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おおいたをたのしむ

2024年02月22日

Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう!
佐藤防水店

「みんなが持っているからほしい」よりも、「自分らしさが表現できるもの」を身に付けている人って、個性があって魅力的に見えたりしませんか? 例えば、いつも持ち歩くバッグがそんなアイテムだったなら、毎日のお出かけがより楽しくなるはず。
「じゃあ、探しに行ってみよう!」ということで今回おじゃましたのは、創業70年以上の歴史を誇るテントの施工を手掛ける企業「佐藤防水店」。
……テントの会社とバッグ? はたしてどんなつながりがあるのでしょうか?

Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう!

歴史と経験が発想につながった商品開発

大分市街地から車で約10分。佐藤防水店は大洲総合運動公園のすぐそばにあります。今回案内していただいたのは、社長の佐藤 晃央てるおさんです。

Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう!

家業であるテント店の4代目を受け継いだ佐藤さんは、前職は大分県の百貨店“ふるさとのデパート”のアパレルショップに勤務していたとのこと。
「私がアパレルで働いていた頃は、オーダーでファッションアイテムを注文するという概念はなく、既製品の中から好みのものを選んで買うのが当たり前でした。ただそれでは、“もっとこうだったらいいのに”“こんなサイズやこんな色はないの?”といったお客さまのご要望にお応えすることはできませんでした。当社の主力事業であるテントの施工は、発注先の建物に合わせてつくるので、基本的にはすべてオーダーメードなんですよ。そう考えると、もっと気軽にオーダーできる商品をつくってもおかしくないなと思って」と佐藤さん。
テントの施工に加えて、自社ならではの付加価値のあるものづくりができないだろうかと考えた時に浮かんだのが、創業から培ってきたテントの縫製技術を詰め込んだ、帆布生地を使ったオーダートートバッグの製造でした。

好きなものだけをセレクトして生まれるバッグ

つくりはじめて12年ほどになる佐藤防水店のオーダートートバッグは、一般的な帆布生地(キャンバス)とは違い、産業資材を中心に使用。国内最厚の2号帆布をはじめ、4号帆布、6号帆布の3種類の生地をバッグのデザインや性質に合わせて使い分けています。特に2号帆布は市場では販売されていない、ベルトコンベアの芯材などに使用するもので、国内で織ることができる織機は現在1台のみなのだそう。

Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう!

「つくりはじめた当時は、生地メーカーの方からも2号帆布を使ってバッグをつくること自体、“そんなの無理だよ”と言われたぐらいで(笑)。逆にワクワクワしてきましたけどね」と、極厚の2号帆布でバッグをつくることは挑戦だったと佐藤さんは当時のことを語ります。その後さまざまなメーカーでも2号帆布のバッグがつくられるようになり、佐藤防水店はオーダートートバッグの先駆け的な存在となったわけです。

Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう! Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう!

貴重な素材で仕立てる佐藤防水店のオーダーバッグですが、その醍醐味はなんといっても、デザインがセレクトできること。普段使いに合う横型や深型、大容量のビッグトート、手軽に持ち歩けるミニトートなどから形を選び、カラーやパーツも自由に組み合わせることができます。バッグのボディやポケット、ベルト、ボトムなどなど、パーツの種類や生地と縫い糸の色も何通りにも選べるので、好きな色をどこに使うか、持ち手の長さはどうしようか、ショルダーも付けたい……悩みすぎて決められない! となってしまいそうですが、完成イメージが想像できるように、WEB上でシミュレーションができるのでご安心を。注文はオンラインショップと、大分市生石いくしにある佐藤防水店の直営店「Re-sew」で相談できます。

いつもそばにいる相棒のような存在に

Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう!

実際にバッグをつくっている現場を見せていただきました!
工業用ミシンを走らせる音や金づちで留め具をたたく音が響き、インダストリアルな空間に大量の帆布生地のストック、棚にはカラフルな糸がずらり。バッグをつくるスタッフさんもおしゃれな方ばかりで、とにかく“かっこいい”で溢れています。

Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう! Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう!

「生地同士の重なる分厚い部分を縫う時は特に神経を使います」とミシン担当のスタッフさん。その丁寧な縫い目が職人の思いを物語っています。

Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう!

つくっている途中の商品を見ると何一つとして同じものがなく、全てが個性的。それぞれどんな方がオーダーして、どんなふうに使うのか、想像が膨らみます。バッグが自立している姿から帆布生地の厚さや丈夫さは一目瞭然!

Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう!

また「佐藤防水店」の手書きロゴがアクセントになっていて、この渋さがバッグのデザインを引き締めているところがたまらない(個人的にここがツボでした)。ベルト部分は革を型で抜き、穴を空けるのも手作業で仕上げ、細部まで大切につくりあげています。これぞ職人の成せる業。こうして丁寧につくられるバッグは、注文から1カ月半ほどで完成します。

Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう!

厚手の帆布生地でつくるトートバッグは頑丈さもポイントですが、使えば使うほどに味わいが増してくるところも楽しみの一つ。
「ジーンズや革を育てる感覚と同じように、使うたびに“自分色”に染めていけることも特徴です。自分の好きな要素を選んでできたデザインに加えて、その経年変化を味わいつつ、一生モノのバッグとしてぜひ使っていただきたいですね」と佐藤さん。丈夫さもさることながら、クラフトマンシップの精神で手掛けたデザイン性の高さも相まって、どこに行くにも持って出かけたくなる、相棒のような存在になっていきそう!

世界で一つだけ、大分で創るオーダースーツ

Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう!

佐藤防水店でオーダーできるのはバッグだけではありません。
本社から車で約5分の豊町にあるグループ会社の「Rike lab.」では、オーダーメードスーツもあつらえています。

約1000種類ある生地から好みのものを選び、体のすみずみまで採寸してもらうことでジャストフィットする、他の人とは被らないデザインのカスタムメードスーツ。既製品にはないオリジナリティーと最高の着心地が体感できますよ!
レディーススーツも好評とのこと。
社会人だけでなく、成人式や卒業式を控える学生さんも、特別な一着をつくってみてはいかがでしょうか。

長く愛されるサステナブルなものづくりを目指して

佐藤防水店のバッグは、大分県だけでなく全国のファッショニスタに注目されていて、アパレルショップや百貨店、さまざまな企業とのコラボ商品も展開しています。これから新商品のご予定は?
「アパレルは12年周期で回るといわれているんですけど、当社のバッグもちょうどその時期を迎えています。これからオーダーバッグ部門の第2章に向けて、新しい動きを進めているところです。自分だけのデザインのバッグは、長く大切に使ってもらえると思います。当社のオーダーバッグがエコやサステナブルにつながるファッションアイコンとなるよう、頑張っていきたいと思っています」と、佐藤さんのものづくりへの核心とこれからの展望を語ってくれました。

Made in OITAのオーダートートバッグをつくろう!

上質な素材とクラフトマンシップでつくられる佐藤防水店のオーダーメードアイテム。“自分らしさ”が表現できるバッグやスーツをぜひつくってみてくださいね♪

佐藤防水店

〒870-0901 大分県大分市西新地2丁目1-4
097-579-6500(代)

オンラインでバッグをオーダーする方はこちら
https://sato-bosui.com/bag/

店舗でのバッグのオーダーはこちら
直営店 Re-sew(大分市生石)
https://www.instagram.com/resew_oita/

セレクトショップ Rike lab.(オーダースーツ)
https://rike-lab.com

WRITER

  • 牧 亜希子
  • 牧 亜希子記事一覧

    planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。

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