おおいたではたらく
2024年02月22日
気づきを大切に、お客様一人一人に寄り添うサービスを
有限会社 無量塔支配人
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- 業種
- 旅館業、洋菓子製造業
1983年に小さな茶寮として誕生し、1992年に現在のお宿のスタイルとなり全国から高い人気を誇る「山荘無量塔」。軸となる旅館業の他、ロールケーキ専門店「B-speak」、チョコレート専門店「theomurata」などの洋菓子事業部や、美術館「アルテジオ」がある。
支配人インタビュー
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- 企業名
- 有限会社 無量塔
- お名前
- 日野 剛(ひの たけし)
- 役職
- 支配人
「山荘無量塔」の始まりは1992年。その前身である「茶寮 無量塔」という炭火焼き屋からスタートしました。古民家をベースにつくられた高級感ある客室は、多方面から高い評価を受けています。最近では国内のお客様だけでなく、海外からのお客様やリピーターの方も多くお見えになります。コロナ禍で空白の期間があったにも関わらず、「山荘無量塔」を覚えていてくださり、再び足を運んでくださることが本当に嬉しく、ありがたく思っています。また、軸である旅館業のほかに、ロールケーキ専門店「B-speak」、チョコレート専門店「theomurata」などの洋菓子事業部があることは弊社のユニークな特徴のひとつです。
個性を大事に、共に成長する
毎年新入社員との出会いがありますが、社員育成においてはそれぞれの個性を大切にしながら、みんなで一つの想いを持って成長したいと思っています。私自身も3人の子どもがいますが、一人前に成長するまでには長い時間も要しますし、一人一人に色々なストーリーがあります。それは新入社員の皆さんも同じで、それぞれの夢や将来への期待を伸ばして、育ててあげたいという想いを持って接しています。働くスタッフたち全員が喜びや希望を高めていける、そんな企業づくりが大事ですし、それこそが企業としての役割だと思っています。
本当の意味で価値のあるサービスを目指す
「山荘無量塔」は、クオリティの高いサービスを大切にしており、お陰さまでお客様からも評価をいただいております。高級旅館と言われておりますが、「ここに来ればその理由がわかる」とのお言葉を頂戴することもあります。
そんな中、当館も今夏より大幅な料金値上げをせざるを得ない状況です。だからこそ、それに見合う質の高いサービスを提供していかないといけませんし、今一度自分たちのサービスとは何かを考え直すことが大切だと思っています。お客様が言葉にしない中で求めていらっしゃるであろうことに気づき、本当に満足していただけるサービスを届けていきたいと思っています。デジタル化の進む今だからこそ、人が人の手で提供できるサービスに本当の価値があると信じて、全員で力を合わせて希望ある未来を創っていきたいです。
求める人材像
サービス業の世界では、「人と話すことが好き」ということは大前提です。外国人のお客様も多くいらっしゃいますし、コミュニケーション能力は何よりも大切です。ここは湯布院の隅っこにある宿で、豊かな自然や癒しの空間を楽しみに来てくださるお客様が多いです。お客様に対して、朗らかで優しい気持ちを持ち、どのようにおもてなしをするかが大切になります。学部や学科は重視していません。色々な分野のスタッフがいることで繋がりもできますし、それぞれのお客様の快適さに結びつくものと考えています。
学生の皆さんへメッセージ
接客業は生きてきた人生そのものが役に立つ仕事だと思っています。子どもが生まれて父や母になる方は親や子どもの気持ちが分かると思いますし、祖父母と暮らしてきた方たちは自然とご高齢の方に手を差し伸べられると思います。皆さんの人生そのものが経験であり、活かすことのできる仕事だと思いますので、自分で自分の得意不得意を決めることなく、こういう仕事があることを知っていただけたらと思います。
- 企業データ
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山荘無量塔
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B-speak
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!