おおいたではたらく
2018年11月16日
株式会社 みらい蔵若手社員
私たちの健康な体を作っているのは、主食であるお米や野菜といっても過言ではありませんね。今日は、その作物を育てている農家さんの強い味方「株式会社 みらい蔵」さんで頑張る先輩にお話を聞いてきました。農家に生まれ育ちながらも、その環境に少しばかりのコンプレックスを抱いていた思春期を過ごした彼女。時を経て、再び農業の世界へ携わることになった25歳のストーリーとは?
お邪魔したのは、こちら!!
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株式会社 みらい蔵
昭和27年設立。「農材パワーセンター・夢アグリ」での資材販売をはじめ、土壌分析や米穀事業、検査機関に農産物研究所など農業に関して広く展開。大分県の農業を牽引する「農業イノベーションリーダー」として、常にお客様のお役に立ち、喜ばれ感謝される会社を目指しています。
お話を伺ったのはこちらの方。
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- お名前
- 山田 美里
- 所属部署
- 農産分析科学研究所
- 入社年
- 2016年4月
- 出身地
- 大分県豊後高田市
- 出身学部
- 山口大学 農学部
大分県豊後高田市にある山田さんの実家は、スイカやメロン、白ネギを作る専業農家。小さな頃から、一年中休みなく働く農家に生まれ育ちました。
「農家は土日も関係ないので、友達の家のように家族で遊びにも行けず、いつも農業の手伝いをしていました。それがコンプレックスだった時期もありましたね。本当は買い物も、ゲームもしたかったですし(笑)」
歳を重ねていくに連れて、この自由の少ない環境に疑問を抱くようになった山田さん。働き手のひとりではなく、自分の時間を求めて大学は県外を志望。
「とりあえず外に出たいという気持ちではありましたが(笑)進学を考えているときに、どうしても自分の得意分野は農学部だったので、研究や開発職を求めて大学を決めました」。
ただ外へ出たいという思いだけではなく、自分の進みたい道をしっかりと考えていた山田さんは、無事希望の大学へ進学。4年間は農学部で様々なことを学びながら、企画系のサークルを2つ掛け持つ日々を送りました。そこで出会った先輩たちは皆、能動的でとても刺激を受けたという山田さん。その影響を受けた山田さんは、就職を考える3年生の頃、多くのインターンシップに積極的に出向きました。でもそれは、農業とはかけ離れた世界ばかり。その理由を問うと、「先輩の影響や、少し都会のOLに憧れもあって(笑)化粧品や広告会社などに行きました。その頃は自分に何が合うのかが分からなくて、色々な企業へ行きましたね」。
ずっと農業関係を学んできた山田さんにとって、違う世界は新鮮に映ったと当時を振り返りますが、一方で自分の本当の気持ちにも気付くことに。
色々な企業を経験しながら、自己分析を重ね気が付いたのは、家族や農業という職業の大切さでした。「一度実家を離れたことで、農業がいかに大切な仕事なのかが分かったんですね。みんなの食を支えている農家や、家族の姿を誇らしく感じるようになりました」。
外の世界を見ることで、コンプレックスだと感じていた農家の環境が自分にとって、かけがいの無い大切な存在になったという山田さんは地元での就職を決意。当時、農業関係企業はリクナビでも少なかったため直接アポを入れ、自分の足で積極的に活動しました。その間も数々のインターンシップへ参加し、とある米穀店での経験に大きな影響をもらったと言います。
「お米の配達先や、農家さんへ出向くことがあり、そこで現地へ出向く楽しさを知りました。直接、人に会うことですごくワクワクしたんですね」。
自分の中に芽生えた感情と、大学で学んだノウハウを活かせる場所を探し、たどり着いたのがここ“みらい蔵”でした。
会社説明会の際には、直接電話を入れたことなどを伝え積極的にアプローチ(笑)
何より、農家と会社はwin-winの関係でありたいという社風に惹かれたと言います。何事も強い意志を持ち、自分の力で動いてきた山田さんは無事に入社。大学で学んだことを活かせる農産分析科学研究所に配属されましたが、働くうちにインターンシップで感じたあの“ワクワク感”を望むようになりました。
「入ってみると、黙々と働く研究職向きではないのかもと(笑)分析室には電話やメールで全国のお客様から連絡があるので、お客様対応をしている方が数倍楽しいと感じました」。
会社にもその思いを伝え、現在は法人向けの営業職を中心に活躍する山田さん。土壌分析や農家の相談など、多くの依頼に対応しています。
「農家さんから、相談に乗ってもらって収量が上がったなど、成果を耳にした時は本当に嬉しいです」。
今では、ご指名を受けるほどに。これからは現地へ出向き現場を知った上で、土壌以外のアドバイスもできる人になりたいという山田さんの夢は尽きません。
最後に学生さんへメッセージを頂きました。
「地元での就職を考え、悩む人は多くいると思いますが長い人生を考えたら、地元には絶対的な安心感があると思います。例えば、結婚や病気の時には特に。仕事は、自分が何でワクワクするか、何をやりがいに感じるかが大切です。頭で考えるのではなく、まずインターンシップなどで経験をした方が将来の自分の姿が描きやすいと思いますよ」。
- 企業データ
株式会社 みらい蔵
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!