おおいたをたのしむ
2020年01月17日
ギャラリー&アトリエ 10日 tohka
最近、大分でもよく耳にするようになった「作家」さん。
アクセサリーやバッグ、洋服からインテリアまで多様な作家さんが増えてきましたね。手づくりであるがゆえに一点モノも多く、唯一無二の自分だけのオリジナルを身に付けられるのが人気の秘密だとか!
そんなブームの中、大分市内でも何やら面白いショップがあると聞き、やってきたのは弁天にある「ギャラリー&アトリエ 10日 tohka」さん!
10日だけの新しいカタチ
お話を伺ったのは、こちらのおふたり。
(左:ニット作家 hand knitter yohaku-koujou代表・小路かおりさん/
右:帽子作家 帽子French MARIGOLD代表・出水亜衣子さん)
このお店、“トーカ”と読むのですが、聞くところによると、この店名は毎月1日から10日までの10日間しか営業しないことから命名。なんともわかりやすく且つチャーミング♡ 残りの20日は創作期間です。
「日にちが分散していると、創作に集中できないので営業日は10日間と決めて。あとは、10日だと全部の職種の人がここに来ることができるんですね。定休日を作ると、例えば美容師さんや飲食業など、定休の方が来れない場合もあるので」。
作る側とお客様、どちらにも優しい新たなショップの形を新発見です!
tohkaが生まれた日
店内には、小路さんの作るニット製品と出水さんの手がける帽子がズラリ。
女心をくすぐる、可愛くてオシャレなものたちに目を奪われてしまいます♡
このお店の誕生は3年前。
元々、小路さんが営んでいた中央町のお店がビルの取り壊しになるということから、知り合いに教えてもらったこの場所に移転。その時、帽子好きだった小路さんの目に止まったのが出水さんの作品たちでした。
「どの作品もすごいなあと思って、何度かお誘いしたんですがダメで(笑)最後のチャンスと思い、移転の際に声を掛けさせてもらいました」。
お子さまがいることから、ためらっていた出水さんも何度かアタックを受けたのちに承諾。お互いの商品を好きだという気持ちが重なり、そこから“tohka”がスタートしました。
ニット作家の小路さん
制作歴15年になるというニット作家の小路さん。最初はイベントなどに出展しながら始めたこの世界ですが、元々は飲食業界で働いていたというから驚きデス。
「やっぱり、ものづくりが好きだったんだと思います。美味しいお店のプレートは、とてもキレイだったりしますよね」。
料理もニットも、美しくカワイイものを生み出すという想いは同じだと言う小路さん。確かに、何かをつくるという共通点は一線上にあるものですが、作家でありシェフとは凄すぎです!
今はその経験を活かし、ランチやスイーツもここで提供しています。メニューは様々。ハヤシライスやビーフシチュー、夏はガパオライスなどなど、その季節のおいしいものを店内でどうぞ♡
帽子作家の出水さん
結婚後、東京で暮らしていた出水さん。帽子を手がけるようになったのは、息子さんの帽子を作ったことがきっかけでした。最初は教室に通い、少しずつ店舗に置くようになるも、仕事にすることは考えてなかったと言います。そこから徐々に活躍の場を広げて行き、今では大阪や鹿児島など県外でも展示会を開くほどに。家庭と仕事のバランスを取るためにも、“10日営業&20日創作”はベストなバランスだと言います。実は、前職がSEだったという出水さん!
「もしかしたら機械的な日々から、真逆の世界へ行きたかったのかもしれませんね(笑)」
大人の遊び場でありたい
実はここ、おふたりの作品だけではなく違う作家さんの作品も。
しかも、毎月テーマや作家さんが違うという珍しいシステム!おふたりが「これは!」と思った作家さんの作品が月替わりで楽しめます♫更にはランチメニューも、その作家さんの要望や雰囲気に合わせたメニューを作るという小路さん。すごい!これは毎月足を運びたくなっちゃいますね♡
「tohkaのテーマは、“私たちがワクワクするものを作ること”。まずは自分たちが良いと思ったり、楽しいと感じることが一番だと思っています。みんなの大人の遊び場になれれば嬉しいですね」。
tohkaのこれから&メッセージ
「大分にもう少し、変なものを楽しんでくれる文化を浸透したいですね。変なもの…個性的なもの、ですね(笑)。あとは個性的なニットやファッションをして遊びにいけるような場所としてここを選んでもらえるように、イベントなど楽しいことを考えて行こうと思っています!」(小路さん)
「時代の流行もありますが人の目ではなくて、自分の好きなもの、好きな格好をしていて欲しいと思います。似合いますか?と聞かれることも多いですけど、自分の好きなものを信じて、もっとニッチなファッションの世界をここで楽しんでほしいと思います!」(出水さん)
「流行りに流されそうな時もあるんですけど、そこはあえて市場にないものを作っていきたいなと思っています。どこにもないものを作るという、言い方は変ですが…変態の世界かも(笑)」。
いつもお客様の顔を想いながら、そして自分の作りたい信念を貫きながら、ものづくりをする小路さんと出水さん。
ふたりの描く世界は、大分のファッションシーンに大きなスパイスを与えていきそうです。行けばきっと笑顔になる、tohkaのこれからが楽しみです♡
- ギャラリー&アトリエ tohka
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大分市弁天3丁目5-25
営業時間 12:00〜18:00(毎月1〜10日営業)
駐車場 2台
Facebook:https://www.facebook.com/tohka.10/
Instagram:https://www.instagram.com/tohka_10/
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!