おおいたではたらく
2024年02月22日
最高のサービスで感動を届けたい
有限会社 無量塔若手社員
大分県民にとっても、いつかは泊まってみたい!という憧れのお宿が点在する湯布院町。
そんな湯布院のお宿の中でも、高い人気と最高のサービスを誇る「山荘無量塔」。実は、お菓子屋さんも運営しているんです。今回は、旅館と製菓、それぞれの部門で若くしてリーダーを務める2人の先輩にお話を伺いました!この道に至った背景と、希望した職種で頑張る先にあるこれからの夢…リーダーたちの対談、ぜひご一読くださいね。
お邪魔したのは、こちら!!
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有限会社 無量塔
1983年に小さな茶寮として誕生し、1992年に現在のお宿のスタイルとなり全国から高い人気を誇る「山荘無量塔」。軸となる旅館業の他、ロールケーキ専門店「B-speak」、チョコレート専門店「theomurata」などの洋菓子事業部や、美術館「アルテジオ」がある。
お話を伺ったのはこちらの方。
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- お名前
- 阿南 裕美
- 所属部署
- 山荘無量塔 客室サービス
- 入社年
- 2017年
- 出身地
- 大分県大分市
- 出身校
- 大分県立芸術文化短期大学
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- お名前
- 藤井 夏代
- 所属部署
- B-speak 製造
- 入社年
- 2015年
- 出身地
- 大分県大分市
- 出身校
- 平岡学園調理製菓専門学校
人との縁を大事に、憧れの仕事へ
入社のきっかけを教えてください
- 阿南さん
- 私は大学時代にブライダルのアルバイトをしていました。配膳や新郎新婦の試食会でのお料理の説明やバーでのお酒作りなど、色んな仕事に携わる中で、将来も接客業に就きたいという想いがありました。担任の先生に相談したところ、「湯布院でも指折りの高級宿で、最高級のおもてなしを提供する旅館がある。そういう場所でサービスを学んではどう?」と言われました。その旅館が現在働く「山荘無量塔」だったんです。先生は無量塔の大ファンで、いわゆる“無量塔推し”!学校に求人が来ていたわけではなく、本当に先生の個人的な想いだけでしたね(笑)。
私は無量塔のことを知らなかったので、まずはリクナビで履歴書を送って見学に行きました。実際にお宿の雰囲気に触れて、「私もここで働いてみたい!」と感じたことが入社の決め手でした。 - 藤井さん
- 私は子どもの頃からお菓子作りが好きで夢はパティシエだったので、進学希望も製菓の専門学校一択でした。生まれて初めて作ったのはプリンだったかな?
在学中は学ぶことが多くて、自分の知らないケーキもたくさん! 専門学校があった福岡には色んなスイーツ店があるので、休みの日は食べ歩きながら勉強しましたね。在学中にフランスや東京に研修にも行きましたが、やっぱり将来は地元の静かなところで働きたいという気持ちは強かったです。…都会の喧騒が少し苦手なので(笑)。
就活時に学校の求人掲示板で見つけたのが「無量塔」の文字でした。そこに書かれていた“B-speak”って、何か見たことあるなあと思って両親に聞いたところ、私が小さな頃から食べていたロールケーキだということが分かったんです。何も知らずに“おいしい”と思って食べていたロールケーキを作ることができるなんて、本当にすごいご縁だと感じて、すぐ履歴書を書きました。
様々な仕事を経験し、成長を続ける
入社後はどのような生活でしたか?
- 阿南さん
- ブライダルのアルバイトをしていたので、配膳などは似ている部分があると感じました。ただ、サービスに特化した専門学校を出ているわけではなかったので、言葉遣いや礼儀、所作を覚えるのは大変でした。「客室サービス係」と言っても業務内容は給仕だけでなく、チェックイン・チェックアウト、お部屋の清掃なども担当します。初めのころ、苦労したのはお部屋案内です。お客様によってお求めの説明の内容や量が異なるので、絶妙な頃合いを見極めなくてはいけません。また、お部屋への案内の道中での何げない会話も大切です。そのやりとりから得る情報は多く、最初のコミュニケーションは特に気を配ります。お客様の中には、建物のつくりや調度品の説明を希望される方も多くいらっしゃいますので、求められるレベルは高く、プレッシャーも感じます。それは7年経った今も変わりませんが、一方で大きなやり甲斐でもあります。
- 藤井さん
- ケーキ作りは楽しいことだけではなく厳しい面もある世界。だからこそ “3年間はここで働こう”と決意して入社しました。入社から「B-speak」の厨房に立っていますが、一時期は、チョコレート専門店の「theomurata(テオムラタ)」や蕎麦処「不生庵(ふしょうあん)」、美術館「artegio(アルテジオ)」にも勤務しました。専門外の仕事でしたので、戸惑いもあったのですが、私しかいないと任せてもらえたことが自信にもなりました。それまでは少し自分の仕事に自信が持てない部分もあったのですが、苦手だった接客も経験したことで、今は製造リーダーになることができましたし、気づいたら9年目を迎えています。様々な経験をしたことで、会社のことをもっと大好きになりましたし、“この仕事ってやっぱり楽しいな”と感じるようになりました。
働く上で、一番大切にされていることは何ですか?
