おおいたではたらく
2023年09月29日
末永く愛される、世界に一つの家づくり
株式会社アイビック代表取締役
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- 業種
- 建設業
https://favoita.com/companies/828
九州で有数の規模を誇った佐藤組(さとうべネック)の実績と技術、精神を受け継ぎ、これまで4500棟以上の住宅づくりに携わってきました。流行だけを追い求めるのではなく、普遍的な価値を持って心から満足いただける上質なお住まいを提供しています。
社長インタビュー
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- 企業名
- 株式会社アイビック
- お名前
- 太田 真司(オオタ マサシ)
- 役職
- 代表取締役
株式会社アイビックは、1972年に株式会社佐藤組(さとうベネック)の住宅事業本部として発足し、以来50年が経ちました。株式会社アイビックに社名変更してからは25年目です。現在は売り上げの65パーセントほどが住宅で、その他に一般建築や工場、ビルなどの建築を手掛けています。
当社の事業は注文住宅がメインです。お客さまと長い時間をかけて打ち合わせをして、思い描いた住宅の完成を目指し、これまでに4500棟以上の住宅をつくってきました。その家づくりを支える当社の事業部は、戸建事業、建築事業、リフォーム事業、不動産事業の4部門で成り立っています。
コンセプトは「素足 の住まい」
当社の立ち上げ当時は、住宅の高気密化により建材から化学物質が発生する「シックハウス」が社会問題となった時代でした。これからの家づくりにあるべき姿を考えた時に、「自分が家を建てるなら、どんな家が理想的か」ということを社内で徹底的に話し合いました。その中で共通の思いとして浮かび上がってきたのが、「家族が気持ちよく元気に過ごせる、家に一生愛着が湧くような素材を使って家づくりをしたい」ということでした。クロス(壁紙)ではなく塗り壁を採用したり、塗料も自然素材を使用したものを取り入れたりと、「健康住宅」へとシフト。体に優しい住宅づくりを大分県で先駆けて導入していきました。それが結果的に当社らしさとなり、現在では「素足の住まい」をコンセプトにした住宅をご提供しています。
素材だけでなく、工法や工程管理も年々改良しながら、お客さまの健康面に配慮するように努めています。近年では調湿も重要視し、営業を含む社員のほとんどが「気密測定技能者」という住宅の気密性を計測する資格を取得。室内環境が快適で省エネルギーの性能が高い、気密性の良い住宅だということを証明するために、工程の中で何度も測定を行ないます。さまざまな視点から安全安心の住宅であることを検証し、自信を持ってお客さまに引き渡すことが大事だと考えています。
「暮らすこと」が家族の思い出に
当社の社員は、お客さまのために何ができるのかを第一に考えて動く社員が多いです。お客さまに喜んでいただくことをやりがいに仕事に励むのが社風なのかもしれません。そんな社員が多く集まっているからか、離職率はかなり低いと思います。
私たちがお客さまのオリジナル住宅のために、素材や工法と同じように大切にしているのが「お客さまが楽しく暮らせるかどうか」ということ。家族が集まりやすい間取り、家事がスムーズな導線づくりといった暮らしやすさに加えて、屋上やベランダを遊びのスペースに変えるなどの自由な発想で、家での時間がご家族にとって思い出に残るものにしたいという思いがあります。社員からもたくさんのアイデアが挙がってきますので、試験的にモデルハウスにも採用して、実用化が可能だと確信したものは実際にお客さまにご提案しています。
ベランダにシアタースペースやジャグジーを取り入れるなど、遊び心満載の「vacances oita」。
社員教育にオーダーメイドセミナーを導入
社員教育では、入社して最初の1カ月は社内の各部署をまわり、それぞれの部門で仕事内容を把握します。そのあとはOJT※に移っていくというのが新入社員研修の流れです。2023年からはポリテクセンター大分(大分職業能力開発促進センター)のオーダーメイドセミナーを新たに導入しました。若手社員には技術指導をメインにした研修を実施し、中堅、管理職に向けては階層別にメンタル面をサポートする研修など、経験年数や職種に合わせた内容をプロから学べます。その他にも、営業はコンサルからノウハウを身につけることもできます。社内の上司、先輩の経験から学び、さらに外部講師の指導から専門性の高い学びを得ることができます。
※On the Job Trainingの略。上司や先輩が実際の仕事を通じて新入社員や若手社員の教育を行う人材育成の方法
「こうなりたい」を持っている人は強い
採用試験だけではその人の全てを理解することはできませんが、志望動機を「興味があるから」と答える方よりも、「どんな人になりたいのか」「どんな仕事をしたいのか」といった自分のビジョンを持っている方からは思いの強さを感じます。他にもたくさんの仕事がありますし、会社のブランドで見れば全国区の企業もあります。そんな中でも「大分の住宅メーカー」である当社でやりたいことを目いっぱいやってやろうという気概がある方がのびのびと力を発揮してもらえるのではないかと期待しますし、人として魅力を感じます。
住宅業界の面白さは「人と人とのつながり」
家をつくる仕事は、お客さまと何度もひざを突き合わせるうちに、お客さまの人となりや家族構成、趣味、好み、生き方までも伝わってきます。そして、人と人との付き合いそのものが家づくりにつながっていきます。お客さまと自然と親しくなり、まるで親せきのように接してくださるお客さまとの出会いに、私は生きがいを感じています。
住宅は完成が終わりではありません。その先のメンテナンスはもちろん、お客さまのお子さまからからそのお子さまへとご依頼へとつながっていくこともあります。お客さまと一生付き合っていけることが住宅業界ならではの面白さです。当社を頼りにしてくださるお客さまを何よりも大切にし、末永く愛される家づくりを今後も長く続けていけたらと願っています。
- 企業データ
株式会社アイビック
WRITER
- 牧 亜希子記事一覧
planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。