<?php the_title(); ?>

おおいたではたらく

2024年04月12日

自分自身で描くキャリア
株式会社星野リゾート・マネジメント界 阿蘇 総支配人

旅行の醍醐味の一つであるお宿選びで、「いつかは“星野リゾート”の宿に泊まってみたい!」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。星野リゾートが運営する温泉旅館ブランド「界」は現在全国23ヶ所に展開しており、大分県には3つのお宿があります。その中の一つ、『界 阿蘇』で社会人5年目にして総支配人を務める植田 紗優実さんが星野リゾートへの就職を決めたきっかけと、現在に至るまでの道のりを聞かせていただきました。

  • 株式会社星野リゾート
  • 業種
    サービス業

    https://hoshinoresorts.com/jp/recruit/

    1914年に軽井沢で創業し、2024年で創業110年目を迎えたホテル運営会社「星野リゾート」。ラグジュアリーホテルやリゾートホテルを多数手掛けており、中でも「界」ブランドは全国23カ所の温泉地それぞれの地域の魅力を再発見する、和にこだわった上質な小規模温泉旅館を展開しています。

総支配人インタビュー

  • 株式会社星野リゾート
  • 企業名
    株式会社星野リゾート・マネジメント
    お名前
    植田 紗優実(ウエダ サユミ)
    役職
    界 阿蘇 総支配人

働きたい場所の見つけ方は「面白い」と思えるかどうか

植田さんは大阪大学法学部出身。法曹志望だった一方でサービス業にも興味をもつようになったそうです。
「法律事務所や居酒屋など、さまざまなアルバイトを経験して、就職先をフラットに考えようと幅広く見ました。堅い職業も検討しましたが、ソフトな部分を大切にできる仕事や、直接お客さまに関わる仕事が自分に合っていると思うようになったんです」。
そんな中、就職説明会で出会った「星野リゾート」の経営方針に強く共感したそう。
「星野リゾートの基本戦略にある、職務に関係なく誰もが対等な立場で議論ができる “Flatな組織文化”に特に感銘を受けました。マネジメント職にも興味があったので、絶対にここに行く! という強い思いで星野リゾートの試験を受け、入社が叶いました」。

キャリアは自分で描くもの

植田さんのキャリアは『界 鬼怒川』でスタートし、客室清掃や調理業務、フロント業務などマルチタスクで運営に関わるすべての業務を一貫して担当。お客さまに提案するプランなどの商品開発や、1年目からフロントの時間帯責任者も経験してきたそう。2021年に『界 別府』がオープンする際、出身県の開業に携わりたいと希望を出し、別府へ異動しました。

株式会社星野リゾート

【界 別府】客室

組織の責任者になるには、勤務年数の長さや昇格試験を経て、一段ずつ登ってようやくたどり着くものだというイメージがありますが、星野リゾートでは施設や組織の戦略を考え「立候補プレゼン大会」でプレゼンテーションをすることで、マネジメント(総支配人やユニットディレクター)を担うことができる仕組みがあります。植田さんも実際に「立候補プレゼン大会」にエントリーし、全社員に向けてオンライン配信される場で施設の戦略をプレゼンして、『界 阿蘇』の総支配人になることが決まりました。その時、植田さんはなんと26歳。まさに“Flatな組織文化”でスキルを高めるチャンスを生かし、キャリアを実現したんですね!

株式会社星野リゾート

【界 阿蘇】客室露天風呂

「教科書通りの経営」を重んじた戦略

組織が常に循環することで新たな風を起こすことができる、フラットな組織文化が魅力だという植田さん。総支配人としての仕事内容についてお聞きしました。
「まずは『界 阿蘇』の組織の成果が最大化できるようにマネジメントをして、戦略をつくっていくことが一番ですね。そして星野リゾート全体のマーケティングや経営に関わる部署と連携を取りながら、どう展開していくべきかを判断しています」。
戦略を立てるにあたって核となるのが、星野リゾートが長期的に競争力を維持し続け、成長してきた背景にある“教科書通りの経営”にあるとのこと。
「時代や環境の変化に対応しながら現状下での目標を設定し、未来を見据えてそこに至るために何をすべきかを考えて動いています。阿蘇エリアの観光業とともに、会社組織として、施設として競争力を高めるという正解のない答えを導いていくところが難しく、また面白さでもあります」。
地域の魅力を再発見し、その良さをいかに伝えていくか、お客さまを呼ぶことで地域の皆さまにも還元できる「ステークホルダーツーリズム」という観光業の在り方にも積極的に取り組んでいるとのこと。
「地域あっての私たちですので」と、希望に胸を弾ませながら、そのやりがいを教えてくれました。

株式会社星野リゾート

多種多様な価値観が集う職場に

「人を大切にすること」をモットーに、日々の業務に取り組む植田さんにとって、「一緒に働きたい人」とはどんな人なのでしょうか。
「大事なのはいろいろな人がいることですね。多種多様な価値観を持った人が仲間になってくれることで会社としても競争力につながり、それがたくさんのお客さまにご満足いただける旅の演出になっていくと思います。そんな当社の価値観に共感してくださる方に出会いたいです」。
多様な人材がそれぞれのシーンで活躍できる場がある星野リゾートは、スタッフの数だけ幾通りもの可能性が広がっています。

株式会社星野リゾート

自分の思いと共感できる企業選びを

最後に、就活を頑張る学生の皆さんにメッセージをいただきました。
「星野リゾートはミッションに“旅は魔法。”という言葉を掲げ、旅産業が世界で最も大切な平和維持産業となることを信じ、サービスという形でお客さまに届けられるように注力しています。私自身も旅が好きなので、星野リゾートの思いに共感して、今こうして楽しく働いています。人生の中で働く時間は長いので、仕事を“面白い”と思えるかどうかで人生が充実したものになると思います」。
法曹志望だった植田さんが、サービス業に自分の存在意義を見出すことができたからこそのアドバイス。自分自身がやりたいと思える直感を信じて、未来への選択肢を探していきましょう!

株式会社星野リゾート
企業データ

株式会社星野リゾート・マネジメント 界 阿蘇

大分県玖珠郡九重町湯坪瀬の本628-6

もっと詳しく知りたい方

企業HPはこちら

WRITER

  • 牧 亜希子
  • 牧 亜希子記事一覧

    planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。

  • FacebookFacebook
  • LINEで送る

PageTop