おおいたをたのしむ
2022年12月09日
カワイイ♡だけじゃない、こだわり食材の無添加スイーツで地域貢献
「IWATOYU CAFÉ」
2022年10月、中津市耶馬溪の人気紅葉スポット“一目八景”からほど近くにある深耶馬温泉「岩戸湯」の敷地内にカフェがオープンしました。
その名も、《温泉と植物とカフェ。「IWATOYU CAFÉ」》。
「自分の店を持ちたい」という夢を叶えた元栄養士のオーナーが、食材にこだわって作る体に優しいスイーツやドリンクなどをレポートします!
カフェは深耶馬溪温泉で唯一「九州八十八湯めぐり~九州温泉道~」の対象施設に選ばれた、地下450m下から汲み上げる単純アルカリ温泉が人気の「岩戸湯」のすぐ隣にあります。
右:「岩戸湯」カフェのイートインスペースが併設されています。
左:「IWATOYU CAFÉ」。
岩戸湯
「岩戸湯」のイートインスペース
“いつか自分の店を持ちたい”という夢
「IWATOYU CAFÉ」のオーナーは耶馬溪出身の元栄養士、藤本
結婚して「岩戸湯」へ嫁いできました。
栄養士と調理師の資格を活かして、結婚後も病院や保育園で栄養士として働きながらも、「いつか自分の店を持ちたい」という想いがずっと胸の奥にあった藤本さん。
まあ、ひとまずやってみよう!ということで、はじめは温泉の受付でシフォンケーキを不定期に販売していました。
岩戸湯受付
そんなある日、福岡県の豊前市にあるカフェのオーナーと仲良くなった藤本さん。そのカフェは、粉にこだわったパンやピザを提供しているお店でした。
「私もこんな風になりたい!カフェの経営をいろいろ勉強してみたい!」という気持ちが強くなり、2021年12月に思い切って保育園を退職し、豊前市のカフェに通いながら修行をすることにしました。
修行中は、レシピだけでなく経営ノウハウや資財・仕入れについてもたくさん教えてもらったそうです。
修行を始めて3ヶ月ほど経った頃、岩戸湯オーナーから「温泉でカフェをしてみない?」と声をかけられた藤本さん。
思ってもみなかったチャンスに、「やりたいです!」と即答したんだとか。
その後準備を重ね、2022年の10月、ついに藤本さんの夢だったカフェをオープンしました。
「やってみたい」と思うだけじゃなくて、しっかり行動に移すというところが夢の実現に繋がったのですね。
食材にこだわる、体に優しいカフェメニュー
修行中に1番練習したのが、シフォンケーキだったということもあり、“もっと極めていきたい”と作り出した「耶馬もちシフォンケーキ」。
その「耶馬もちシフォンケーキ」を使った、藤本さんおすすめのシフォンサンドをいただきました。
「あんこ豆乳クリームサンド」
岩戸湯女将の自家製あんこと、豆乳クリームの相性が抜群!シフォン生地は100%深耶馬溪産のそば粉を使用しており、喉を通るときにそばのいい香りがふわっと鼻に抜けます。
「ティラミスサンド」
エスプレッソが入ったマーブル生地のシフォンに、マスカルポーネチーズクリームと豆乳クリームがサンドされているちょっぴり大人な味のシフォン。
シフォンケーキはもちろんのこと、カフェメニューに使われている食材は、全てこだわりの逸品。
「お店のコンセプトが『食材にこだわっていること』なので、ここはこれからもずっと守っていきたいです」と、藤本さん。
果物や粉、調味料などは全て無添加で、できる限り地元の食材を使うことを心掛けているそうです。
ドリンクメニューも充実!