- 阿南さん
- 「気づくこと」でしょうか。会社の理念にも「感動は気づくことから始まる」という言葉があります。お客様はもちろん、共に働く仲間たちや業務全般においても“気づき”という部分は大切にして働いています。
- 藤井さん
- そういう意味では製造の現場でも“気づき”は大切なことだと感じています。ケーキも含め、料理というのは一歩間違えば人の命を奪ってしまうものです。製造過程で、すぐに異常に気づくということは大切だと思っています。
お客様からの「ありがとう」は明日への活力
働く中で喜びを感じる場面や努力していることはありますか?
- 阿南さん
- やはりお客様から“楽しかった”“ありがとう”“また来るね”と、直接伝えていただけた時は本当に嬉しいですね。宿のアンケート中に“感動しました”などの言葉があった時は「明日も頑張ろう!」という気持ちが湧いてきます。リーダーとしてはまだ日も浅いのですが、スタッフ間の距離感やコミュニケーションなどは気を配っています。新人さんへの仕事の教え方は、今でも難しいなと感じる部分があり、私自身も日々勉強です。
- 藤井さん
- SNSなどの口コミでケーキの感想を書いていただくことが多いのですが、お褒めの言葉を見つけた時は本当に嬉しいです。製造において難しいと感じるのは、湯布院特有の朝晩の寒暖差です。季節によって卵の割合などの微調整が必要になるんです。ロールケーキの製造は機械を入れることはできず、すべて手作業になるので、そこはとても難しいですね。
- 阿南さん
- 製造は朝がとても早いと聞いています、朝4時とか…大変ではないですか?
- 藤井さん
- そうですね、仕込みのために季節によっては2時半出勤もあるんですよ。大変ですが、おいしいケーキが出来ると本当に嬉しいですし、大きなやり甲斐になっています!
休日はリフレッシュ!地元・大分で働く喜び
休日はどのように過ごしていますか?
- 阿南さん
- おいしいもの、お酒を飲むことが大好きなので色々なお店に食事に行きます。料理の勉強にもなりますね。県外にも足を運びますが、大分にはおいしいものがたくさんありますし、やっぱり大分が好きなので湯布院や大分市内にも出かけます。最近は、電車で日田までうなぎを食べに行きましたよ。数ヶ月に一度は旅行に行くのが楽しみのひとつです!
- 藤井さん
- 私は休日の前日に、目覚まし時計をオフにして寝ることが幸せです。のんびり目が覚めた時に、さてどこに行こうかなあと。湯布院町内に「ボンボヤージュ」というコーヒーのおいしいカフェがあるので、そこでゆっくりしたり湯の壺街道を散策したりします。大分で働いて良かったなと思う瞬間ですね。…実は私もお酒が大好きなんです。阿南さんは日本酒とか好きですか?
- 阿南さん
- 割となんでもいけますよ(笑)。今度ぜひご一緒しましょう!
喜びと感動を胸に、夢に向かって
今後の夢を教えて下さい!
- 阿南さん
- 客室係としては、これからも知識を増やしてお客様にもっと満足していただけるようになっていくことでしょうか。早く本当の一人前になりたいと思っています。私の年齢でリーダーというのは早い方だという認識ですが、色々な年齢のスタッフが働いている中でコミュニケーションを図りながら、うまくまとめられるように頑張っていきたいです。お客さまとの一期一会を大事にし、長く繋がっていける。そんなサービスをこれからも提供していきたいと思っています。
- 藤井さん
- 今は製造リーダーとして、商品の品質を守ることを徹底しています。いいものをいい状態でお客様にお届けすることで、お客様に喜び感動してもらいたいという気持ちが大事。そのためには、新人さんにも一からしっかりと指導させてもらっています。常務や店長に多くのことを学ばせてもらいながら、将来は自分のお店を持つという夢に向かって頑張りたいです。
就活に頑張る学生さんへメッセージ
- 阿南さん
- 高級旅館というイメージをお持ちの方もいるかと思いますが、会社はとてもアットホームで部署の垣根を超えて楽しく働くことができています。もちろん業務は最高のサービスを目指すので気を抜けない仕事ではありますが、とても働きやすい職場だと感じています。ここは一つの業務だけではなく、様々な仕事をする職場です。専門性を高めることの他に、色んなことにチャレンジしたい人に向いている会社だと思います。興味のある方は一度足を運んでほしいなと思います。
- 藤井さん
- 私の働く製造の現場は「喜びと感動にストイック」な職場だと思います。業務中は仕事に集中していますが、お客様の笑顔のためにみんなで頑張っています。会社には旅館や飲食など様々な職種があるので、将来に悩んでいる方もやりたいことが見つかる場所かもしれません。一つでも興味のある方は、ぜひ湯布院に遊びに来てくださいね。
- 企業データ
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山荘無量塔
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B-speak
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!