おおいたではたらく
2018年09月14日
三和酒類株式会社代表取締役社長
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- 業種
- 酒類食品製造業
https://favoita.com/companies/449
4つの酒造場が共同出資して創業し、2018(平成30)年で60周年。共同瓶詰場として始まり、1971(昭和46)年には全国に先駆けて地産地消ワインの製造に着手。1979(昭和54)年に本格麦焼酎『いいちこ』が誕生しました。研究、技術開発、環境・芸術分野への社会的貢献にも余念がなく、常に独創的な価値を生み続けています。ちなみに、全国にシェアを広げていますが支店は持たず国内拠点は大分県内のみ。サンフランシスコに唯一の海外拠点「iichiko USA, Inc.」を置くグローカル企業です。
社長インタビュー
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- 企業名
- 三和酒類株式会社
- お名前
- 下田 雅彦(シモダ マサヒコ)
- 役職
- 代表取締役社長
三和酒類株式会社は、『おかげさまで 美しい言葉 謙虚な心』『丹念に一念に』を社是に掲げています。これに込められているのは、消費者の方々、取引先の方々、地域の方々、社員やいろんな人の“おかげさまで”事業を展開し継続できるのだという想い、そして一途に美味しいお酒をつくっていきたいという想い。焼酎を中心に清酒やワイン、ブランデー、そして新しい市場に向けたスピリッツやリキュールまでを手がける「酒類」メーカーとしての強みを生かし、将来的には「世界の酒」と呼ばれるようなモノづくりを目指しています。そのためにも、これまでに培ってきた発酵技術と創意工夫にさらに磨きをかけているところです。
私は、麦焼酎『いいちこ』が誕生した5年後の1984年に入社しました。学生時代に発酵について学び、県外の会社で働いていましたが、この年に大分県の人材登録制度を活用して地元へUターン。会社を辞めるということは、それまでに積み上げてきたキャリアが振り出しに戻るわけですから、正直なところ、当時はデメリットのほうを大きく感じていました。
しかし、状況を逆手にとって、「頑張らなきゃいけない!」という思いが強みになりました。幸い『いいちこ』が黎明期にあったので、当社は研究や技術開発に力を入れていた時代。私は初代研究開発室長の命を受け、お客さまに喜んでいただけるモノづくりを実現していくこと、また、会社が直面するさまざまな課題解決に関わってこられたことに喜びとやりがいを感じながら歩んできました。
どんな仕事に就きたいか思いを巡らせるとき、【TO】【IN】【WITH】の3つの視点で考えてみてはいかがでしょうか? ひとつ目の【TO】は進路。どの分野で働きたいか? どの方向に向かっていきたいのか? ふたつ目の【IN】は場所。どこを拠点に自己実現をしていくのか? そして3つ目の【WITH】は人。誰と働くのか? 誰と生活をするのか?ということです。
若い頃に見落としがちなのが【WITH】。これは私の経験上からも言えることですが、実はここに大事な視点があり、家族と将来どういう関わりを持っていくのかということを考えておく必要があると思うのです。広い世界を見るために一度は県外で活躍するも良し。その先、Uターンするのならば、結婚を機にするのか? いずれ戻ってくるのなら、最初から大分で働くという選択肢もあるわけですね。【WITH】についてしっかりと考え、そして【TO】と【IN】も実現するのなら、こんなに幸せなことはありません。
みなさん、それぞれにふるさとへの愛着があると思いますが、世界における「日本」というブランドが確立されるなか、「九州」というブランドにも該当する大分には、食、自然、温泉、観光、そしてお酒もあり、地域で暮らしながら国内外に発信できる魅力にあふれています。
三和酒類も、地域にありながら世界にチャレンジできる企業です。“おかげさまで”の精神が根付く当社の社風に合った人材であり、さらに、得意なことや創意工夫する能力によって個性をプラスしてくれるような、新しい仲間との出会いを楽しみにしています。
- 企業データ
三和酒類株式会社
WRITER
- rain記事一覧
佐伯市生まれ大分市育ち。大学で関西へ、就職で東京を寄り道してから大分へUターン。地元雑誌社勤務ののちフリーランスに。「帰っても仕事がない」なんて言ってる人に、大分にもスゴい会社、スゴい人がたくさんいることを伝えたい!