おおいたではたらく
2022年03月31日
観光で世界に希望を届ける
株式会社関屋リゾート代表取締役CEO
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- 業種
- 宿泊業
今から約120年前、明治時代に開業した「関屋旅館」に始まります。現在は日常性と非日常性が混在した、別府の文化的側面を宿泊体験出来るホテルを目指し様々な施設を展開。2005年には新たな取り組みとして、露天風呂付デザイナーズ旅館「別邸 はる樹」をオープンし、その後も「テラス御堂原」「GALLERIA MIDOBARU(ガレリア御堂原)」と展開しています。
社長インタビュー
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- 企業名
- 株式会社関屋リゾート
- お名前
- 林 太一郎(ハヤシ タイチロウ)
- 役職
- 代表取締役CEO
私たち株式会社関屋リゾートの歴史は、明治時代に別府市で開業した「関屋旅館」から始まりました。現在は「別邸はる樹」「テラス御堂原」「ガレリア御堂原」という旅館ホテルを3施設展開しています。私たちが大切にしているのは「他にないもの」、そして「本物であること」です。
普通は、1つの施設が成功すれば同じような施設を増やして売り上げを成していくのが王道だと思うのですが、あくまでも私たちの拠点は別府。毎回違う魅力を提供した方が、別府という街に多様性を生むのではないかと考え毎回違うお客様を呼ぶというテーマを持ち宿を作ってきました。
例えば、2020年12月に誕生した「ガレリア御堂原」の場合は、大分に来ていないお客様に来てもらうことがテーマでした。温泉に魅了されて別府に来る方は大勢いますが、温泉ならば箱根や草津でもいいという人を別府に呼ぶためには何が必要なのかと考えて、もう1つの魅力となるプラスαとしてアートに着目しました。このホテルにある作品は、12組のアーティストに実際に別府に宿泊してもらい私たちの世界観や伝えたい想いを共有し、このホテルのために書き下ろしてもらったオリジナルです。これは世界でも珍しい試みだとは思いますが、「本物であること」を目指す私たちの想いの現れだと思っています。
コロナ禍で感じたのは様々な制限がある中で、今の宿泊産業だけを行なっていても非常に難しいという事。企業として、もっとポートフォリオを広げて違う事業をやらないといけないと思い立ち、すでに色々な事業をスタートさせています。例えば社員自身がアプリを開発して実際に私たちも使っているのですが、それを他社に販売する事で他社の生産性も向上できればと考えています。また、私自身が行なっている人材育成も実際に他社に提供しており、コンサルやセミナーなども行っています。
大変なことも多い時代ですが、もっと観光産業が元気になって稼げる産業にしていかないといけないと感じています。そのためには圧倒的に人材が足りていないので、夢を持ち、何かをなし得たいという人を採用していかないといけません。そういう人たちと一緒に強い観光産業を作り、大分・別府から多くのことを発信していければと思っています。
求める人材について
現在、正社員は40名。毎年4名前後の入社を予定していますが、私たちの考えや大切にしている事に理念共感している人たちを採用したいと考えています。その先に描いているビジョンはまだまだありますが、ここでは学部や学科は関係なく、その人の想いやパッションが大切だと考えています。
学生さんへのメッセージ
私自身は「自分を知る事」がとても大切だと感じていますが、就職活動の時期はそれができるチャンスだと思います。多くの皆さんが内定を取りに行ってしまいますが、そうではなく内定の先にある自分の人生を長期的に見つめることが大切なのではないでしょうか。自分が働く土地や場所、10年後、20年後の自分はどうなっていたいのか?自分の大切にしている事は何か?と考えながら、どういう人生設計を描くかを真剣に考えると企業や業界選びも自ずと絞れてくるはずです。また、実際会社の方と会っていくことで、間違いのない就職活動になるのではないでしょうか。
- 企業データ
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株式会社関屋リゾート
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!
関屋リゾート理念