おおいたではたらく
2020年10月16日
株式会社東豊開発コンサルタント若手社員
どうしても“男性の職場”とイメージしがちな職種ってあると思うのです。土木建設関係もそのひとつ…。ダメです、その先入観。ふるさとのために働きたいという思いはみんな同じ。今回は故郷である日田市で、まちをつくる仕事に携わる先輩にお話をうかがいしました。
お邪魔したのは、こちら!!
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株式会社東豊開発コンサルタント
https://favoita.com/companies/4
1988年の創業以来、日田市を拠点に安全で安心なまちづくりのための測量・土木設計業務を主とし、未来につなぐ社会基盤に努める総合建設コンサルタント。ドローンや3DレーザースキャナーなどICT技術を積極的に取り入れ、近年頻発する自然災害の調査や地上計測にも的確で迅速に対応します。
お話を伺ったのはこちらの方。
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- お名前
- 後藤 美春
- 所属部署
- 技術本部 技術一課
- 入社年
- 2017年
- 出身地
- 大分県日田市
- 出身学部
- 広島大学 経済学部
日田と言えば、この時期最高においしい時期を迎える日田梨とぶどうの産地。後藤さんのご実家は東有田という地区の果物農家で、大学卒業後に家業を手伝うために広島から大分へ戻ってきました。のちに日田市役所や西部振興局での臨時職員、地元企業での事務職などで経験を積み、縁あって東豊開発コンサルタントへ転職することに。
東豊開発コンサルタントは、測量・土木設計の会社で、後藤さんのこれまでの経歴とはまったくの異業種。測量という仕事がどんなものなのかを知らなかったという後藤さんが、転職を決めたポイントはどんなところにあったのでしょうか。
「ときどき運転しながら見かける、道路で機械を覗いてなにか作業をしているあれだな、と。仕事について説明を受けた時に、デスクワークも外での作業もある仕事です、と話を聞き、そのときもまだぼんやりとしか理解していませんでした」
今までパソコンでの作業や接客などの仕事を経験してきた後藤さん。自身が小柄であることや、特に体力に自信があったわけでもないので、デスクワーク以外の業種を自分の仕事として考えたことがなかったそう。
「初めて社長にお会いしたとき、仕事に対する熱意にも心が動かされましたし、中と外と両方で働けることに魅力を感じ、測量という仕事をやってみたいと思いました」
新しい世界を覗いてみたいと思った後藤さんの挑戦が始まったのです。
「測量の師匠でもある、今の上司に一から教えていただきました。機械の操作などを現場で習い、その時に理解できなかったことは会社に戻ってから改めて本やインターネットで調べ直して理解を深める、そんなことを繰り返しています」
気になることがあるとその都度先輩をつかまえておしえてもらっているそう。
しかし、未経験で新たに学ぶことに苦労は多いはず。
「どんな仕事であれ、間違いはあってはならない。公共工事に携わることも多いですし、やるからには知識は必要ですから」
そう話す後藤さんは、国家資格である測量士のひとつ前の、測量士捕という資格をすでに取得。
「今は新型コロナウイルスのこともあり、趣味であるヨガのレッスンも控えていますし、大好きなドライブも自粛気味。測量士の試験勉強をやりなさいと神様が言っているんでしょうね。数式を見るたびに憂鬱になります(笑)」
苦労を苦労と感じさせない笑顔で答えてくれました。
土木設計や測量の仕事は、やはりハードなイメージがあります。後藤さんはどんなふうに受け止めているのでしょうか。
「女性社員が今年増えて、現場でもバリバリ働いています。時代とともに機械も軽量化されてきましたし、女性だから、男性だから、という気持ちはありません。仕事ですからね」
大分で就職した理由・大分で働く魅力について
2017年に日田市が水害に遭った際、夜明(よあけ)地区の大肥(おおひ)川が大きな被害を受けました。後藤さんはその現場の災害復旧対策工事の作業をはじめ、日田市と中津市をつなぐ日田山国道路をつくるための業務なども経験しています。
「測量という仕事を通じて一つ一つが日田に住んでいる人のためになっているという思いが、心のどこかにいつもあるのかもしれません。自分のために頑張るのはきついと思ってしまうけれど、測量をしなければ道路もできないし、橋は架からないと思うと、気持ちは変わりますよね」
生まれ育ったふるさとで、これから完成に向けて工事が進むまちの姿を楽しみに、仕事に励んでいると語ってくれました。
「自分が年を重ねるのと同じように両親も高齢になり、近くにいたほうが安心」と、家族の安全を第一に考えながら、仕事のやりがいと自分自身の居場所を見つけた後藤さん。今はとにかく仕事も測量士の勉強も楽しくて仕方がないそう。
「2017年の日田の水害の年に何の知識もないまま入社しましたが、そんな私でも何かの役に立てたと思うと、ここにきてよかったなと思います」
そんな気持ちがあったからこそ、今も目標に向かって努力し続けることができているそう。
就職活動中の学生さんへアドバイス
自分の体力や体格にコンプレックスを抱き、可能性の幅を狭めてしまっていたことにちょっぴり後悔をしながらも、それに気付かせてもらえたのが測量の仕事だと後藤さんは言います。
「積極的にインターンシップや会社見学に行くことをおすすめします。自分が思っていたことと違っていたという気付きもありますし、なにより食わず嫌いはもったいない!向き不向きを決めつけず、新しい発見がある機会を見逃さないでくださいね」
道路や河川のインフラ整備において重要な役割を担う「測量士」という職業は、道なき道を切り拓いていく“開拓士”なんだと後藤さんが教えてくれました。これから後藤さんが晴れて測量士となり、手掛けた道路や橋が完成していくのを心待ちにしています!
- 企業データ
株式会社東豊開発コンサルタント
WRITER
- 牧 亜希子記事一覧
planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。
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