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おおいたをたのしむ

2023年03月17日

温泉が、もっと愛おしくなる。
「地獄温泉ミュージアム」

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

大分といえば「温泉」。
温泉といえば、湧出量全国1位を誇る“別府”を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。そんな別府に新たなスポットが誕生!
その名も「地獄温泉ミュージアム」。
地獄?ミュージアム?一体どんなところなのか、早速潜入しました!

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

一歩入ると天井が高く、広—い館内!しかも何だかオシャレ♡
お話を伺ったのは、代表取締役の千壽せんじゅ智明さん。
千壽さんは別府で110年続く海地獄の5代目。大学時代から東京で過ごしていましたが、30歳の頃、家業を継ぐ決意をしUターンで大分に帰ってきたといいます。

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

千壽さんが「地獄温泉ミュージアム」を作ろうと思ったきっかけは何なのでしょうか?

「まず、“地獄”って一体なに?という方もいるのではないでしょうか。地獄とは、千年以上前から“温泉”を指す言葉なんです。昔は湯けむりは恐ろしいもの、地獄のようなものだと嫌われていたんですね。その後、自然と共存していきたいという人々の試行錯誤の結果、温泉という文化や歴史が生まれたんです。温泉は気持ちいいだけではなく、その歴史や美しさも魅力のひとつ。でも言葉で伝えられることには限界があるので、別府の温泉文化をしっかりと発信できる拠点をつくろうと思ったのが『地獄温泉ミュージアム』の始まりです。温泉は全国にありますが、皆さんには別府ならではの愛着を感じてほしいですね」

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

大分県民の私たちにとっては当たり前のような存在の温泉。でもそこには、長く受け継がれてきた歴史があるということを改めて感じます。
「地獄温泉ミュージアム」は、50年の歳月をかけて温泉が生まれるまでの長い旅、そしてここ別府鉄輪の地が「地獄」と呼ばれた歴史を“追体験”できるアカデミック・エンターテインメント。
温泉が誕生するまでの物語を4つのゾーンで体験できます。
映画館のように入場券を購入し、いざ!

SCENE 1:空からの贈りもの

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

温泉はできるまでに50年の月日を要すること、ご存知でしたか?
SCENE 1では、雨水が地面に染み込んでいく様子を床面プロジェクションマッピングで紹介。温泉水ができるまでの50年の旅へと誘います。床面に引き込まれるような感覚…映像やアニメを駆使して、老若男女に分かりやすいストーリー!

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

SCENE 2:50年もの地中の旅

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

SCENE 2では、雨水が岩間を流れて多様な温泉になっていく様子を、入り組んだ迷路とアート性の高い演出で体験できます。迷路のように複雑な地中の世界を歩いて進みながら、様々な温泉成分と融合していきます。
ここにはちょっとした仕掛けも…それはスタンプラリー!鉄輪かんなわの街並みのポストカードに、好きな湯けむりスタンプを押していきます。各所に違う種類のスタンプが設置されているので、迷路を進みながら探してみましょう♪
(このポストカード、4つのステージを巡り終わった後に面白い発見が…!?)

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

SCENE 3:人や文化との出会い

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

SCENE 3は、湯場をイメージして作られたシアタールーム。源泉の近くで暮らしてきたからこそ生まれた、鉄輪における地獄の文化や外部からたくさんの人が訪れ大転換を果たしてきた歴史を辿るムービーを見ることができます。場面により照明が変わる演出なども楽しい!

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

SCENE 4:今、そして未来へ

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

トリを飾るSCENE 4は、地域文化の広がりや多様な新しい取り組みを継続的に発信していく企画展示コーナー。サスティナブルな温泉文化の未来を考える取り組みなどを紹介しています。
現在はクリエイティブディレクター/デザイナー 廣川玉枝さんの「地獄祭」展-地獄ではぐくむ、芸術の源泉-を開催中。(〜2023/11/30まで)

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

企画展示の他にも、別府の伝統文化などを紹介するコーナーも。

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

“地獄”と呼ばれる温泉の歴史を存分に知り、楽しめる「地獄温泉ミュージアム」。
実はここに書くことのできない仕組みもあるんです。来た人だけのお楽しみなので、ぜひ実際に行って確かめてみてくださいね!

「来てくれるお客さまには、“地獄”の価値を知りながら楽しんでいただければと思います。これからの観光は、食事や観光、景色だけをスポット的に楽しむのではなく、なぜここの食事が美味しいのか、なぜここの人が温かいのかという背景やルーツを知る事が大切だと感じています。グローバルな時代の中で、そこから紐解かれる地域の独自性文化こそが、地域として生き残っていくひとつの鍵になるのではないでしょうか」と千壽さん。
温泉と地獄の物語を次の時代へと語り継ぎたいという想いを、このミュージアムに込めたそう。
ぜひ皆さんも、身近な存在だからこそ知らなかった温泉の歴史、文化を体験してみませんか?温泉の見方が変わるかもしれません。

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

50CAFE’

ミュージアムの隣には、ステキなカフェも♡
温泉ができるまでの歳月にちなんで「50CAFE’」!湯けむりを眺めながら、ゆったりと過ごせる空間です。

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

中でも人気なのは「ヒナタキッチン」さんの自家製ソーセージを使った「地獄温泉ホットドック」。完全無添加で体にもうれしい!ソーセージのみも販売しています。

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

またハンドドリップで丁寧に入れる「27COFFEE ROASTERS」のスペシャリティーコーヒーも最高。色々なブレンドがあるので、その日の気分に合わせた一杯をどうぞ♡
大分のかぼすや大葉を使ったソーダ、大分の生姜で作られたホットジンジャーなどなど、地元の美味しさをぜひ味わって。

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」

他にも、温泉コンフィチュールやジャージー乳100%こだわりのソフトクリームなどなど…美味しいものが盛りだくさん!

オリジナルグッズも販売中なので、お土産にもぴったりです♪
温泉を知り、楽しんだ後は大分の美味しいものを堪能できる「地獄温泉ミュージアム」。地元の魅力を再発見できる新スポットに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。きっとあなたも、“温泉がもっと愛おしくなる”こと間違いなしですよ。

温泉が、もっと愛おしくなる。「地獄温泉ミュージアム」
地獄温泉ミュージアム
〒874-0045
大分県別府市鉄輪321−1
TEL:0977-84-7858
営業時間:9時00分~18時00分(最終受付:17時30分まで)
定休日:不定休(年間4日程度)
駐車場:なし(近隣の地獄めぐり駐車場が利用可能)
HP https://jigoku-museum.com
Instagram https://www.instagram.com/jigoku_museum/

WRITER

  • 塩月 なつみ
  • 塩月 なつみ記事一覧

    かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!

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