おおいたをたのしむ
2021年05月14日
地元の方と一緒に、自然の中で暮らしを体験♪
有名な観光地をめぐって、話題のグルメを食べる、なんて旅行も良いけれど、もっとのんびりと、だけどとっても濃密な観光体験をしてみませんか?
昨今注目されている旅行スタイルのひとつ、グリーンツーリズム。
全国各地でこのグリーンツーリズムが活発に行われており、国内外から多くの旅行者が訪れています。
「グリーンツーリズム」とは
農村や漁村に滞在して、そこで自然や文化に触れながら農漁業の体験を行うほか、地域の方々との交流も楽しむ滞在型の余暇活動のことです。ヨーロッパで普及したと言われ、大分県の宇佐市安心院町は日本版グリーンツーリズムの発祥の地としても知られています。
今回ご紹介するのは、臼杵市野津町。
「一休さん」と並ぶとんち話で有名な
「吉四六さん村グリーンツーリズム研究会」とは?
と、その前に臼杵市野津町で農村民泊を行っている団体をご紹介。
今回協力してくださったのは、平成14年から活動を続ける「吉四六さん村グリーンツーリズム研究会」です。元々は吉四六さんのとんち話を語り継ごうと集まった仲間たちが、街の活性化と、高齢化が進む農家の副収入になればと、グリーンツーリズムの活動を始めました。
野津の豊かで美しい自然とともに、「吉四六さん村グリーンツーリズム研究会」では心の交流にも力を入れているため、帰る頃にはまるで家族のようなつながりができ、リピーターが多いのが特徴なんだとか。また、民泊に来る半数以上が外国人で、韓国やシンガポール・中国、イスラエル、オランダなど今まで43か国から旅行客が訪れたそうで、野津町の文化や食の豊かさを体験し、言葉の壁を超えて交流を深めているそうですよ。
5軒からスタートした研究会も今では30軒以上が会員となり、それぞれの家庭で様々な自然体験ができると人気を集めています。
今回は、「友人たちとワイワイバーベキューが楽しめる場所が良い」というカノンちゃんと、「海より山派!」というネオちゃん2人のために、事務局長の幸さんが、2人にぴったりな2軒のお宅を案内してくださいました。
釣り&アウトドア好きにおすすめ!「若鮎」
最初に訪れたのは、「若鮎」さん。理容室を営んでいた後藤さんのお宅です。
ここの特徴は自宅のそばに川が流れ、そこに後藤さん手作りの二階建ての小屋があること。
バーベキューができるスペースのほか、川のせせらぎを聞きながらゆっくり過ごせる屋上デッキに、石風呂まで完備しているスペースなのですが、なんとそれらを全て後藤さんがセルフビルドしたそうなのです、すごい!!
「若鮎」という名の通り、川では鮎などの川魚や、うなぎなども獲れるそう。利用者が訪れた時には、釣竿の貸し出しはもちろん、獲れたての魚をその場で調理することもできるとあって、釣り好きな方にぴったりな場所となっています。
宿泊は3〜4名までとのことですが、外にテントを張って泊まることもでき、また日帰りでの利用であれば人数関係なく対応できるそう。
大人数でワイワイ釣りをしながらバーベキューをしたいという、カノンちゃんの希望にもぴったりです。
またすぐそばには大正時代に造られたというめがね橋もあり、自然と歴史も感じることができるスポットとなっています。
雄大な山に囲まれた農家で、採れたて野菜をいただく!「大畑の家」
続いてネオちゃんにおすすめの場所として紹介してくださったのが竹尾さんご夫妻のお宅「大畑の家」。
山や森に囲まれた広大な敷地には、自然のアクティビティが満載です!
山の木を切って作ったという散歩道を散策したり、山菜採りをしたり。山の中には椎茸の原木もあるのでコマ打ち体験や収穫体験、採れたての野菜を使った料理体験、こんにゃく作り体験、味噌作り体験、竹の箸作りなど季節によって様々な体験が楽しめます。
早速竹尾さんのガイドで山道の散策に出かけてみると、ニョキッと生えた竹の子を発見!
自然に生えている竹の子やわらびなどの山菜を見たことがないという2人は「こんな風に生えてるんだ!」とびっくり!
山にある花や木の豆知識や四季折々の景色について竹尾さんに教えてもらいながらさらに散歩道の奥へと進むと、祖母山が望める絶景のスポットが待っていました! 爽やかな風と美しい自然の景色に心癒されます。
そして偶然にも訪れた日は、森の中の特設ステージで吉四六さんのライブが♪
地元の方たちも訪れて賑やかな時間となっていました。運が良ければライブ演奏を見ることができるそうですよ。
生演奏でカノンちゃんも一緒に歌って大満喫♪ 森の中に声が響いてとっても気持ち良さそうでした!
地元の方の優しさと雄大な自然に触れてリフレッシュ
今回は2軒のおうちをご紹介していただきましたが、どちらのおうちも豊かな自然に囲まれて癒しのひとときを過ごせました。またそこで出会った方々もとってもフランク!
気さくに話しかけてくれるのはもちろん、野津町の自然や食、歴史についても教えていただき、充実した時間となりました。
2人も見たことのない景色や地元の方のおもてなしに「また来たい」と大満足の様子でした。
「吉四六さん村グリーンツーリズム研究会」では30軒以上のお宅が登録されています。
フットパスというコースでは、街中や里山を寄り道、道草をしながら野津の人々とふれあい歴史や自然を楽しく体感できます。
吉四六さん村メンバーのお母さん達が作った美味しい昼食やおやつをいただける人気のコースです。
(参加料金(昼食・おやつ付き)大人3,000円、子ども1,500円)
「いなか屋」では、蔵を蔵を改造して、天然鮎やジビエ(いのしし・鹿)を炭火で焼き、お客様をおもてなしします。
「こんなことを体験してみたい」「こんな過ごし方をしてみたい」という要望があれば、まずは事務局に相談するのがおすすめです。
宿泊する場合は、1泊2食付きで地元産の野菜をふんだんに使った手作り料理をいただけます。(1泊2日 基本料金 9,800円(体験料含む))外国の方など宗教的な理由で食べられない食べ物なども事前に相談すれば対応してくれるとのことなので、まずは連絡をしてみてくださいね!
吉四六さん村GT研究会が作っている人気の100年弁当
- 吉四六さん村グリーンツーリズム研究会
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TEL:0974-32-7181
Twitter:https://twitter.com/kichiyomusann
Facebook:https://www.facebook.com/kichi46/
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大分市出身。見たがり・聞きたがり・知りたがりの“たがり”精神で活動する、好奇心旺盛なライター&宅地建物取引士。不動産会社、出版社に勤めたのち、竹田市地域おこし協力隊として移住者支援を担当。久住の山々と星空が好き。だけど関あじはもっと好き。