おおいたではたらく
2022年12月09日
業界の概念を覆すサービスと働きやすさを
株式会社 大の葬祭代表取締役社長
-
- 業種
- 葬祭業
https://favoita.com/companies/765
1971年に創業。半世紀を越える歴史の中で培ってきた経験と実績を生かし、時代に合ったスタイルで大切な人とのお別れをご提案・お手伝いしています。豊後大野市にある本社をはじめ、臼杵市、佐伯市、大分市など全7店舗を展開。2023年1月には大分市賀来に家族葬邸宅をオープン予定。
社長インタビュー
-
- 企業名
- 株式会社 大の葬祭
- お名前
- 川野 将裕(カワノ マサヒロ)
- 役職
- 代表取締役社長
時代に合った葬祭セレモニーを届ける
株式会社 大の葬祭は「会館葬が主流になる」と見込んだ祖父が創業し、2021年に50周年を迎え、翌年に私が4代目に就任しました。
当社の業務内容は、葬儀の準備と葬儀当日の運営、葬儀後の法要のほかにも、グループ会社での相続のご相談など、葬祭セレモニーを一手にお手伝いしています。
コロナ禍の影響もあり、葬祭業界ではこの数年で家族葬が一般化してきました。そのニーズに応えるべく、会館のみならず家族葬専門の機能を備えた新店舗オープンに尽力してきました。
しかし、ただ単に時代の流れに沿って会場を増やせばいいわけではありません。各会館を地域の皆さまにご利用いただくためには、葬儀社のプロとして高いクオリティーで充実したサービスを提供することが必須です。またプランの内容の進化も重要だと考え、オンライン会葬やアバターを使った葬儀、現在開発を進めている宇宙葬の計画など、これまでになかった新しい葬祭セレモニーにもチャレンジしています。
葬儀は人が一歩踏み出すための節目
人類史が始まって以来、葬儀の形式はそんなに大きく変わっていなかったのですが、この100年ぐらいでは少しずつ変化してきています。家族葬が増えてきたのもその中の一つです。都会では葬儀を省略することも増えてきているようですが、人生の節目として故人を思って見送ることと、残されたご家族が生きる意味を見いだし、一歩進むための通過点が葬儀だと我々は捉えています。葬祭という儀式は決してなくしてはならないものであり、引き継いでいくためにも時代や生活スタイルに合った葬儀の在り方へと進化していくべきだと考えています。
そういった点で、「想いを大切にする。」という企業理念のもと、社員がそれぞれの立場で葬儀の在り方を考え、解釈し、その答えを持って業務に取り組んでほしいと考えています。自分の意思で仕事をする、そして自分の居場所をつくり、仲間たちとやりがいを見つけてもらいたいと願っています。
業界のスペシャリストになるために
葬祭業界にどんなイメージを抱いていますか?ネガティブな印象や厳しい労働条件を想像されている方が多いかもしれません。365日、24時間、いつでもお客さまからのご連絡に対応できるように体制を整えていますが、社員全員が常に待機しているわけではなく、日勤や夜勤については役割を分けて採用していますので、働き方は基本的には普通の会社と変わらないんです。
また仕事内容についても、葬儀の司会は司会業の方に、納棺は納棺士に、霊きゅう車の運転はタクシー会社などと提携することで分業しています。専門企業に協力していただくことで、当社がやるべき仕事に集中して取り組むことができ、お客さまへご提供するサービスの向上にもつながっています。
また専門職に仕事を分散することで、コロナ禍の影響で打撃を受けた業界や企業と連携するきっかけにもなり、お互いに助け合って共存することで好循環を生み出せたと思っています。
社員ファーストの環境づくり=仕事の質の向上に
お客さまにご満足いただくためには、まずは社員が高いモチベーションで働くことができる環境づくりが重要です。特に近年は採用面に力を入れ、若手社員への手厚い教育に努めています。
今年は2カ月連続で給与のベースアップを実現し、2022年12月からは108日に公休日数を増やす予定にしています。今後も社員がよりモチベーションアップできるよう、引き続き雇用条件の見直しを図っていきます。
採用試験では、ともに働く仲間として「一緒にいたいと思える人かどうか」というところを見ています。葬儀を担当する際、利用される方のほとんどが初めて会う方ばかりです。大事な人を亡くしたばかりの方々にどう接するのか、どのように行動すべきか、お客さまにはその判断や心配りはきちんと伝わります。仲間として働く私たちも同じで、気配りができ、尊敬し合える仲間と同じ時間を過ごしたいと思っています。
学生時代の友人を大切に
学生の皆さんには、学生時代に築いたつながりや、友人を大切にしてほしいです。仕事を抜きにした対等な立場で思ったことを言い合える友人は、人生の中で長い付き合いになりますし、支え合える存在になってくれます。サークルやバイト先でたくさんの出会いを見つけて、かけがえのない友情を育んでおいてください。
「大分県ナンバーワン」を目指して
当社はこの5年以内に、「社員満足度」「お客さま満足度」「業績」の3つで「大分県ナンバーワンの成長企業」を目指そうと頑張っているところです。この中でまずは社員満足度ナンバーワンを達成させます。お客さまに接する社員の心身が健康でなければ、お客さまにご満足いただく仕事ができません。当社の社員から幸せをかなえていきます。そして100年企業を目指して、社員一丸となって邁進していきたいと思います。
- 企業データ
株式会社 大の葬祭
WRITER
- 牧 亜希子記事一覧
planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。