おおいたをたのしむ
2021年11月26日
古民家カフェでジビエ料理とスイーツを。 宇佐市の「cakes + cafe 深見堂」
皆さんは、ジビエ料理を食べたことがありますか?ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くからある食文化です。
今回ご紹介する「cakes + cafe 深見堂」では、築120年を超える古民家を再生させたカフェでジビエ料理がいただけるとのこと!早速宇佐市へ向かいました。
民家の中にひっそりと佇むカフェ
駐車場に車を停め、お店を目指し歩いて行きます。遠くの山々が少しずつ色付き、秋の始まりを感じさせます。どこか懐かしくもある道を進んでいくと、民家が立ち並ぶ中にひっそりと佇む古民家カフェ「深見堂」に到着しました。
築120年を超える古民家カフェ
店内はカウンターにスイーツが並び、古民家の良さを残しながらも綺麗でおしゃれな空間が広がります。
古民家再生と深見堂
お店や古民家について店主の倉住さんにお話をお聞きしました。地域おこし協力隊の活動がきっかけで深見の良さを知った倉住さん。この地域でお店を開きたいと思っていたところ、地域の方との繋がりで、後に「深見堂」となるこの古民家を発見したそうです。当初は天井や床が抜けていたりなど、なかなかのボロボロ具合だったとのこと。そこから地元の大工さんにお願いして約1年かけて改修を行い、現在のお店の形になったそうです。店内では、障子などもともと使用されていた建具の一部を見ることができます。
緑の飾られた店内
ふと店内を見渡すと、テーブルの上やカウンター横、廊下や床の間など様々なスポットに植物が多く飾られていることに気付きました。お庭などから摘んできた野花もあり、素朴な美しさに目を惹かれます。
ジビエとスイーツ
地域おこし協力隊での活動を通し、地元の猟師さんと触れ合う機会が増え、「深見堂」でジビエを使った料理を提供しようと思ったそうです。夏は鹿肉、冬は猪肉をメインに使ったジビエ料理でお客さんをもてなしています。
猪肉に加えて、野菜やお米も安心院など近隣の地域の食材を使うように心がけているそうです。ジビエというと特有のクセがあるイメージでしたが、全くそんなことはなく、ホロっと口の中でほどける猪肉とクリーミーなソースは相性抜群で、オリーブオイルでローストした水菜やマッシュされたさつまいもの甘みがアクセントとなり、とても美味しかったです。また、ソースに深見産モチモチのお米を加えることでリゾットのような食べ方を楽しむことができます。
スイーツはしっとりとしたチョコレートケーキに、安心院産のさつまいもを使ったスイートポテトの乗ったケーキをいただきました。シナモンを程よく効かせたチョコレートケーキと優しい甘さのスイートポテトがマッチして秋を感じる濃厚な味わい。付け合わせの糖衣がけは、くるみの香ばしさやカカオニブの香り・苦味を、砂糖の甘みが優しく包み込み、何度も食べたくなる味でした。
深見堂をきっかけに
「ジビエの魅力に触れてほしい」「深見堂が、深見という地域や観光名所を知るきっかけになったらいいなと思います」と語る倉住さん。その言葉の端々に深見という地域への愛情を感じました。
民家に囲まれた築120年を超えるカフェには、ご近所さんから遠方の方々まで楽しめる空間がありました。皆さんも深見堂をきっかけに美味しいジビエに触れ、季節のスイーツに触れ、深見という地域に触れてみませんか?
※11月と12月は臨時休業が普段より多くなります。お店に訪れる際はInstagram又は Facebookをご確認ください。
- 古民家カフェでジビエ料理とスイーツを。宇佐市の「深見堂」
WRITER
- 小島 直人記事一覧
竹田高校を卒業後、大分大学理工学部に進学し、大学院ではプラズマを専攻。高校、大学は実家から通える場所を選択するほど、大の竹田好き。父の影響で小学生の頃からカメラを始めている。大学院修了後はフリーのカメラマンとして竹田を拠点に企業の広告撮影、イベントやファミリー撮影、記念日の撮影などの活動を行なっている。