おおいたではたらく
2020年04月30日
鬼塚電気工事株式会社代表取締役社長
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- 業種
- 電気工事や通信工事、IT関連工事など
1955年創業。
主軸となる電気工事や電気通信工事をはじめ、2000年代からはIT事業やアート関連業務にも幅広く着手。また大分県が打ち出している地方創生策を企業目標とし、その一助になるべく様々な社会活動にも積極的に参加。地域に根付く、オンリーワンの企業として「地方創生」のマインドを大切にしています。
社長インタビュー
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- 企業名
- 鬼塚電気工事株式会社
- お名前
- 尾野 文俊(オノ フミトシ)
- 役職
- 代表取締役社長
鬼塚電気工事は地域に根ざした企業を目指し、今年で65周年を迎えます。
会社の大きな目的としましては、単純に利益を上げるというよりは社会に必要な目的と、会社の活動目的を同じにするCSV活動、地域との共通価値の創造という考え方を重んじています。そういう観点からも、大分県の長期総合計画「安心・活力・発展プラン」の地方創生3つの柱を、会社の目標にし「地方創生」マインドを大切にしています。
- 人を大事にし、人を育てる
- 仕事を作り、仕事を呼ぶ
- 基盤を整え、地域を活性化
当社には約110名の社員がいますが、日頃から自分自身がクリエイティブな考えを持ってほしいと伝えています。その理由のひとつとして、2015年に大分県立美術館の電気工事を行った際、“アートな電気屋を目指しては?”というOPAM新見館長からの助言もあり、会社の60周年を機にロゴも一新。社員にも、人生をクリエイティブにすべく多様な活動をしてほしいという願いを込めました。働くことは収入を得る為だけではなく、いかに自己実現をできるかも重要だと私は考えます。会社では、そのためのキャリアアップを社内学習や報奨金で支援するだけではなく、社会活動などのサポートも積極的にしています。
「CREATIVE PLATFORM OITA」イベントの様子
その一例としましては、
- ホーバークラフトを継承する会
- 国東の重要無形文化財「修行鬼会」の参加
- 大分県第三回ビジネスプラン発表会「おおいたスタートアップウーマンアワード」ファイナリスト進出
など様々ですが、どれも社員たちが自発的に行っている活動です。鬼塚電気工事では、現場で働く工事関係だけでなく、美術家を目指す社員やデザイナー、クリエイターもいるので、彼らの独特な視点が通常業務を行う社員にも刺激を与えています。2018年から手がけている「プロジェクトONICO」(https://www.onizuka.co.jp/project_onico.html)はその代表的な活動で、県のクリエイティブ・プラットフォーム構築事業をきっかけに始まりました。これまでの活動として、無料充電ステーション「鬼桜」「ONICO」の設置や、電気やIT技術を身近に感じてもらう「テクノブロ」など様々なプロジェクトを実施しました。地域貢献や災害時の利用を重視した、今後の活動にもぜひご期待ください。
JR大分駅イルミネーションの様子
求める人材について
まずは大分を愛し、地域の役に立ちたいと思っている人です。
2015年、大分駅ビルやOPAMが完成した後の大分は目覚ましい変化を遂げています。国民文化祭やラグビーW杯をはじめ、大分オリジナルの文化を全国へ発信し多くの成功体験を得ました。これらは大都市にはない、自ら望めば主体的な体験ができるという地方ならではの成果の表れだと感じています。何事にもチャレンジ精神を持ち、新しいことに望み、仕事以外にも自己実現を目指す活動をしたい人財に出会いたいと思っています。
また女性社員も大歓迎です。ここでは、事務や経理のサポートをしながら技術を学ぶ人も多くいます。研修や資格のサポートシステムがありますので、今年度も将来的に技術を身に付けたいという女性たちが入社しました。今は現場で働くだけが技術者ではなく、社内で設計や積算などの技術を磨く道もあります。「けんせつ小町」(https://www.nikkenren.com/komachi/)という国の制度もあり、建設業全体で女性の入職者が働きやすい環境を調えていますので、ぜひ技術者をめざしていただければと思っています。
無料充電ステーション「鬼桜」の様子
学生時代に経験してほしいこと&メッセージ
私は小さな頃からジャズとサッカーが好きでした。残念ながら演奏者にはなれませんでしたが(笑)どんなニッチなことでもいいので、何か熱中できるものがあるといいと思います。私の場合も、その熱中したことが今の仕事にも繋がっていると言えます。また現在、新型コロナウィルスの影響で産業や生活など、色々なことを改めて考え直すことになりそうです。自分と世界は相互依存していることが分かりました。これからは自分も社会も共に良くなる必要があるという考えかたが起こりつつあります。就職活動においても今後のことも踏まえ、世の中や社会の役に立つという点で自分の働く場所を考えてみるのもいいと思います。地方、大分では、その成果が大都市よりダイレクトに体感できます。新型コロナウイルスのニューノーマルでは、命や地球を大切にすることになると思われます。私たちも命を守るという点では、病院関係の工事をたくさんさせていただいていますが、今後は地球の命を守るという意味でも環境やエネルギー問題にもフォーカスしていきたいと考えています。
- 企業データ
鬼塚電気工事株式会社
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!