おおいたをたのしむ
2022年05月13日
玖珠町からお届け!mochimochiもち麦!
健康や美容に関心がある方にはスタンダードになってきた、栄養満点の雑穀ご飯。その中でもたくさん栄養成分を含んだ大麦の一種『もち麦』はメディアでも取り上げられている注目の食材です。
なぜ注目かというと…?
カンタンに書きましたが、詳しく書くとページが埋まっちゃうくらい良いところだらけの食材なんですっ!
今回はこのもち麦の栽培から加工までを行っている玖珠町の取り組みをご紹介します。
大学とのコラボで誕生した商品や美味しいレシピもあるそう♪
ぜひ最後までご覧ください!
なぜ玖珠町でもち麦?
大分県西部に位置する玖珠町は、『メサ』『ビュート』と呼ばれるテーブル状の山々に囲まれた日本では大変珍しい地形です。
(町のシンボル伐株山で出来るパラグライダーはこちらをチェック!)
玖珠町の主な産業は農業。酪農や米、椎茸、ピーマン、トマトの生産が主となっています。
中でも全国食味ランキングで3年連続『特A』に選ばれた玖珠米の生産が盛んです。
しかし、農業のみで収入を増やすことがなかなか難しいことや、若い世代の農業離れに頭を悩ませていました。
そんな中、地元学生たちの「玖珠町を農業で元気にしたい!」との思いから、大分県内の大学の教育プログラム 地方創生推進事業(COC+)の一環で、2016年度に「玖珠町の大麦生産加工による過疎地域創生」がテーマとして採用されました。
玖珠町の盆地特有の気候、それは寒暖差。寒冷地の場合、暖かい時期に米作だけをする地域が多いのですが、冬の農地活用として麦を作る二毛作ができれば農業を活性化できます。
学生により研究が進められた後、それらの研究結果を実践する為に農産官学連携(農業従事者、加工者、行政、学校)からなる「玖珠町大麦プロジェクト研究会」が発足。
大麦の品種については数種類を試した結果、玖珠町の気候とよく似ている長野県産の大麦『ホワイトファイバー』を選定。栽培研究を4年間続け、平成31年に大分県産地銘柄登録されました。その後、研究結果を活かした6次産業化などの活動のため、民間を主体として設立されたのが一般社団法人 玖珠レーベルです。
同法人の専務理事であり麦農家の梶原龍馬さんと専務理事 桑野英司さんにお話をお聞きしました。
ゼロからスタートしたこのプロジェクト、現在では梶原さんを含む11名の農家さんが生産をしており、作付け面積は5町(約5ha)。広さをわかりやすくいうと、東京ドーム約1個分だそうです。
「産官学のプロジェクトは通常期間が決まっていてそれで終了となるのですが、現在も別府大学や様々な企業と連携して開発を続けられているのが本当にありがたいと思っています」とお二人で嬉しそうに話されていたのが印象的でした。
また玖珠町の教育委員会の梶原敏明教育長にはもち麦と学校給食との関わりについてお聞きしました。
「現在玖珠町とお隣の九重町で週に1回、もち麦ごはんを取り入れています。もち麦の他にも地元の野菜や米、肉などを献立に入れて、美味しく安心安全な給食を食べることで食育を推進しています。農業だけ、教育だけ、と個々で考えるのではなく、農業と教育を結びつけていくことも子どもたちに教えられる多様性の一つと考えています」。
給食を食べた子どもたちからは「もちもちして美味しい!」と大好評だそうです♥
自分が食べている食材がどこから来ているのか、地元で作られている農作物は何なのか、実際に食べることで興味をより持ちやすくなりますよね。
素晴らしい取り組みだと思いました!
農業をリノベーション!?カタチを変えたもち麦がお手元に!
美味しい上に健康&美容にも効果が期待できると聞けば、試してみるしかない!
さっそくこちらのもち麦を白米にまぜて炊いてみました。
平ぺったい押し麦は食べたことがあったのですが、もち麦は初めての私。
ぷちぷちぷち、もちもちもち…
食感がよい上に、ほんとに美味しかったです!
