おおいたではたらく
2021年09月30日
株式会社オートポリス代表取締役社長
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- 業種
- サービス業
2005年に設立。日田市上津江町の標高800mに位置するインターナショナルレーシングコースを拠点に、国際規模のビッグレースをはじめ各種競技やイベント、企業の研修会、試乗会の実施など、大分県をはじめ九州のモータースポーツの情報発信基地の役割を担っています。
社長インタビュー
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- 企業名
- 株式会社オートポリス
- お名前
- 永原健司(ナガハラ ケンジ)
- 役職
- 代表取締役社長
オートポリスのサーキット自体は1990年に開設され、30年以上の歴史があります。現在は株式会社カワサキモータースジャパンのグループ会社として、日田市の「オートポリス」と、竹田市の「SPA直入」の二つのサーキットを所有し、29名の社員で運営しています。
オートポリスのメインコースは全長4,674mあり、国内有数の規模を誇る、九州では最大かつ国際規格の全国でも主要なサーキットの一つと自負しています。ここで全日本クラスのレースをはじめ、さまざまなイベントも企画運営しています。
主な事業はモータースポーツのレース運営です。年間20レースほど開催していますが、中でも目玉となる四輪の大会「SUPER GT」は、九州ではオートポリスが唯一の会場で、2万人のファンが全国から一堂に集います。
最近のトピックスでは、2021年の夏に開催された日本四大レースの一つである「スーパー耐久レースinオートポリス」で、水素エンジン車両の走行も実現しました。大分県の地熱発電由来の国内初となるグリーン水素の開発も進んでいることもあり、九州でのカーボンニュートラルに向けた取り組みは注目を集め、これからの自動車産業やモータースポーツの可能性を感じています。
レース以外では、自動車やタイヤメーカーの商品開発のテストや、販売店、ディーラー向けの商品説明会など、二輪、四輪に関わる業種の皆さまにご利用いただいています。またオートポリスの一般の会員さまのスポーツ走行も可能です。そのほかにも自転車のロードレースやマラソン大会、自治体のイベントの開催など、活用方法は多岐にわたります。
この場所は、レーサーやライダーが日々テクニックを磨き、その成果を発揮する舞台でありながら、各企業の皆さまの販売促進の「媒体」と捉えています。多くのお客さまに足を運んでもらえるよう、モータースポーツ文化の拠点としてサポートしていきたいと考えています。
オートポリスには年間で約10万人のお客さまにご来場いただいているのですが、そのほとんどが車やバイクに興味のある方で、大分県在住でもまだご存じない方も多いというのが現状であり、私たちの課題でもあります。
広く周知するために、モータースポーツの面白さを伝えていくことはもちろんですが、それ以外の楽しみ方も積極的に提案したいと考えています。
2021年には敷地内にキャンプ場をオープンし、コースサイトロッジも昨年リニューアルしました。オートポリスで1泊、2泊しながらレースを観戦し、オートポリスのある日田市の温泉郷をめぐり、阿蘇くじゅう国立公園のすぐそばである地の利を生かした大分の旅のコンテンツをぜひ体験してもらいたいです。
このような動きとともに、これからの働き方や楽しみ方を見いだしていくためにも、新しい風を起こすことが必要です。今後、若い力も取り入れて活性化を図っていけたらと考えています。
求める人材について
サーキットで働くことは、一般的な会社と比べて少し特殊に感じるかもしれません。レースやサーキットに関わる専門のスタッフもいれば、接客を担当するスタッフもいます。サーキット運営はサービス業ですので、お客さまに喜んでいただくことが第一です。さまざまな業務がありますので、その中で自分の得意なことや自身の持ち味を発揮し、働きながら個人のスキルやノウハウを高めていくことが大事だと考えています。
弊社はモータースポーツの催しが主な業務であるため、モータースポーツに興味がある方はなおさら大歓迎です。エンターテイメントの場を一丸となって盛り上げていけたら嬉しく思います。
学生時代に経験してもらいたいこと
最近はインターネットやオンラインゲームなどで簡単に情報交換ができる時代ですが、モニターを通して得られるものと、実際に五感でふれるとでは、まったくの別物だと思っています。
私がこの業界に入ったのは、学生時代からオートバイ好きだったことがきっかけです。ツーリングや、少しですがサーキットを走ったこともありました。現在は新型コロナウイルスの影響により、自由に動きづらい難しい状況ではありますが、可能な範囲で外に出ていろんなものを見て、人と会う、何事も「経験」が大事なのではないかと思います。広い視野でいろんなことにチャレンジしてください。
これから就職活動を行う学生へメッセージ
私は関西出身で、海外も含めさまざまな場所を見てきましたが、大分県は暮らすにも働くにもとても恵まれた豊かな土地です。この数年で働き方が多様化し、地方へのUIターンや、会社員から個人事業主へ、農林業などへの転職も働き方の選択肢としてますます関心が高まっています。固定概念に捉われない自由な働き方を考え、弊社も含め、大分県で“自分らしく”いられる場所をぜひ見つけてください。
- 企業データ
株式会社オートポリス
WRITER
- 牧 亜希子記事一覧
planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。