おおいたではたらく
2020年10月16日
株式会社東豊開発コンサルタント代表取締役
-
- 業種
- 総合建設コンサルタント
https://favoita.com/companies/4
1988年の創業以来、郷土の発展と安全・安心なまちづくりのため、次世代へつなぐ社会基盤の礎を築き続けることをモットーに、地域に密着した業務を行う総合建設コンサルタント会社。近年の異常気象や災害リスクが高まる中、小型無人航空機(ドローン)や3Dレーザースキャナーなど、ICT技術を積極的に取り入れ、ニーズに迅速に対応できるよう取り組んでいます。
社長インタビュー
-
- 企業名
- 株式会社東豊開発コンサルタント
- お名前
- 伊藤良浩(イトウ ヨシヒロ)
- 役職
- 代表取締役
「建設コンサルタント」という職種を聞いた時に、具体的にどのような業務を行う会社なのか、なかなかイメージが湧かないかもしれません。簡単に言うと、道路や河川のインフラ整備において、計画や調査、測量、設計、管理という側面からサポート・プロデュースする仕事です。
どんな大きさや形で道路や河川、構造物をつくるのか、まず測量を行い、設計し、各ジャンルの業者が施工、完成後は維持管理をする、というのが私たちコンサルタントの担う仕事のアウトラインになります。
弊社は「郷土の発展と安全・安心なまちづくりのため、次世代への礎を築き続けます」という経営方針を掲げています。この仕事を通して、安心でき、かつ安全に地域を発展させ、ふるさとを守っていくことが私たちの使命です。今を守るだけではなく必ず次へとつなげるために、今何をするべきかを社員全員が常に考え、日々の業務に取り組んでいます。
業務としては設計に加え、現場で最初に行う土地を計測する測量という工程に力を入れています。市道や県道、国道、河川、橋などの公共インフラは、国や県、市町村が管理し、そこから私たちの仕事は生まれています。日田市をメインに、大分県内の事業を多く受注しています。
私たちのふるさと日田市は、数年おきに大きな災害に見舞われています。台風や大雨による河川の氾濫や土砂災害が起こるたびに、災害復旧の仕事も発生します。
当然災害の現場は危険が伴います。昔は大規模崩落の現場に可能な範囲まで近づいて測量を行っていましたが、近年の技術の進化により仕事の流れも変わってきました。そのおかげで、これまで立ち入ることができなかった場所でも、ドローンを使って空間を3次元で撮ることができる時代になり、危険な場所での人の労力は軽減されるようになりました。
頻発する災害という予測不可能な事態に対応するためには、災害に強いまちづくりに取り組むべきですし、万が一の状況になった場合に、即座に対応できる流れをつくらなければなりません。人手が足りないのも事実です。そのような中で臨機応変に対応できる仕組みと、担い手確保もこれからの大きな課題となっています。そのためにもドローンなどの技術の導入は必要不可欠。ICTやIoTなどもうまく活用できるよう、業界との連携も大切にしたいと考えています。
現在、「大分県測量設計コンサルタンツ協会」、また、「日田測量設計協同組合」の活動の一環として、毎年学校で測量体験の出前講座なども実施し、啓発活動も行っています。将来の就職先の一つとして、子どもたちの意識の中にこんな職業もあるのだということを知ってもらえたら、子どもたちの視野も広がりますし、我々業界の担い手確保にもつながっていくことを願っています。
測量体験学習の様子
求める人材について
誰に対しても「感謝の心」を常に持っている人材であれば、間違いないと思っています。またコミュニケーション能力も含め、主体性をもった行動がとれるかどうかも大切です。常に指示待ちの人は損をしますよね。トライ&エラーを繰り返しながら、周りの人に感謝する気持ちを持てば、必ず自分に返ってきます。そういう人が日田に来てくれたらありがたいです。 お互いを尊重し、良いところも悪いところも認め合いディスカッションするうえで、社員と会社が醸成していくことにつながると考えています。
また、私たちの業界では「測量士」という国家資格を持って仕事に取り組みます。それに加え、技術の進歩によりパソコンのソフトや機械についても知識が必要になりますが、若い方は柔軟で、新しいことに対応する能力に長けています。法律にのっとった業務と経験、そして先進技術にも積極的に興味を持ち、実践できる人材を大いに期待しています。
これから就職活動を行う学生へメッセージ
今はどこにいても多くの情報が得られる環境がありますので、いろんな視点で捉え、それをいかにかみ砕いて吸収できるのかが重要です。それができなければ淘汰されていくと思います。
そして5年後、10年後、自分自身がどんなふうに歩んでいくのか、どうありたいのかという将来のビジョンを明確にすることで、今の自分に何が必要なのかが見えてくるはずです。きちんと実現できなくてもいいんです。そこまでの過程が大事。いつか自分のチカラになりますから。
- 企業データ
株式会社東豊開発コンサルタント
WRITER
- 牧 亜希子記事一覧
planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。