おおいたではたらく
2019年01月31日
西日本土木株式会社代表取締役社長
-
- 業種
- 総合建設業
https://favoita.com/companies/268
1943年(昭和18)に創業し、2023年には80周年を迎える歴史ある企業です。「土木」工事からスタートし、工事に使うための「砕石」、その後「建築」にも参入。現在、このうち「砕石」事業は西日本トップクラスの生産高を誇り、まさに九州のインフラ整備を支えています。またグループは製造、運輸、介護、農業などさまざまな分野の企業があり、豊後高田市の本社、そして大分支店を主要拠点として、100周年に向けて成長を続けています。
大分県認定の健康経営事業所として、大分県の健康アプリ「歩得」も導入し、社長自らが先導して、多くの社員と共にウォーキングに取り組んでいます!
社長インタビュー
-
- 企業名
- 西日本土木株式会社
- お名前
- 隈田 英樹(クマダ ヒデキ)
- 役職
- 代表取締役社長
西日本土木という会社は、私の父が戦前に創業した会社です。創業当時は、土木事業を請け負っていました。ところが、戦後の高度成長期に入るとコンクリートやアスファルトのもとになる土木資材が手に入りにくくなり、苦労するようになったんですね。そこで、入手が難しい土木資材を自分たちでつくることにも着手。コンクリートやアスファルトのもとになる砂利や砂のことを骨材と言いますが、山を切り開き、そこから取れた大きな石の塊を砕いて小さくして最終的に砂まで作ります。この砕石(さいせき)業が、今では西日本トップクラスの生産量となり、当社のメイン事業となっています。さらに、平成の時代に入ってからは新たに建築のジャンルにも参入しました。そんな歴史の中で築きあげてきた「土木」「砕石」「建築」の3つの事業が西日本土木の柱です。
また、当社には8つのグループ企業があり、「ゆうゆうの郷 白雲山荘(別府市)」を運営する介護事業、小ねぎの栽培を手がける農業、大分県では唯一の加工技術を持つメッキ工場の「株式会社田北電機製作所(大分市)」など、その業種もさまざまです。つまり、総合建設業という本体に加えてグループ全体で幅広いジャンルにおいてチャレンジをし続けています。
私が社長になったのが10年前です。創業者である父の“イズム”を継承しつつ、目指したいと思ったのは社員主導の会社づくり。70周年を迎えたことをきかっけに、会社の経営スタイルを根底から見直そうと、長期経営計画を策定しました。会社の歴史の中で初めてのことです。しかも、私をはじめ役員たちが創案するのではなく、社員たちに考えてもらったんです。4つのプロジェクトチームを設け、全社員にそのどこかに必ず所属してもらいました。そうして完成したのが、社是の「拓(ひらく)~我々の一歩が新たな歴史をつくる」です。これには、社会の基盤になる仕事をするということをベースにして、いろいろな事業にチャレンジし未来を切り拓いて行こう!という社員みんなの思いが込められています。社是だけではなく、数字目標から細かなことまですべて社員たちにボトムアップしてもらい、私たち経営者はそれを実行するのが役割だと思っています。
厳しい時代があろうとも、黒字企業であり続けているのも自負するところ。それが継続できているのは、これも社員一人ひとりに経営管理の意識が備わっているからなんです。
一般的な企業では、経営にかかわる数字をマネジメントするのは経営陣だけ。ところが当社は、新入社員のうちから損益など経営にかかわる数字分析ができるよう研修を行っています。そのため、一人ひとりがしっかりとした計数感覚を持ち、事業ごと、その下の部門ごと、現場ごとにしっかりと利益管理ができるのです。すべての事業において現場単位のマネジメントができているというのは、当社の大きな強みです。そもそも会社として赤字を出すというのは、地域や社会に対して迷惑をかけるということ。そうなってはダメだと常に思っています。
さらに、スマートフォンのSNSを活用した情報共有システムの構築や、65歳定年制、新入社員教育の一環としてのメンター制度の導入など、さまざまな社内改革を行ってきましたし、今もその途上です。成果が著しい部分もあり、長期経営計画の策定から7年が経過してすでに当初の目標がクリアできている今、さらにブラッシュアップした経営計画の見直しを行っています。もちろん、今回も全社員参加型のボトムアップスタイルです。ちなみに、建設業はなかなか休みが取りにくいという現実がある中、完全週休2日制を目指したいという声があがっているようです。それを実現するなら、生産性もあげなければならず、その方策も社員たちが今、工夫しているところ。いろいろと解決策はあるはずなので、どうなっていくのか楽しみに見守っています。新しい長期経営計画は、2019年7月に始動予定です。
将来の道を決めるとき、何になりたいのか、何をしたいのか分からない人も多いでしょう。西日本土木グループは、お話しした通り、いろんな事業にチャレンジしている会社ですし、より良く変わろうとしています。土木の勉強をしていなくても、心身ともに健康であればこの会社でいろんな自己実現の方法を見つけられます。だからぜひ、この会社で自分の人生を「拓」いてほしい。そして20年先には100周年を迎える西日本土木グループを担う人材となっていただきたいと思います。
- 企業データ
西日本土木株式会社
大分支店
本社
〒879-0627
大分県豊後高田市新地1071番地
0978-22-1131
大分支店
〒870-1133
大分県大分市大字宮崎416番地クマダ大分ビル6F
097-568-6133もっと詳しく知りたい方
企業情報はこちら
WRITER
- rain記事一覧
佐伯市生まれ大分市育ち。大学で関西へ、就職で東京を寄り道してから大分へUターン。地元雑誌社勤務ののちフリーランスに。「帰っても仕事がない」なんて言ってる人に、大分にもスゴい会社、スゴい人がたくさんいることを伝えたい!