<?php the_title(); ?>

おおいたのしゅうかつ

2024年03月29日

教えて、先輩! ノンフィクション・リアル就活体験記 Vol.02 甲斐 菜々穂さん(株式会社ヤノメガネ)

就活を始めてはみたものの、自分に何が向いているのかわからない。何社受けても、内定をもらっても、最後に選べるのは一社だけ。それで自分の人生の方向が決まると思うと、就活をどう進めるべきなのか迷うこともあると思います。
今回の就活体験記は、いろんな悩みを抱えながらも、「ここで働きたい!」と思える場所を見つけることができた先輩、甲斐菜々穂さんにインタビューしてきました。
就活に悩んでいた甲斐さんが、学生時代の経験を通じて出会えた就職先とのなれそめや、企業選びのコツについて、たっぷりと聞かせていただきました。

教えて、先輩!ノンフィクション・リアル就活体験記 Vol.02

甲斐 菜々穂さん 宮崎県延岡市出身 別府大学文学部の史学・文化財学科卒業

ガクチカ
BOND OITA 学生ファシリテーター
飲食店・北浜の居酒屋・鉄輪のシェアオフィスでのアルバイト
就職先
株式会社ヤノメガネ
職種
販売

周りと自分を比べてコンプレックスという壁にぶち当たる

歴史好き(特に三国志がめちゃくちゃ大好き)が高じて、別府大学文学部の史学・文化財学科へ進学した、宮崎県延岡市出身の甲斐さん。学生時代はアルバイトに明け暮れる日々だったそうですが、3年生の時に、大分県が主催する就活コミュニティ「BOND OITA(ボンドオオイタ)」に学生ファシリテーターとして飛び込むことに。BOND OITAは大学生と大分県の企業をつなぐ場を運営するコミュニティですが、実は甲斐さんは大が付くほどの人見知りで人前に立つのが苦手。初めてファシリテーターを経験し、その難しさを痛感したそう。
「同じ学生であるメンバーがスムーズに進行する姿を見て、台本を覚えることに必死で何もできない自分と比較してめちゃくちゃ落ち込みました。でも、そこで自分のコンプレックスと向き合って受入れ、他のメンバーより準備に時間をかけることにしたんです。そこからBOND OITAの活動の中で苦手だったことを少しずつ克服することができ、当時のメンバーとは今でも飲みに行くほど強い絆でつながる仲間になれました」。

教えて、先輩!ノンフィクション・リアル就活体験記 Vol.02

BOND OITA「働くっちなんなん?(若手社会人と学生の交流会)」の様子

BOND OITAの活動にも慣れた頃、企業説明会で株式会社ヤノメガネの司会進行を引き受けることに。ヤノメガネは甲斐さんの地元の延岡市にも店舗があるため、甲斐さんは宮崎県の企業だと思っていたんだそう(笑)!
人事担当の方が偶然同郷ということもあって、すっかり打ち解けてイベントでも無事にサポートができたとのこと。これがのちに甲斐さんの就職先となる会社との運命の出会いになりました。

教えて、先輩!ノンフィクション・リアル就活体験記 Vol.02

BOND OITA「誰に会えるか秘密やけど面白いオンライン企業説明会(ヤノメガネ)」の様子

焦りを感じながらの就職活動

BOND OITAでの活動も一区切りして、甲斐さんが就活を始めたのは4年生になってから。
「すでに内定が出ている友達もいて、“やばい、出遅れた”と思いながらも、BOND OITAの活動以外に何もしてこなかったんですよね。4年生になってから焦って就活サイトに登録しました」。
甲斐さんは2年生で一度福岡県の企業のインターンシップに参加しましたが、その後は参加せず、4年生の就活時も説明会でしっかり話を聞いたのは4社だったそう。その会場にはヤノメガネのブースもあり、人事担当の方と再び会うことに。
「私のことを覚えてくださっていて、とても嬉しかったんです。就活で改めてヤノメガネという企業にふれて、面接を受けたいと思いました。同時進行で福岡県の企業の面接も受け、両方とも採用になりましたが、迷わずヤノメガネへの就職を決めました」。

教えて、先輩!ノンフィクション・リアル就活体験記 Vol.02

ヤノメガネの採用試験は適性検査(SPI)と、2回の面接があります。
「最終面接では志望動機などの一般的な質問に加えて、業界ならではのことも聞かれました。“ヤノメガネと全国規模の大手眼鏡店との違い”についてどう思うのか尋ねられたのですが、緊張のあまりそのときの記憶がほとんど残っていなくて……なんとか答えられたんだと思います(笑)」。
かつては人前で話すことが苦手だった甲斐さんですが、BOND OITAでの経験が就活で発揮できたのでしょう。