「ホットコーヒー(岩戸湯ブレンド)」
シフォンケーキに合うようにブレンドされたコーヒーは、苦みの少ないスッキリとした味。豆は行橋のお店から仕入れたものだそうです。
「ほうじ茶ラテ」
温泉の隣にあるということもあり、湯上がりにぴったりなドリンクもありますよ♪
「湯上がりに冷たいドリンクを飲んで欲しい」と、考えるうちにどんどん種類が増えたというドリンクメニュー。
韓国で流行っている「フルーツエイド」にも挑戦!
種類が多いですね~!メニューの写真もカラフルでわくわくします♡
耶馬溪産の果物や、自家製梅・ブルーベリーのシロップなどを水または炭酸で割った「IWATOYU CAFÉ」のオリジナルドリンク。
今回は、りんごを使った「アップルエイド」の炭酸割りをいただきました。
「アップルエイド(炭酸割り)」
「体にいいだけじゃなく、見た目にもこだわっています」とのこと。
か、かわいい♡
ゴロゴロ入っているりんごがシャキシャキで、とってもおいしいです。さっぱりした後味なので、まさに湯上がりドリンクとしてもぴったり!
温泉と植物とカフェ。のわけ
シフォンケーキにドリンクに、とメニューが豊富な「IWATOYU CAFÉ」ですが、至るところに植物が置かれています。
よく見ると値札も付いているので、気になって藤本さんに聞いたところ、旦那さんが趣味で育てて販売しているとのことでした!
かわいい~!
なるほど、それで“温泉と植物とカフェ。”なんですね!
耶馬溪のご当地スイーツをめざして
シフォンケーキを観光や旅行のお土産にする、というイメージってあまりないですよね。
日持ちしないという理由からお土産としては敬遠されてしまうことが多いシフォンケーキですが、耶馬溪のご当地スイーツにしたい、と冷凍販売を考えている藤本さん。
「『耶馬もちシフォンケーキ』の名前にもついている“耶馬”は耶馬溪の耶馬なんですけど、地元の食材を主に使っているからという意味と、ご当地スイーツになればいいなという想いが入っているんです。お店に来て、食べてもらって「いいな!」と思ったらここから全国発送できるようにしたいと考えています。試作を重ねて、解凍してもできたてのもっちり・しっとりした食感に戻るようになったので、ぜひたくさんの人に食べていただきたいです」。
現在は春に向けて、冷凍販売の準備を進めているとのことです!
趣味が仕事になるって、やっぱり楽しい
「いつか自分の店を持ちたい」という夢を叶えた藤本さん。
カフェを開きたいと思ったきっかけの中に、カフェの内装や名刺をデザインしてみたいという憧れと、趣味である写真や動画作成を活かしたいというものがあったそうです。
「あれもこれもやりたい!と思っていたので、カフェを始めてからは趣味が仕事になったというか、趣味が繋がって仕事ができているところが楽しいし、やりがいにもなっています。地域おこしにも積極的に参加したいと思っているので、耶馬溪の魅力を発信していくのも楽しいです。観光地なので、景色や紅葉の様子もどんどんInstagramで発信していけたらいいな、と思っています」。
実際に、名刺やカフェの内装などのデザインも一部を手がけたということで、藤本さんの“好き”が詰まったカフェなんだなと感じます。
Instagramでは、カフェメニューの紹介や営業状況に加えて、地域の情報も随時更新されているのでチェックしてみてくださいね♪
Instagramはこちら
「IWATOYU CAFÉ」の駐車場は全部で2箇所。
看板が出ており、ガソリンスタンドも駐車可能です。
※交通量が多い場所なので、道路を渡る際はお気を付けください。
ゆっくり温泉に浸かって、おいしいスイーツとドリンクが味わえる、とっても素敵な「IWATOYU CAFÉ」へ、ぜひみなさんも足を運んでみてくださいね。
- IWATOYU CAFÉ
WRITER
- 日名子 真衣記事一覧
猫とパンを愛してやまないママライター。食べ歩きと写真を撮ることが趣味です!美味しいものを探して、相棒のカメラと一緒に大分県内を旅します。将来の夢は、縁側のある家で猫とのんびり暮らすこと。