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おおいたではたらく

2025年02月28日

大分移住レポート Vol.06
未経験からプログラマー講師へ! 理想の暮らしを叶えた人生の選択

「今までぼんやりとですが自分の描いていた生き方ができている。すごく幸せなことだと感じていますね」。
そう笑顔を見せるのは、東京都出身の大類聡さん。2024年4月から大分へ移住した大類さんが、縁もゆかりもない大分に来た理由とは?
6回目となる「大分移住」は、転職・移住と人生の転機を楽しむ33歳の素顔をお届けします!

少しの違和感が人生を変える転機に

大分移住レポートVol.06 未経験からプログラマー講師へ!理想の暮らしを叶えた人生の選択

東京出身の大類さんは大学を卒業後、地元の市役所に勤務。障がい福祉課などの部署を経験したといいます。安定した毎日を過ごしていましたが、30歳を目前にした頃、生まれ育った街でずっと暮らしていくことと、仕事に対する少しの違和感を覚え始めました。
「市役所では色々な仕事をしましたが、年数を重ねるうちに何か違うのかなと思うようになったんです。チラシや書類関係など、何かを作り上げることにやりがいを感じていたので、思い切って転職の道を選びました」。
その後、福祉関係の民間企業に転職した大類さんでしたが、転職を焦って決めた経緯もあり、半年で辞職。そんな時、大類さんの目に止まったのが大分県が実施する「おおいたIT移住プロジェクト」でした。

「おおいたIT移住プロジェクト」とは

大分県が実施する移住希望者向け事業の一つで、プログラミングスクールを無料で開講しています。未経験からでもWebエンジニアやWebデザイナー、Webマーケティングのスキルを身に着けることができ、就職・転職や起業までサポートします。

https://migration.oita-creative.jp

元々プログラミングに興味があったことと、地方で暮らすことにも関心があったという大類さん。経験はないものの、プログラマーになろうという決意のもと、プロジェクトに参加することを決めました。
「大分は別府と湯布院しか知りませんでしたけど(笑)、地方で暮らすことに興味もありましたし、何より『おおいたIT移住プロジェクト』は受講料無料でプログラミングの勉強ができるという所が決め手でした」。
満員電車での通勤も苦手で都会での暮らしにはあまり関心がなく、自然に囲まれるのんびりとした空気感が大好きだという大類さんにとって、このプロジェクトが人生の大きなターニングポイントになりました。

プログラマーを目指し学びの日々

そこからはオンラインで講師の方とやりとりをしながら勉強する日々。プログラミングに必要なことを1から学んだといいます。
「基本的に勉強は自分でするしかないんですけど、『おおいたIT移住プロジェクト』では勉強をどこまですればいいのかを教えてもらいましたね。勉強や就活の機会をいただけたのは大きかったです」。
また移住するまでの期間、スクーリングという東京から大分までの宿泊・交通費の支援もあったといいます。それを通じて大分に来た大類さんは、やりたい仕事や企業をリストアップし大分の企業を訪問。その際にお世話になったのが、大分県の委託を受け「おおいたITプロジェクト」を運営し、OITA CREATIVE ACADEMY(OCA)の校長である勝河さんでした。
「色んな企業に案内していただきましたし、OCAが移住しやすい環境のために用意していた杵築のアパートも紹介してもらいました。そこでも色々なコミュニティーができそうだなと、杵築で暮らすことを決めました。周りには驚かれましたが(笑)、フルリモートで働こうと思っていたので場所はどこでも良かったんですよ」。

OITA CREATIVE ACADEMY(OCA)とは

大分県下のWEB関連の事業をしている会社が、大分県のIT産業の発展のためプロフェッショナルな人材を育成し、地域に人材を輩出することを目的とした「私塾」のこと。

https://oita-creative.jp

大分移住レポートVol.06 未経験からプログラマー講師へ!理想の暮らしを叶えた人生の選択

移住イベントで大分での暮らし、移住までの過程を話す様子。

今度は自分が教える立場に!

大分での働き先を探しながらも、ピンとくる会社がなかったという大類さんに、フリーランスで働くことを勧めたのも勝河さんだったといいます。
「杵築は家賃も安かったですし、スキルを積めば未経験でも食べていくことはできると思いました。勝河さんに背中を押してもらって当時はフリーランスの道を決めましたが、まずは現在働くLAUNCH CRAFT合同会社でインターンとして修行させてもらいました」。

大分移住レポートVol.06 未経験からプログラマー講師へ!理想の暮らしを叶えた人生の選択

それが縁となり、現在はLAUNCH CRAFT合同会社の社員となった大類さん。なんと、つい先日まで自分が受けていた移住プロジェクトの中で講師を務めているというから驚きです!
「プログラミングなどについて講師をしていますが、自分も学びたてほやほやなのが分かりやすく感じてもらっているのかなと思います。手前味噌ですが、難しいことを簡単に説明するのは得意なんです(笑)」。
他にも、専門学校や新卒の社員さんに向けた講義も行っているのだとか。数ヶ月前、受講していた自分とは反対の立場になるとは、未経験だった大類さんの日々の努力が実を結んだ結果といえます。

自分にとっての豊かさを追求し、成長を続ける

「今は社員になって良かったなと実感しています。働き方はフルリモートを選択していますが、会社に行くと風通しの良さやみんなの優しさを感じています。こんな過ごしやすい会社があるんだなと思いましたね。大分で関わる人はみんないい人で、自分は幸せですね」。

大分移住レポートVol.06 未経験からプログラマー講師へ!理想の暮らしを叶えた人生の選択

移住先の杵築市で他の移住者とBBQと花火をした時の様子。

プログラマーになるという夢を叶え、充実した毎日を過ごす大類さん。今後は、会社の中で新しい事業を立ち上げることも描いているといいます。せっかく与えられた機会なので、少しは自分でリスクを背負って頑張ってみることも大切なのかなと話す大類さん。また、漠然と地方や田舎で暮らすことに憧れている人たちが暮らしやすい環境や場所をつくれたらと言葉を重ねます。
「都市部だけでなく、もっと日本全体に人が分散していいと思っています。今の日本は都市部に人口が集まりすぎている。自分にとって何が豊かかを考えたら見えてくるものもあり、暮らす場所も今の場所だけじゃないことが分かるのではないでしょうか」。
地域によって違う特色や方言、様々な魅力がある日本の中で、色んな地方に暮らす人が増えたらいいなと話す大類さん。働く場所さえあれば、移住はおすすめですよと笑顔を見せます。

自分が何をしたいのか、そのためにはどこで暮らすのかを見つめ直した時に人生の新しい分岐点に出会うかもしれませんね。

大分移住レポートVol.06 未経験からプログラマー講師へ!理想の暮らしを叶えた人生の選択

勝河さんと海辺でキャンプファイヤーをした時の様子

おおいたIT移住プロジェクト

WRITER

  • 塩月 なつみ
  • 塩月 なつみ記事一覧

    かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!

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