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おおいたをたのしむ

2018年12月28日

ROAD to J1!
-大分トリニータ、全員サッカーで掴んだ悲願のJ1昇格-vol.1

稀に見る混戦を見せた2018年のJリーグ。大分トリニータが属するJ2リーグでも、僅かな勝ち点の中で複数のチームがひしめき合う昇格争いが続き、最後まで気の抜けない週末の連続でした。トリニータは、前半戦を首位で折り返しながらも夏場に失速、そして後半は怒涛の追い上げで戦い抜き、見事「J1自動昇格」を手にしました。2回に渡ってお届けする大分トリニータインタビュー。今日はチームの指揮を取り3年目、J3からの見事なV字回復をみせた片野坂知宏監督にお話を伺いました!
(vol.2は2018年新加入ながらも10番を背負い戦った藤本憲明選手が登場します。お楽しみに!)

片野坂 知宏(かたのさか ともひろ)監督

1971年4月18日生まれ、鹿児島県出身。
現役を引退後、2004年から大分トリニータ強化部、U-15コーチを経て、2007年以降はガンバ大阪、サンフレッチェ広島のコーチを務める。2016年、当時J3だった大分トリニータの監督に就任し、1年で優勝を決めJ2へ昇格。今シーズンはJ2・2位の成績を収め、就任からわずか3年でJ1昇格を果たす。
2018Jリーグアウォーズでは、その手腕が評価されJ2優秀監督賞を受賞した。

まずはJ1昇格、おめでとうございます!今季を振り返って、どんな1年でしたか?
片野坂監督:
ありがとうございます!これまでもそうですが、今季も非常に難しく厳しい1年でした。今シーズンは対戦相手も我々に対して綿密に対策を練っていましたし、戦術家の監督も多かったので、それを上回る戦いをしなくてはいけませんでした。昨シーズンよりも頭を使い戦術を練って、それを選手に落とし込んでチャレンジさせるようにした1年だったと思います。
今シーズン、印象に残っているゲームやシーンはありますか?
片野坂監督:
42試合それぞれが本当にドラマチックで、悔しい思いも、大きな喜びもありました。
悪い方で言えば、アウェイの甲府戦。前半だけで4,5点入れられて(笑)自分でも信じられないことが起こって、でもそれは自分の責任だと覚悟しましたね。
良かったのは、やっぱりホーム最終戦の金沢戦。1−1の状況で川西が得点して勝ち切れましたが、あのゲームがあったからこそ自動昇格に繋がったので、あの勝利は大きかったですね。
あの時はスタジアムがどよめきました、ピッチにも伝わるものですか?
片野坂監督:
はい、常にサポーターの方々の応援は聞こえていますし、意識しています。
本当に、勝っても負けても声を枯らして応援してもらっているので心強いですね。
大分トリニータ 片野坂監督
今季は選手たちから監督の名前を聞くことが多く、監督と選手の信頼関係をすごく感じました。選手に対し意識している事は?
片野坂監督:
選手が一番大事です。だからこそ選手のやりたい事と、(コーチ陣を含めた)僕の考えるサッカーとをしっかりと照らし合わせて、こうすれば良いサッカーができる、勝てるんだと信じさせながら、すり合わせて行くことが大事かなと。また選手には個性があるので、まずは選手がやりたいプレーを認め尊重した上で、チームとしてやるべき事はやりながら、個性を活かしていければ。自分の一方通行にならないように、どんどんコミュニケーションを取ってやって行きたいです。選手たちが思い切ってチャレンジできるように、そしてチームとして一体感を持つようにとマネージメントするようにしています。
監督として3年目ですが、成し遂げた部分は?
片野坂監督:
それは就任1年目のJ3優勝の時ですね。
1年でJ2に昇格しなければという重圧の中で、初めての監督業。すごく試行錯誤しながらも優勝、自動昇格できたのは本当に良かったなと思いますね。今回の昇格も素晴らしい成果でしたが、今季はプレーオフもJ1との対戦が加わっていたので、さらに昇格は難しい状況だなとは思っていました(笑)でもまさか、こんな素晴らしい結果を頂けて、本当にご褒美をもらったような感じですね。
大分トリニータ 片野坂監督
来季はいよいよJ1での戦いです。具体的な目標などありますか?
片野坂監督:
やはり「残留」です。戦力やクラブの規模などを考えれば最下位からのスタートだとは思いますが、そこを上回るゲームをして、1つでも順位をあげて残留できればチームの未来に繋がると思います。将来的にJ1で定着して、タイトル争いができるようなチーム作りにするためには、来季1年目で残留しなければと思います。
特に楽しみにしている対戦チームはありますか?
片野坂監督:
どのチームも強いですし楽しみですけど、自分がお世話になった古巣チーム(ガンバ大阪、サンフレッチェ広島など)との対戦はとても楽しみですね。
オフはどのように過ごしていますか?また大分の好きな所を教えて下さい。
片野坂監督:
やっぱり温泉が好きですね。人が少なく、眺めの良いお気に入りの秘湯があるのですが、最近少しずつ人が増えてきて(笑)。
至福の時間はお酒を飲みながら海外サッカーを見ること。プレミアが多いのですが、自分のサッカーの参考にもしています。
大分トリニータ 片野坂監督
最後に、「オオイタカテテ」の読者にメッセージをお願いします。
片野坂監督:
今シーズンは皆さんのおかげで素晴らしい成果をあげる事ができ、本当に感謝しています。来シーズンはJ1の舞台で厳しい戦いになると思いますが、若い方々にもトリニータが頑張っている姿をぜひスタジアムで見て欲しいですね。そして、それを励みにして勉強に就活に頑張って頂けたら我々もすごく嬉しいです。一度でいいので試合を見にきてください。そして我々と一緒に戦って励みにしてください、頑張りましょう!来季も応援、よろしくお願い致します!
大分トリニータ

WRITER

  • 塩月 なつみ
  • 塩月 なつみ記事一覧

    かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!

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