おおいたのしゅうかつ
2021年01月13日
企業×大学生 日本初!?のインターンシップミーティング
就職活動を行う上で、企業を知る重要な役割を持つインターンシップ。学生が就業体験を通じて、企業理解を深めることができる機会として最近では多くの学生が参加し、実施する企業も年々増加しています。
インターンシップは期間も内容も様々で、2020年はコロナ禍の影響もあり、オンラインでの実施を検討する企業も増えていますが、それらが企業側からの一方通行ではなく、学生と企業とで一緒に作り上げることができれば、もっと実りあるものになるはず。
そこで2020年12月19日・20日、県内11大学に在籍する学生および県内企業への就職を希望する他県学生を対象に「J : COMホルトホール大分」で、企業&インターンシップの説明会「COC+・大分県インターンシップミーティング」がオフライン形式とオンライン形式で開催されました!
また今回の開催は、
- 企業×学生でインターンシップを作る
- 現役大学生がファシリテーター
- オンラインとオフラインで開催されるハイブリット型イベント
という3つを組み合わせた日本初!?のイベント!!
オンライン・オフラインともにどんな魅力的なインターンシップを作り上げることができたのか、学生たちの意見が飛び交う注目のイベントに潜入取材してきました!
どんなインターンシップに参加したい?
当日は前述したとおり、オフライン(リアル)会場とオンライン会場との2つの会場で開催。50分区切りのタイムスケジュールが組まれ、朝から夕方まで2日間で計29社が参加しました。
その中で今回お邪魔したのは「別大興産」のリアル会場で行われたプログラムです。
「オンラインよりも企業の雰囲気が掴めると思って」
「オンラインが苦手なので、直接対話ができるリアル会場に参加した」
「気になったことがすぐに聞ける機会だと思った」
と、リアル会場で企業の担当者と直接対話ができることに期待を持つ7名の学生たちが参加し、プログラムはスタート。
まずは「別大興産」総務部採用担当の山田裕貴さんより、会社の事業説明が行われ、学生たちは熱心にメモを取りながら聞き入っていました。
その後、今回の目玉でもあるインターンシップの内容に。
「別大興産」のインターンシップは、「10年後の不動産の未来を考える」がテーマ。
学生ファシリテーターによる進行で、
について自分の考えを付箋に書いて模造紙に貼り、テーブルごとにまとめて発表してもらうことに。
「少人数でリラックスできる環境で開催してほしい」
「オンラインは空間的距離があるので、1対1で話す場や、同年代の社員の方とパーソナルな会話もできる時間がほしい」
「双方向のやりとりができる時間を作ってほしい」
「オンラインは集中力が切れやすいので短時間で何回かに分けて参加できるようにしてほしい」
など学生たちから意欲的な意見が出ました。
学生も企業も大満足! 実りの多い時間に。
学生から出た意見に対し、「オンラインという特性を理解して、学生たちのメンタル面や時間なども気にしながら運営していくことの大切さを教わりました」とコメントを返した「別大興産」の山田さん。
プログラム終了後も「オンラインはリアル以上にスムーズに進むけれどそれは一方通行になっていることが多いから。オンラインで開催するには、リアル以上にアイスブレイクや時間の使い方を見直す必要性を感じました。今回のイベントでは、インターンシップをオンラインで開催せざるを得ない状況下で、いろんな会社がどうすれば良いかと頭を悩ませていたと思います。それを学生たちにアドバイスをもらうことで光明が見えましたね」と今回のイベントが悩みを解決する糸口になったと話してくれました。
大学の就職講座に参加し、このイベントの情報を得たという日本文理大学の3年生、りかちゃん(左)とまきこちゃん(右)は
「コロナ禍により合同企業説明会が減っている中で、リアル会場での参加ができたこと、また企業が一堂に会して会社説明やインターンシップの案内をしてくれるイベントに参加できたのがよかったです」
と、双方にとって良い時間となった様子。
1月からスタートするという「別大興産」のインターンシップ。学生たちからのアドバイスを受け、どんな内容になるのか楽しみですね♪
ファシリテーターの経験が県内企業の魅力を知るきっかけに。
さて、ここまでは当日の様子をレポートしてきましたが、実は今回のイベントには立役者の存在が! それが14名の「学生ファシリテーター」です。
中でも学生たちの中心となってイベントの企画・運営を行なっていたのが西南学院大学に通う大分出身の河野さん。
福岡県で企業と学生のマッチングを行い、就職活動のサポートを行う団体で活動をする彼女は福岡での経験を生かし、今回の日本初!?となるイベントを行政の担当者とともに企画したのだとか! すごい!
そんなイベントの中心メンバーである河野さんと、学生ファシリテーターメンバーで同じく福岡で就職活動の支援を行っている立命館アジア太平洋大学に通う仲宗根さん、そして「別大興産」のプログラムでファシリテーターを務めた大分大学に通う三浦さんにイベントについて振り返りをしてもらいました。
河野さん(左)
「福岡で就職支援などの活動をしていく中で、地元・大分でも学生のコミュニティを作りたいと思っていました。今回のイベントは枠組を作っていくのがすごく大変でしたが、みんながサポートしてくれたお陰でとても良い時間になりました。リアルな会場も設けたことで、授業でできる繋がりとは違う、同じ意識を持つ層の学生と繋がれたこともよかったです」
仲宗根さん(中)
「参加者の立場だと企業の名前や職種だけで説明を聞く・聞かないを選んでいたと思うんですが、今回ファシリテーターという役をもらい、自分の好み関係なく企業研究をしたことで、知らなかった企業の魅力も知ることができたことが良かったですね。ファシリテーターとしては自分が知り得た魅力を学生に伝えるための質問などを用意して挑みました。終わった後に企業さんへ話しかけにいく学生たちを見ると、少しでも魅力を伝えられたかなと思えて嬉しかったです」
三浦さん(右)
「オフラインでしかできないインターンシップが多い中、社員さんもオンラインのインターンシップをどうして良いか悩んでいるところが多かったので、オンラインとオフライン、それぞれ学生たちは企業にどんなことを求めているのかを聞くことを大事にしました」
ファシリテーターになったからこそ、より一層大分県内企業の魅力を知ることができたという学生ファシリテーターの3名。
最後に河野さんは「オンラインのプログラムも参加した企業さんや学生に『楽しかった』と言ってもらえたのは嬉しかったですね。大分に良い企業があるということをたくさんの学生に知ってもらって、大分で働いてもらえたら嬉しいですね」と締めくくり、イベントの手応えと今後の期待を話してくれました。
学生たちが主体となって作り上げた日本初!?開催のインターンシップミーティングはいかがでしたでしょうか。
「どんなインターンシップにすれば学生が来てくれるのだろう」と悩む企業と「こんなインターンシップに参加したい」という意欲的な学生たちがマッチングし、意見が飛び交い、また笑顔も溢れる2日間となりました。
大分県で就職を検討している皆さん!
学生たちと一緒に作り上げた魅力的なインターンシップを体験して、ぜひ理想の企業と出会ってくださいね♪
- COC+・大分県
インターンシップミーティング
WRITER
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大分市出身。見たがり・聞きたがり・知りたがりの“たがり”精神で活動する、好奇心旺盛なライター&宅地建物取引士。不動産会社、出版社に勤めたのち、竹田市地域おこし協力隊として移住者支援を担当。久住の山々と星空が好き。だけど関あじはもっと好き。