しかも、腹持ちがよい感じ。これはダイエットにいいかも!(といいつつ、美味しすぎて山盛り食べたのは内緒。)
さて、こちらのもち麦ですが、姿形を変えいろいろな加工食品に変化を遂げております。
いろんなタイプの麺や、
一番人気のおこし。大分県オリジナル品種のいちごベリーツや杵築の和紅茶など、大分の食材を使ったバリエーション豊かなラインナップです♪
私のお気に入りはこちらのもち麦せんべい!優しい素朴な甘さで、どこか懐かしいような、でも初めて食べるような?!おすすめです!焼印もかわいいでしょ?♥
そして玖珠米と三和酒類(宇佐市)のGABAを配合した『GABAもち麦あまざけ』もおすすめです♪柚子の果汁が入っているのでさわやかな香りがする、新しい甘酒になっています。
農作物を生産するだけでなく、他企業と連携することにより、様々な商品が生まれています。現在も新しい商品開発のプロジェクトが進行中! 玖珠町のもち麦の良さを活かしながら、新たな価値を加わえる。農業リノベーションによって誕生した玖珠ブランドの商品が全国にもっと広まって欲しいなと思いました。
玖珠のもち麦や加工食品は玖珠の道の駅や、大分市府内町の「Oita Made Shop」、大分市宮崎の「こだわり食品 大分屋」などで取り扱っているそう。
(※お取り扱いのない商品もあります。)
別府大学とコラボ!学生が開発した美味しいヘルシーレシピ♥
さてここからはもち麦加工品を使った美味しくてヘルシーなうれしいレシピをご紹介します♪ レシピに使うのは、別府大学の食物栄養学科が開発した乾麺『つるつるもち麦うどん』です。食物栄養学科では、2017年度より玖珠町産大麦を活用した玖珠町の活性化に取り組んでいます。2020年度は『大学等による「おおいた創生」推進協議会令和2年度地域活性化事業(実践型地域活動事業)』として取り組みを行い、大麦粉を20%配合したうどんを完成させました。 宇佐市の有限会社四井製麺工場で製造されています。
食物栄養学科の麻生栞さん、大久保梨奈さん、岡祐希さんレシピ『コロコロ夏野菜のもち麦うどん』
ご紹介するのはこれからの季節にピッタリ!『コロコロ夏野菜のもち麦うどん』です。
レシピを考案したのは食物栄養学科の大塚結風さん、千住果穂さん、溝口美華さん。
材料(1人分)
- つるつるもち麦うどん(乾麺)90g
- トマト 100g(1/2個)
- きゅうり 50g(1/2本)
- オクラ 12g(1本)
- 大葉 0.7g(1枚)
- ツナ(オイル漬け)70g(1缶)
- A:めんつゆ(2倍濃縮) 大さじ2
- A:ごま油 小さじ2
- A:白すりごま 小さじ2
作り方
- 材料を切る。(トマトときゅうりは1㎝の角切り、オクラは鍋でゆでた後小口切り、大葉は千切りにする。)
- Aを混ぜ合わせてたれを作っておく。
- 2に、オイルを切ったツナ、トマト、きゅうりを入れ、混ぜ合わせておいておく。
- お湯を沸かし、うどんを9分ゆで、冷水で洗い水気を切る。
- 皿にうどんを盛り、3とオクラ、大葉の順に盛り付けて完成。
栄養価(1人当たり)
- エネルギー616kcal
- たんぱく質22.6g
- 脂質27.2g
- 炭水化物68.8g
- 食塩3.7g
- 食物繊維4.3g
ポイント
うどんはたっぷりの湯をわかし、茹で上がったら水でよく洗うのがポイント!ブラックペッパーをかけてもおいしいです♥
野菜たっぷりのレシピなので、一人暮らしの学生さんにもおすすめ!
ぜひ作ってみてくださいね!
- 一般社団法人玖珠レーベル
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〒879-4331
大分県玖珠郡玖珠町戸畑6641
TEL/FAX: 0973-73-7050
WRITER
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美味しいもの、猫、温泉、旅行が好きです。子供のころは久住の大自然の中で育ちました。福岡に住んだこともちょこっとあり。大分の行ってないところ&食べていないものを発掘中。
もち麦には水溶性食物繊維の「βーグルカン」が多く含まれており、生活習慣病予防に役立つ、以下のような働きがあると言われています。
◆糖質の吸収をおさえる
◆コレステロールを低下させる
◆おなかの調子を整える