おおいたではたらく
2021年11月26日
富士甚醤油株式会社若手社員
大分県民にはお馴染みの「富士甚醤油株式会社」。なんと創業は明治16年!そんな歴史ある会社の中で、入社10年目を迎えたひとりの先輩にお話を聞いて参りました。進学、就職と決断を繰り返しながら歩んできた先輩からのメッセージ、ぜひご一読ください。皆さんの人生のヒントがあるかもしれませんよ。
お邪魔したのは、こちら!!
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富士甚醤油株式会社
明治16年創業。メイン商品である醤油や味噌はもちろん、ドレッシングや焼肉のたれなどの加工商品などもシェア拡大している。ブランドスローガンは「安心を、いただきます」。老舗としての伝統や信頼を守りながら常に前を向き、時代のニーズに応える商品開発を行う老舗調味料メーカー。
お話を伺ったのはこちらの方。
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- お名前
- 竪谷 勇樹
- 所属部署
- 開発室・開発室次長
- 入社年
- 2011年
- 出身地
- 大分県大分市
- 出身学部
- 長崎大学工学部応用科学科・長崎大学大学院生産科学研究科
小さな頃から数学や化学が好きだったという竪谷さん。
「両親ともに看護師という仕事なので、少なくとも人の生態に関わることに興味はあったのかなと思っています」。
自分の興味ある勉強を極めたいという思いから長崎大学へ進学。少し県外にも興味があったと言いますが、ひとりで暮らすことの大変さを痛感する日々だったと当時を振り返ります。
「本当に両親のありがたみを知りました、帰って座っても食事は出てきませんしね(笑)。コンビニや居酒屋でのアルバイトをしたので、賄いなども助かりましたが、身の回りのことが一通りできるようになったので、県外へ出たことは正解だったと感じています」。
大学では応用化学について幅広く学び、就職活動の時期が近付いた頃に就職と大学院へ進学する選択に悩んだと言います。
「まだ専門的に学びたいという気持ちと、周りの流れもあり働くことを選択するという狭間で悩んだので、先輩や先生にも話を聞きました」。
相談する中で、研究職に就きたいという気持ちが芽生え大学院へ進むことを決めた竪谷さん。2年間、様々なテーマに沿ってタンパク質やアミノ酸の研究など専門的な勉強に明け暮れたと言います。
「僕の就職活動期の頃は、いわゆる就職氷河期と言われる時代でした。正直に言うと選んでいる場合ではなかったので、自分の知識を活かせるような職を片っ端からエントリーしましたね」。
ここに行きたいと言う希望より、どこかに引っかかってほしいと願い動いた竪谷さんですが、これだけは譲れないと言う条件が“地元で働く”という事でした。
「6年間地元・大分を離れて、帰りたいという気持ちが強くなりましたね。自分自身も都会より自然豊かな場所で暮らしたいので、地元もしくは九州内で働くという気持ちで就活に挑みました」。
そんな中、会社説明会で出会ったのが現在働く富士甚醤油株式会社。通常、説明会では人事担当の話を聞くことが多いのですが、そこには実際に働く先輩たちとのグループトークの場が設けられていたと言います。
「驚きましたが、実際に働かれている皆さんと話す事でリアルな情報やアドバイスをいただけた事は大きかったです。日常会話から仕事に関してまで色々話していただき、先輩方や会社の雰囲気も良かったのでここで働きたいという気持ちが強くなりました」。
こうして見事入社を手にした竪谷さんは入社後、品質管理課で製品の分析や検査を担当。初めての就職でしたが、しっかりと学んだ学生時代の努力の甲斐あってスムーズに入れたと入社当時を振り返ります。そして現在は開発室へ。
「今は新商品の設計や開発、レシピや価格についても手がけています。作りたい味と価格のバランスなど難しい部分もありますが、自分の作った商品がスーパーに並んでいるのをみると達成感がありますね」。
今年の春、自社製品である素麺つゆを手がけたという竪谷さんは、現在次長という管理職にも就いています。
「まだまだ自分が学ぶ立場ですが、この10年間で教えてもらったことを今度は後輩へ伝えていかなければいけません。個人的にはこの会社だけでなく、どこにいても通用する仕事の仕方を伝えるようにしています。またどんな仕事でも、なぜそうしなくてはいけないのかというバックグラウンドまで説明することが大切だと感じています」。
内気な性格で悩むことも多いという竪谷さんが、入社から日々学び努力してきた多くのことを今、大切な後輩たちへ…。それは長い歴史の中で育まれた富士甚醤油の“心”そのものなのかもしれません。
大分で働く理由&学生さんへのメッセージ
大分は自然豊かで食も美味しく、とても暮らしやすい環境だと感じています。僕自身もあまり賑やかな所は苦手なので、田舎過ぎず都会過ぎすの大分が心地いいです(笑)。就職活動は大変なことも多いと思いますが、アドバイスできるとすれば絶対に譲れないものをひとつ持っていてほしいということでしょうか。「この仕事がしたい!」「ここに住みたい!」何でもいいので、それさえあれば面接でも自信を持って活動できると思いますし、就職してからも長く働ける理由になると感じています。
メッセージ動画
- 企業データ
富士甚醤油株式会社
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!