おおいたをたのしむ
2022年06月24日
衝撃の甘さ!
「道の駅きよかわ」で出会える幻の桃「クリーンピーチ」
甘くてジューシーな夏の果実といえば、桃ですよね。
実は大分県のとある場所では、驚くほどの甘さを持つ“幻の桃”が生産されているそうなのです…。
流通量の少なさから、 地元の方でもなかなか入手できず、店頭に並ぶと30分と経たずに完売してしまうという“幻の桃”。
どんな桃なのか、気になりますよね!
今年も旬の時期がやってきた!という噂を聞き、“幻の桃”があるという、豊後大野市清川町の「道の駅きよかわ」を訪ねました!
清川町のブランド桃「クリーンピーチ」
550年以上の歴史を持つ「
新鮮な野菜やお土産、お弁当などを求めて連日多くのお客さんが訪れる人気の観光スポットですが、ここで毎年6月下旬頃になると、“幻の桃”に出会えるのだとか!
今回その“幻の桃”について「道の駅きよかわ」の駅長、三浦俊荘さんが教えてくださいました。
「幻の桃は、クリーンピーチといって、清川町が商標登録している桃のブランド名です。一般的な桃と比較して糖度が2度ほど高く、良いもので16〜17度ほどの糖度があります。滅多にないですが、20度を超えるクリーンピーチもあり、その桃に出会えたら本当にラッキーですね」。
市場に出ている桃の糖度は12〜13度ほどと言われる中で、なんと20度の桃があるとは・・・!
でもなぜクリーンピーチはこんなに甘くなるのでしょうか。
「クリーンピーチは、ユスラウメの木に桃の木を接ぎ木し、木を小さく育てる
手間が掛かる栽培方法を採用しているからこそ、桃がぐんと美味しくなるのですね!
清川町でこの矮化栽培の方法が始まったのは1980年頃。
当時、大分県が主導していた一村一品運動の流れで、当時の村長が「桃を特産にしよう」と声をあげたことがきっかけでした。
その流れの中で労力のかかる矮化栽培を選んだのには、桃の糖度をあげることに加え、地域が抱える課題もあったそうです。
「当時の村長は将来訪れる高齢化に備えて、低樹高の果樹栽培を行おうと考えたのです。栽培を始めた当初は100戸ほどの農家さんがクリーンピーチの栽培を行っていましたが、今では生産者の高齢化によって13戸ほどに減少。店頭に並ぶとすぐに完売してしまうため、“幻の桃”と言われるようになりました」。
今後も地域の特産であるクリーンピーチを守っていくために、清川町では現在、宮崎大学と共同で矮化栽培をしても枯れない苗の開発や、後継者の育成にも力を入れているそうで、「数年後には今より多くの量を届けることができるようになる」と教えてくれた三浦さん。
「生産者には今日明日ではなれない。だからこそ桃の学校や、野菜の学校を作って農業振興をしたい」「桃の農場を増やし、桃の木のオーナーになる制度を作りたい」と、今後の展望についても熱く語ってくださいました。
クリーンピーチを使ったスイーツにも注目!
さて、クリーンピーチの美味しさや、生産にかける熱い想いを聞くと、やっぱり食べたくなりますよね!
2022年のクリーンピーチは6月25日頃から店頭に並ぶ予定だとか♪ただ出始めは収穫数が少ないため、狙い目は7月初旬以降のようです。
朝イチに並んで買うのが狙い目ですが、「売り切れで買えなかった」という方にはこちらもぜひ!
「道の駅きよかわ」の大人気スイーツ、「ももソフト」です!
規格外のクリーンピーチを使用したソフトクリームは爽やかな甘さがクセになり、県内外からこの味を目掛けて訪れる観光客も多いほど、人気の商品です。
また店内には、豪華列車「ななつ星」でも提供されている「ももジュース」をはじめ、「もものアイスキャンデー」、「桃のすりおろしゼリー」のほか、「もももなか」、「桃のシュークリーム」、「桃のロールケーキ」、「桃のシフォンケーキ」、「桃シェイク」、新商品のクリームたっぷり「クリーンピーチの桃トッツォ」など10種類以上ものさまざまな加工品がラインナップ!
加工品は1年中楽しむことができますので、いろんなスイーツを食べ比べながら、クリーンピーチを味わってみてくださいね!
最後は「桃神社」にお参りを!?
「道の駅きよかわ」には、珍スポット!?の「桃神社」もあります。
ここは「恋愛成就」「夫婦円満」「安産・子宝」「子どもの育成・守護・出世」のご利益があるそう!
神社にはもちろん、桃が祀られています!
この桃神社にちなみ誕生した、生姜ジュレがかかった「ももジンジャーサンデー」もオススメですよ♪
採れたての新鮮なクリーンピーチに、ジュースやスイーツ、神社まで、桃づくしの「道の駅きよかわ」。
旬入りの“幻の桃”を目掛けて、お出かけしてみてはいかがでしょうか。
- 道の駅きよかわ
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大分市出身。見たがり・聞きたがり・知りたがりの“たがり”精神で活動する、好奇心旺盛なライター&宅地建物取引士。不動産会社、出版社に勤めたのち、竹田市地域おこし協力隊として移住者支援を担当。久住の山々と星空が好き。だけど関あじはもっと好き。