おおいたをたのしむ
2021年10月15日
大学生が訪問!センス溢れるフラワーショップの正体とは?
大分にはまだまだ知られざるスポット、美味しいもの、楽しいこと、新しいお仕事などたくさん!そんな大分の魅力を探るべく、大分県出身の現役大学生がレポートします。今回は、今話題のフラワーショップ!
- 今回の行き先
- Maison L’man(メゾンロマン)
大分市にある思い出を創る花屋
今年6月、大分市にオープンしたメゾンロマン。基本店舗には花はなく完全予約制など普通のフラワーショップとはひと味違うこの店。日本、そして海外で修行とセンスを磨いてきた若きオーナーが創るブーケやアレンジメントが今若い人を中心に大人気!
今回取材に行ったのは
東 真凜さん
大分市出身。早稲田大学教育学部国語国文学科2年。国文学を専攻しており、特に上代文学が好きです。またその他にも中国語や地域経営、マーケティングなど多様に学んでいます。大分県が本当に大好きなので、将来は地元大分県に貢献したいと考えています!
今回お話を伺ったのは、ショップオーナーの日野雅斗さん。
メゾンロマンができるまで
- 東 真凜さん(以下、東)
- いきなりですが、とてもお花屋さんとは思えない雰囲気ですね!カフェのようでステキです。
- 日野さん(以下、日野)
- ありがとうございます!よく言われます(笑)基本的には店舗に花を置かないスタイルで、完全予約制でオーダーをいただいてからお創りしています。
- 東
- そのシステムも珍しいですね。このお店を始める経緯を教えてください。
- 日野
- 両親が花屋だったにもかかわらず、あまりその道に興味はなかったんですね(笑)なので高校を卒業後、一般就職したのですが少し違和感があって自分の将来を考えるようになりました。その時に「花屋」という仕事について本気で考えるようになったんですね。元々、人と接するのが好きな性格なんですが、機械や無機質なものが相手の仕事をしていたので、余計に人に携わる仕事がしたいと思うようになったのかもしれませんね。
- 東
- 生まれた時からお花が傍にある生活だったんですね、羨ましいです!それから花屋を目指すようになったんですか?
- 日野
- そうなんです。やっぱり花は自分にとって身近な存在でしたし、両親の姿も見て育ったので自然と自分の目指す場所になりました。そこから3年間、市内の花屋で修行させてもらってオランダに花留学もしました。花大国だけあって、「枯れた花さえ美しい」という、日本とは違った花に対する愛を強く感じる日々でした。アムステルダムの花屋を片っ端から巡りましたが、シックな雰囲気でカフェが併設されているお店が多かったんですね。そこも今の店にも影響が大きいと思います。
花と一緒に思い出を創るお店に
- 東
- それでこのような雰囲気なんですね。お店のコンセプトはありますか?
- 日野
- 商売としてお花を売るというのは当然なのですが、ここでは“思い出を創る”ということを大きなコンセプトにしています。ギフトとして恋人や大切な人に花を贈るということ自体に価値を持たせたいんですね。だからこそお花を売るというより、思い出を売りたいと思っています。花そのものというより、その人がプレゼントする背景やストーリーを大切にしています。
- 東
- 素晴らしいですね。あまり聞いたことがないかもしれません、新しいスタイルのお花屋さんだと思います。
- 日野
- 創るものに関しては、自分の納得したものを創るという気持ちは絶対です。お客様の要望をしっかり聞いて、希望の金額にプラスαの部分を葉物を使いながら演出したり、感覚的なものを大事にしながら見栄えに重きを置いて創っています。プロアマ問わず花のレッスンも行っているので、興味のある人はぜひ!
- 東
- 予約制と聞きましたが、注文方法を教えてください!
- 日野
- 基本的には花を置いてはいないのですが、入荷した時はインスタグラムなどでお知らせしています。花がある時は来店も可能ですしオンラインショップやSNSのDM、お電話からご注文いただければと思います。オーダーの場合は3日前までにご予約となっています。
- 東
- 今まで印象に残ったお客様やオーダーはありますか?
- 日野
- 高校の同級生が注文してくれたことです。学生の頃のイメージだと絶対親孝行してないような友達が母の日に注文をくれて驚きました(笑)すごく大人になったというか、こっちまで嬉しくなりましたね。
- 東
- お話を聞いていると経験やインスピレーションから、この店ならではの高級感や雰囲気があるのですが、私のような学生でも気軽に来ても大丈夫でしょうか?どんなお花を創ってくれるのかも気になります!
- 日野
- もちろんです!一対一で話せるというのがメゾンロマンの強みです。なので老若男女問わず、花の知識はなくてもプレゼントしたい人のことや状況を教えて下されば、その方だけのブーケやアレンジメントをお創りします。お任せください!
- 東
- お客様の話を聞いてから創るというのが、どことなく美容室のような印象を受けますね。
- 日野
- 本当そうかもしれないですね。…美容室。いい言葉をいただきました(笑)
花束を持って街を歩こう
- 東
- これからどういうお店にしていきたいですか?今後の夢などありますか
- 日野
- きっと皆さん、行きつけの花屋とかあまりないと思うんですね。例えば、美味しいお店を友達に勧められたりするじゃないですか。そんな感じでここも、あのお花屋さんいいから行ってみてって言われるようなお店になれたらいいなと思います。本当の花の良さを伝えていきたいので、分かってくれる人たちがたくさん常連さんになってくれたら嬉しいですね。また、花束を持って歩けるような街づくりもしていきたいです。海外などは花束を抱えて歩くのが一般的なので大分、そして全国で袋などに入れずに抱えて歩く文化が生まれていくといいなと思っています。
店内の様子はこちら
- Maison L’man(メゾンロマン)
-
住所:大分県大分市城崎町2丁目2番12号P&Cビルディングパ−クサイド101
TEL:080-4386-1902
休日:不定休
Instagram:maison_lman
WebStore:https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000151907
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!
東’s impression
今回メゾンロマンさんに伺い、また1つ大分の魅力を見つける事が出来ました。お店のドアを開けると、シックな雰囲気や飾られているお花が少ない事など、今まで訪れたことのある花屋とは違うと感じました。またお客さんとの綿密な会話を通して花束を作るという形態が新鮮で、まるで美容室のようだと思いました。オーナーの方は取材をさせていただく中で終始優しく、明るくお話してくれました。中でも、花で思い出を売るというコンセプトがとても素敵だと感じました。オーナーのようなお客さん想いでセンスの良い方に私も是非、お花をお願いしたいなと思いました(≧▽≦)また、ライターという職業に憧れている私にとって、取材の仕方や取材先での話し方などの点でも大変勉強になりました。今日は本当にありがとうございました!