土づくりからICTの活用まで。農業ゼネコンを目指して

私たちシセイ・アグリの始まりは1977年。はじめは堆肥や土木資材の販売を行っていましたが、2001年より農業生産事業に参入。豊後大野市を拠点とし、白ねぎを中心とした野菜の生産を主に行っています。

「志を持ち、誠を尽くす」これがシセイ・アグリの理念です。
容易ではない農業の世界の中で、しっかりとした目標を持ち、誠実な仕事をするという気持ちの部分が何より大切だと感じています。今は白ねぎをメインに生産していますが、この先は時代に合わせて必要とされるものづくりができる会社でなくてはいけないと思っています。

また、これからの大分の農業の仕組みづくりを構築したいという想いもあるため、設立当初からの堆肥づくりを通じて得たノウハウを活かし、農業の基本である土づくりからしっかりと取り組んでいます。ICTを活用したスマート農業の実践にも積極的に取り組み、2018年には世界基準となるGLOBALG.A.P. （※）の認定も取得しました。
※GLOBALG.A.P.認証は、食品安全、労働環境、環境保全に配慮した「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる世界共通ブランドです。

栽培から収穫、出荷までの工程を全て数値化し、データに基づいた合理的な農業経営を実践することで、年々売上を成長させています。昨今、強烈な猛暑など異常気象が続き、経営に直結する厳しさも感じていますが、私たちは常に会社として続けられる農業を模索しながら、地域の方々に愛される“農業ゼネコン”を目指しています。

地域産業から生まれる笑顔を大切に

農業は地域産業なので、地元の人に喜んでもらうことで貢献し、また働く人たちも農業で生計が立てられるような会社であり続けたい、そう思っています。私たちの一番の喜びは、消費者であるお客様からの「おいしい」という声です。それこそが家族で囲む食卓の話題となり、食べることの豊かさにつながるのだと感じています。そんな場づくりが私たちの手掛ける野菜で出来るのなら、こんなに嬉しいことはありません。また、そんな想いを共有してくれる販売店や飲食店の存在も大切です。作り手も売り手も、自分たちで自信を持って提供できるものづくりを目指していきたいですし、それに伴った社員教育も必要だと感じています。スタッフにいつも伝えているのは、挨拶、返事、そして感謝の気持ちを大切にしてほしいということです。地域や人のためになる仕事をしながら、自身の成長につなげてほしいと思います。農業は本当に魅力的な産業です。シセイ・アグリはこれからも、その想いや誇りをカタチに変えながら、地域の方々や働く社員、その家族にも魅力的に感じてもらえる会社づくりをしていきたいと思っています。

求める人材像

まず第一に、この仕事を面白いと感じられる人かどうかだと思っています。農業は夏の暑い日も、冬の寒い日もありますが、四季の変化を体感できる仕事です。触れる野菜も日々変化しますし、色々な変化を感じる中で自分が働く達成感を感じたい人は、この業界に向いていると言えます。また、小さなことにも好奇心を持ち、常に頭の中にハテナマークを出せる人も望ましいです。頭を使うこと、体を使うことなど一人ひとりに適正があると思うので、その人が一番輝けるポジションで強みが出せるようにしていきたいと思っています。

学生時代にしておいた方がいいこと

私はここ豊後大野市に生まれ育ち、高校卒業後は関東の大学へ進学、就職しました。大学時代は勉強もめちゃくちゃしましたし、バイトも遊びもたくさんしました（笑）。睡眠時間を削って楽しんでいましたが、今思えばいい時代を過ごしたなと思っています。学生時代はとにかく色んなことを楽しんでほしいと思っています。何かに迷った時は、とりあえずやってみて下さい。“やった後悔より、やらない後悔”の方が、生涯引きずるものです。とはいえ、やった後の後悔はとても痛いものですが（笑）。でも人生は一度きり。失敗を恐れず、どんなことにも挑戦する好奇心を大切にしてほしいと思っています。