就職先を決めた決定的な理由は「人」

気になるのは、就職先にヤノメガネを選んだ理由。
「長く働くためには人間関係が一番大事だと思っていました。以前オオイタカテテの記事で紹介されていたヤノメガネの先輩にもお会いして話を聞き、人柄の素晴らしい方がたくさんいる職場だということを直接見ることもできました。勤務条件や福利厚生も申し分なく、とにかく職場の温かい雰囲気がよかったんです」。
甲斐さんが企業を選ぶ条件として人間関係を一番に考えていたのは、学生時代に長くアルバイトをしていた飲食店で過ごした時間が大きな影響を与えたそう。
「平日でも観光客で満席になる人気の食事処でアルバイトをしていたので、とにかく忙しかったんです。体力的にもきつかったんですけど、どんなにきつくても“このメンバーがいるから頑張ろう”と思えたんですよね」。
BOND OITAの活動と複数のアルバイトを掛け持ちしていた時期もあり、そんなハードな日々を乗り越えられたのはどこの環境でも“人”に恵まれていたからと甲斐さんは語ります。アルバイトで接客業の楽しさと、ともに働く「人」の大切さを感じたことから、ぴったり当てはまったヤノメガネを就職先に選んだのでした。

教えて、先輩!ノンフィクション・リアル就活体験記 Vol.02

就活での業界の絞り込みの極意

就活の軸の定め方で悩んでいる学生さんはとにかく多い!ということで、甲斐さんにヒントをもらいました。
「業種で選ぶと視野が狭くなるので、私のように“人”といった選び方をすると幅が広がると思いますよ。他には“社風”とか、“完全週休2日”とか、自分のこだわりから最初に選んでみるのもいいかも。やりたいことって意外と見つけづらいと思うので、それは最後でもいいんじゃないかな」。
自分が合うと思える雰囲気や働き方の条件で選べば、意外な企業に出会えるきっかけになりそうです。

見逃さないで!大分の魅力的な数々の企業

甲斐さんが大分県での就職を決めたのは、大学の4年間で大分県に魅了され、まだ大分県にいたいと思ったから。
「大分県には、就活サイトだけでは見つけることができない素晴らしい企業がたくさんあることを、BOND OITAの活動で知りました。リクルートスーツを着て行く堅い企業説明会だけでなく、カジュアルに参加できるBOND OITAや、福岡県の就職拠点施設「dot.」の就活イベントにぜひ参加してほしいです。若手の先輩や人事の方と同じ目線で話をすることができるので、ちょっとしたことも聞きやすいのでオススメ。より企業を近くに感じて自分と相性のいい職場を見つけてほしいと思います」。
なるほどなるほど。まずはイベントに参加することから就活を始めてみるのが良さそう!
BOND OITA HPはこちら
dot. HPはこちら

教えて、先輩!ノンフィクション・リアル就活体験記 Vol.02

BOND OITA「業界の本音トーク」の様子

動かざるを得ない状況にしてしまおう!

就活に対してなかなか気が進まなかったり、内定が決まらずに気が滅入ったり……就活には不安がつきもの。そんなときはどうやって乗り越えたらいいのか、甲斐さん、アドバイスをお願いします!
「友達の結果や状況が見えてしまうと“私も早く動かなきゃ”って気持ちだけが焦るんですよ。かといって周りからせかされても腰が上がらない。そんなときは説明会や面談にとりあえずエントリーして、動かざるを得ない状況を自ら作り出していました(笑)。それと、友達のSNSはなるべく見ないようにすることは大事だと思います! 内定がもらえた、大手に決まった、そんな報告が目に入ると自分と比べて落ち込んでしまうので」。
緊張感が張り詰める就活の期間は、できる限り心が健康でいられるようにして、行動に移すためのきっかけさえつくれば、一歩前進することができそうです!

教えて、先輩!ノンフィクション・リアル就活体験記 Vol.02

そして最後に。
「やりたい仕事が決まっている人は、SPI対策を頑張りましょう。入社したいと思える企業に出会っても第一関門となるSPIをクリアしないと面接にもたどり着けないので、頑張っておくといいと思います」と甲斐さんがエールを送ってくれました。

どんなことにもひたむきで努力家の甲斐さん。ヤノメガネという新しいステージでこれから目指すのは、真心のこもった接客で、お客さまの暮らしを支える眼鏡選びをお手伝いできるスタッフになること。そのために、国家検定資格である眼鏡作製技能士の取得に挑戦して、知見を広げていくという目標を掲げているそう。就活について聞いてみたいことがあったら、眼鏡選びを兼ねて、甲斐さんに会いにヤノメガネへ足を運んでみませんか。

カテテでは、これからもいろんな方の就活体験を取材していきます。
次は、皆さんのところかも?

大分県内で働きたい方を応援するポータルサイト「FAVOitaふぁぼおおいた」では、企業のインターンシップ情報や先輩のインタビューを見ることができます。

現在、大分県外の大学に通っている学生・求職者の皆さんが、県内企業の面接やインターンシップに参加する場合に申請できる補助金制度があります。

WRITER

  • 牧 亜希子
  • 牧 亜希子記事一覧

    planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。

  • FacebookFacebook
  • LINEで送る

PageTop