徴があるようです。それぞれの形状には、何か理由があるのかもしれませんね。

この古墳は、九州大分をはじめ熊本県・福岡県に多く、本州は関東・北陸・東北まで全国各地で見られるそうですが、ここ滝尾百穴のように垂直な崖面に何段にも穴が並んでいるのは大変めずらしいそうです！

元々は、入り口には石などで蓋がされていて、奥に遺体を安置する玄室という場所があり、お部屋のような作りになっていたようです。
岩の風化や、太平洋戦時中に防空壕として使われてたことから、今は確認できません。

これも気になる

右奥には、大きな穴が。ここも戦時中の防空壕の名残なんだそうですが、千と千尋のトンネルを思い出す「風が吸い込まれてる」の逆バージョンで、ひんやりした空気がでていました。涼スポット。

身近に遺跡がある幸せ

市内の中学校横に突如あらわれる身近な遺跡。見ておかない理由はありません！
（大分の遺跡、シリーズ化したいと企んでいます。）

※滝尾中学校グラウンド横のため、授業中などはご配慮をお願いいたします。周辺に駐車場はありませんので公共機関をご利用ください。