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ちょこっとおおいた

2018年11月30日

日田生まれの「きこりめし」、知ってる?
#ヤブクグリ

突然ですが、みなさんは「きこりめし」をご存知ですか?
林業盛んな日田の街に生まれたこのお弁当ですが、ただのお弁当と侮ることなかれ!実はふかーい由来と、たくさんの人たちの想いが込められたものなのです。今日は、この「きこりめし」の誕生秘話や、開発に関わる「ヤブクグリ」について深掘り。知れば、きっとあなたも「きこりめし」を探す旅に出たくなるはずデス♡

日田 きこりめし ヤブクグリ佐々木さん、ヤブクグリ黒木さん

お話を聞いたのは、こちらの方々。
左:ひたの味 寶屋(たからや)代表取締役・ヤブクグリお弁当係 佐々木美徳さん
右:日田観光協会 営業企画事業部部長・ヤブクグリ会長/宿係 黒木陽介さん

日田市出身の黒木さんは会長としてヤブクグリを率い、佐々木さんは日田駅前にある老舗店「寶屋」で、この「きこりめし」を作っています。ひと言にお弁当と言えど、完成させるまでには実に半年の年月を要したというから驚きです。

そもそも「ヤブクグリ」とは?

2012年8月発足。福岡県北九州市出身の画家・牧野伊佐夫さんが山に絵を描きに出向いた際に、山が荒れていることを目に止め、日田出身の知人に相談。そこから日田の林業を盛り上げていくため、本や冊子の出版やイベントの企画を始めました。活動をしていくうちに人数が増え、ヤブクグリが設立されました。川に筏を浮かべたりと、真面目に遊びながら地域おこしに関わるクリエーター集団です。

会員は現在40名弱。関東や関西・福岡など県外の方々と日田や大分の方から構成され、地元以外のメンバーが多いことが驚きです。画家である牧野さんにまつわるメンバーなので、その職種も建築関係やデザイナー、新聞記者など様々。それぞれに多方面で活躍しながら、このヤブクグリの活動をしています。(ちなみにヤブクグリとは、日田固有の杉の品種名。)

日田 きこりめし ヤブクグリ

そんな活動の一環として生まれた「きこりめし」。
その中身でパッと目を引く1本のごぼう。日田の杉丸太をイメージし、リアル感を出すために何度も調理法を考えたというだけあって、その姿はまるで本物の丸太のよう!

佐々木さん:
「実は最初は、ごぼうが1本だけのお弁当だったんです(笑)ある意味斬新でしたが、これでは売れないと日田の郷土料理や食材で片っ端から試作しました。ヤブクグリのメンバーで何度も試作と試食を重ねて、ようやく完成したのが今の「きこりめし」なんです。」
日田 きこりめし

発案から実に半年で完成した「きこりめし」は、日田杉に見立てた丸太のごぼう、6分15秒ボイルされた(拘りの茹で時間!)煮卵、鶏の照り煮、人参、椎茸、こんにゃく、大山町の梅干しと栗、自家製のお漬物からなり、地元・日田や九州の美味しさがぎゅっと詰まっています。食べてみると素朴でなつかしい、優しいお味♡麦ごはんに器の杉の香りがほんのりして、ずっと食べていられる美味しさなのです。(付属の日田杉ののこぎりで、ごぼうを切りながら食べるのがポイント!(笑))また、そのお弁当箱も知られざるこだわりが。

日田 きこりめし
佐々木さん:
「器は端材で作られています。日田の山で不要になった木や間伐材ですね。つなぎ目には当初爪楊枝を使っていたのですが、手に刺さって危ないのでやめました。蓋のヒモはしゅろ縄を使っていて、それを水で戻し、乾燥させて結びやすいように工夫しているんです。このお弁当は金具を一切使っていないので、レンジにかけても、山で食べてそのまま捨てても大丈夫。「山に返す」というコンセプトの基に作ってあるんですよ。」
日田 きこりめし

なるほど。日田の林業を元に活動するヤブクグリならではの発想で、考え抜かれたお弁当なんですね…実に奥深い!更には包み紙も。

黒木さん:
「昔、日田では山から切り出した木々を筑後川で筏にし、家具の産地である大川まで運んでいたという時代がありました。今はダムがあるので出来ませんが、その頃の背景を忘れないようにという想いが込められているのです」

本当に細部までこだわった一品。話を聞くたびに、素晴らしいのひと言ですm(__)m

日田 きこりめし

更に更に…お箸を包んでいる紙も、実は「ヤブクグリ」が発行している新聞!
これは定期的に発行されていて、中にはヤブクグリの活動や日田のことについて様々なことが書かれています。
環境問題や地元への貢献など、多方面から注目を集めている「きこりめし」。その存在をメディアもいち早く取り上げました。画家・牧野さんの関係から最初はなんと全国紙から!クウネル、婦人画報、POPEYE、Hanakoなどなど、皆さんご存知の雑誌や本に次々と掲載されました。なんともビックネームばかり!

日田 きこりめし

クリエイティブな方の多く在籍する「ヤブクグリ」ならではのセンスと、社会的活動が相待って、他にも数え切れないほどのメディアで登場しています。

そんな「きこりめし」は日田「寶屋」でのみでお買い上げ出来ます。(前日までの要予約:税込880円)こんなステキなお弁当、もっと色んな場所で発売してもいいのでは?と尋ねると、

黒木さん:
「いわゆる食フェスのような場所で提供するのではなく、私たちは林業に関する場所で、関わる人たちに還元したいという気持ちでこの「きこりめし」を作りました。売れるからたくさん売るというスタンスとは少し違いますが、だからこそ息長く続いているのだと思っています。」
日田 きこりめし

「きこりめし」は2013年2月から販売しており、今では3つの県を除いた全国の方々が、このお弁当を求めて日田を訪れたとのことです。(あと3県でコンプリート!)また売り上げは、森林保全にも充てられています。

黒木さん:
「今までは林業を知って、木と山と人を近づけることに注力して来たのですが、これからもそこを深くしていくのか、または林業も産業のひとつとして観光の中でやっていくのかなどを今、また改めて考えている所です。」

これからのヤブクグリの活動も、とても楽しみです!
森林率84%の日田で山を愛し、仲間と考え作り上げた「きこりめし」。あなたも是非、日田に行ってその味と背景を感じてみてはいかがですか?

ヤブクグリ
ヤブククリ事務局:
〒877-0013
大分県日田市元町11-3
一般社団法人日田市観光協会内 担当/黒木
TEL:0973-22-2036
FAX:0973-22-2444
http://yabukuguri.com
ひたの味 寶屋 (たからや)
〒877-0013
大分県日田市元町13-1
TEL:0973-24-4366

WRITER

  • 塩月 なつみ
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