おおいたではたらく
2018年11月16日
株式会社 みらい蔵代表取締役社長
-
- 業種
- 農業資材の店舗販売、営農支援、土壌・作物体・堆肥等の分析など。
私たちの生活に欠かせない「食」。毎日、あたり前に口にする米や野菜などの作物は、ひとえに農家さんの努力の賜物です。今日は、その農家さんを支えるだけではなく、大分県全体の農業を考える「株式会社 みらい蔵」さんに伺いました。大分の農業界を引っ張る「農業イノベーションリーダー」として、これからの農業の革新的スタイルを提案し続ける会社の在り方とは?女性社長ならではの、細やか且つ斬新なビジネススタイルを是非ご一読下さい。
社長インタビュー
-
- 企業名
- 株式会社 みらい蔵
- お名前
- 山村 惠美子(ヤマムラ エミコ)
- 役職
- 代表取締役社長
私たち「株式会社 みらい蔵」の設立は昭和27年。農産物の物流から始まった会社ですが、現在は農業資材の販売をはじめ、国内と国外へ向けての事業でもある土壌分析、米穀事業、検査機関、農産物研究所などその展開は多岐に渡ります。すべての事業において言えることは、私たちの企業理念にあります。
お客様に喜んでいただくために、日頃から店舗での接客態度や商品管理には余念がありません。他社との競争で売り上げを伸ばすのではなく、お客様が本当に必要としているものを買っていただくことを大事にしています。特に大分県は農業県であるので、お客様のニーズに合わせたものを的確に無駄なく説明し、納得して頂いた上で対価としてお支払いいただくことこそが何より大切だと感じています。
私は平成22年に代表に就任しましたが、元々はパート従業員でした。父、兄と続くこの会社の中で、幼少期から自然と身についていた「目配り・気配り・心配り」のおかげで、農家さんや従業員の気持ちに気付き、今の地位があります。
中小企業は現場が命です。常にお客様が何を求めているのかをキャッチできるよう、国や県の政策にはアンテナを張り、将来を見据えた決断を大事にしています。数年前、国が働く女性を支持するようになった時も、その考えに賛同し従業員の半数を女性にし、結果として第9回大分県ビジネスグランプリ最優秀賞もいただきました。正しい情報を、正しい判断とスピードを持って動くことが経営者として会社を守ることに繋がっていくと私は思っています。
経営姿勢
- 経営のたゆまぬ革新と進化を続ける
- 個性ある高い価値の提供を続ける
- 人材の成長こそ利益ある貢献をもたらす。
- お客様のお役に立ち喜ばれ感謝される企業を目指す
求める人材について聞かれることも多いのですが、私は、会社は“サファリパーク”であっていいと思っています。色んな性格の人がいて、意見や提案が多方面からあった方が良いと思っているからです。ただブレてはいけないのは、農業が好きであること。そして、これからの日本の農業を革新したいという意思があることが大前提です。会社というのは、ひとつのものに向かって作り上げていくものなので、このような人材でなければいけないという決まりはありませんが、会社のルールだけは守れる人でないといけませんね。
現在もこれからも、私の夢は無限大です。その中で私が一番望むことは、国民の皆様が当たり前に農業を知っている世の中でありたいということ。大分のみならず、日本全体でも空き農地はたくさんあります。例えば、それを活かした“指導付き”の貸し農園を作り、将来的には学校へと移行したいという思想もあります。農地を守るということは地域の活性化にも繋がり、また資材や農家さんとのやりとりを覚えることは農地だけでなく、国土を守ることにもなります。そういう新しいモデルが誕生し、大分初のビジネススタイルとなれば自然と産業として広がっていくのではないでしょうか。ぜひ、私たちと一緒に目標を持ち、これからの農業を共に改革していきましょう。
- 企業データ
株式会社 みらい蔵
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!
企業理念
みらい蔵の存在は、社会にあり
その存在意義は、“奉仕と提案”にある
変えてならないものは、“奉仕”であり
変えて続けていくものは、“提案”である