おおいたではたらく
2023年04月28日
視聴覚のプロフェッショナル
株式会社ヤノメガネ常務取締役
-
- 業種
- 専門店(メガネ・貴金属・ジュエリー)
1919年に「矢野眼鏡店」として創業。「メガネの仕事を通じて社会に奉仕する」という基本理念のもと、視力提供を通じて地域社会の人々に健全で明るい生活をサポートする存在として大分県、宮崎県に25店舗展開しています。
常務取締役インタビュー
-
- 企業名
- 株式会社ヤノメガネ
- お名前
- 矢野 剛史(ヤノ タケシ)
- 役職
- 常務取締役
ヤノメガネは鍼灸の“鍼”の製造と銀細工を扱う商いからスタートし、眼鏡も販売するようになったことから、1919年に「矢野眼鏡店」として創業しました。現在は眼鏡をメインに、補聴器の取り扱いにも力を入れ、お客さまの視聴覚を支える企業として100年以上の歴史の中で、地域の皆さまに親しんでいただいています。
ヤノメガネの店頭で、スタッフが眼鏡のクリーニングをしている場面をご覧になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は全国的にも珍しい、ヤノメガネ独自のサービスです。お客さまに気軽に足を止めていただき、眼鏡のクリーニングをしながら状態を拝見したり、お客さまと会話をしたり、視聴覚の相談に耳を傾けることができる大切なコミュニケーションの場となっています。
店舗が一つのファミリーのような一体感のある社風
私たちの業務は、来店したお客さまのカウンセリングからはじまり、視力測定のちに眼鏡のレンズやフレームを決めて、加工が完了した商品をお渡しするまでが一連の流れです。それぞれの過程ごとに違う社員が担当することもあります。社員が競い合うのではなく、店舗それぞれのチームワークで目標を果たし、連携して営業を推進していきますので、店舗が一つのファミリーのような一体感と温かい雰囲気があり、穏やかな人柄の社員が集まっているように感じます。それがヤノメガネらしさ、ヤノメガネの社風につながっているのかもしれません。そんな社員の店舗づくりのおかげで地域に溶け込むことができ、その結果お客さまに長年ご愛顧いただけていると感じています。
国家検定資格を取得して、眼鏡技術者の技能を高めていく仕事を
ヤノメガネでは、視力測定の結果だけで眼鏡をおすすめしません。お客さまがどのようなときに見えにくさや不便を感じているのかという状況まで、しっかりとヒアリングします。また補聴器もしかりで、お客さまに“視生活”=見る生活と“聴生活=聞く生活”をご提供する「ビジョンケア・プロフェッショナル」という経営理念を掲げて、暮らしの中の悩みを解消することが私たちの使命です。
目のプロフェッショナルになるために、国家検定資格である「眼鏡作製技能士」を全社員の半分以上である79名が取得しています。また「認定補聴器技能者」という資格取得にも取り組み、確かな知識と技術、そして経験に基づいてお客さまにアドバイスができるように努めています。
普段の勤務と資格の勉強を両立するのは簡単なことではありませんが、やりがいにつながっているという社員の声も多く聞きます。そんな前向きな姿勢で仕事やお客さまへの思いを大切にする社員を応援するために、教育システムを組んでバックアップしています。お客さまには社員を頼って、気兼ねなくお声掛けいただきたいです。
最短で現場デビューにつなげる研修
新入社員の皆さんには、実技を兼ねた現場での研修(OJT※)を用意しているので安心してくださいね。接客マナーや専門的な知識を、座学に加えて先輩のお手伝いをしながら接客を間近に見て覚えることで、即実践につなげることができます。研修を経て2~3カ月後には各店舗に配属されて現場デビューとなりますが、心配はいりません。周りのスタッフがチームワークでしっかりとフォローします。
※On the Job Trainingの略。上司や先輩が実際の仕事を通じて新入社員や若手社員の教育を行う人材育成の方法
誰もがチャレンジできるキャリアプラン
入社して数年は勉強の日々になりますが、5~6年経つころには昇進試験を受けることができます。主任職を取得すると店長職を任されることになりますので、昇進試験もモチベーションの一つにつながるのではないでしょうか。また結婚、出産とライフステージが変わっても長く勤められるように制度も体制も万全です。家庭や子育てと仕事が両立できるよう全社でサポートしていきます。
採用試験で注目するのは「目を見て話せるかどうか」
採用試験の面接では、「まじめさ」「愚直さ」「一生懸命さ」を見ていますが、面接でどんなに緊張していても目を見て話をしてくれるかどうか、言葉のキャッチボールがスムーズかどうかを重視しています。接客の際には老若男女さまざまなお客さまへの柔軟な対応がとても大切になるので、コミュニケーション能力の高さがヤノメガネの面接の重要なポイントです。
学生のうちに、たくさんの人との関わりを
コロナ禍の期間にできなかったであろう、いろんな人と改めて関わる機会をつくってほしいと願っています。多くの人と話をすることで、自分が将来何をしたいのかを見極めるきっかけも生まれると思います。
それから、旅行をしたり、知らないことを学んだり、時間のある学生の今だからこそできることがあるはずなので、たくさんの経験を積んで就職活動に臨んでもらえたら、きっと役に立つ有用なことに出合えるはずです。
- 企業データ
株式会社ヤノメガネ
WRITER
- 牧 亜希子記事一覧
planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。