子どもの頃から、お祭りやイベントで必ず見かける“りんご飴”。みなさんも一度は食べたことがあるのではないでしょうか？
そんなりんご飴、数年前から再ブレイク！ SNSで様々な種類のりんご飴を見かけたり、食べた時のASMR※でも人気に。今回は、大分のりんご飴専門店「apple wave」を深掘り。りんご飴や、お店オープンに隠された知られざる秘話に迫ります！

※ASMRとは…”Autonomous Sensory Meridian Response”（自律感覚絶頂反応）の略で、聴覚や視覚への刺激によって得られる、心地よさなどを指す言葉です。

衝撃の美味しさ？　りんご飴との再会

大分市内わさだ方面、ホワイトロード沿いにある「apple wave」。三佐にある1号店は2024年５月にオープン。ちょうど1周年を迎えました。今回訪れた、わさだ店は2024年末に誕生した2号店です。今回、お話を伺ったのはオーナーの山西さんご夫婦。

オープンのきっかけは娘さんが目にしたSNS。美味しそうなりんご飴を一度食べてみようと、一緒にポップアップショップに出向いたことから始まったそうです。
「正直言うと、子どもの頃はあまり美味しいというイメージではなかったんです（笑）。でも食べてみると、すごく美味しくてビックリ！　りんご飴の概念が変わりましたね」と山西さん。あまりの美味しさに感動した山西さんは出店を模索。そこから全国各地、色んなりんご飴を食べて回ったといいます。

青森直送！　本当に美味しいリンゴを求めて

リンゴの産地である青森など、様々な農家に足を運びながら自分たちが本当に美味しいと思うものを探した山西さん。そんな努力が専門店オープンへと繋がりました。
「ここには、青森の契約農家からその時期に1番美味しいリンゴが届きます。今は、“葉とらずふじ”がオススメ。みずみずしくて梨のような感じで、蜜も美味しいですよ」。
また、リンゴに絡める飴にも一苦労。甘すぎず、リンゴの美味しさを第一に引き立てる糖度や厚さを求め、3年以上も試行錯誤したと当時を振り返ります。

ちなみに“葉とらずふじ”とは、サンふじという品種のリンゴ。文字通り、収穫ギリギリまで葉っぱを取らないことで養分がしっかりと行き渡るので、水分も多く美味しいリンゴになるのだそうです。

りんご飴とひと言に言えど、時期によって提供されるリンゴの種類が違うほか、獲れる畑によって味も変わるので、お客さまに均等に美味しいものを届けられるようにしたいと山西さん。
「リンゴも飴も生き物。気候や産地などで味が変わってくるので、毎朝スタッフで味見をしながら、本当に美味しい商品を提供することが大切だと思っています」。

サイダー味？　様々なフレーバーをお試しあれ

そんなこだわりのリンゴを使って、様々なフレーバーでりんご飴を提供する「apple wave」。シンプルなプレーンは王道の美味しさで大人気！　他にも、ホワイトチョコや期間限定のティラミス、宇治抹茶などもリピーターが多いそうです。（珍しいものだと、サイダーなど味わったことのないフレーバーも！）

また、お店自慢の生チョコトッピングもおすすめ。店独自のブレンドで完成した生チョコとりんご飴の相性は抜群！　アイスも追加できるので、自分の好きな味にカスタマイズするのも嬉しいですね♪

追加料金で食べやすいサイズにカットしてくれるので、そこも自分好みにチョイスできます。実際に食べてみると驚きの美味しさ…！　こんなりんご飴、初めて食べました♡　みずみずしくて、リンゴを引き立てる飴との割合も絶妙。これは、リピーターさんが多いはずですね。その時期限定のフレーバーもあるので、SNSをチェックして旬の美味しさを楽しんでみてはいかがでしょうか。リンゴだけではなく、イチゴ飴もあるのでここも要チェックです。

店名の「apple wave」には、ブームだけで終わらせたくないというオーナー夫婦の想いが込められています。
「食べて下さるお客さまの表情や、“美味しい！”という声がとても嬉しいです。流行りではなく、波に乗ってこれからも新しいことに挑戦していきたいですね」と山西さん。
今後は、自分たちの技術をもとにプロデュース業なども視野に入れていきたいと笑顔をみせます。
こだわりのリンゴを使った“りんご飴”。一度味わったらやみつきになること間違いなしの美味しさですよ、ぜひ。