
おおいたではたらく
2023年05月12日
社会福祉界のヒーロー 社会福祉法人 博愛会(KITSUKI TERRACE)若手職員
旅行業界から福祉の世界へ。
今回は、添乗員に憧れその夢をかなえたのちに、現在は福祉の分野で“ヒーロー”として活躍する三重野 孟さんをご紹介します。
まったく別の世界かと思いきや、共通する魅力を見いだし、やりがいに溢れた日々を送る先輩にクローズアップ!
お邪魔したのは、こちら!!

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社会福祉法人 博愛会 KITSUKI TERRACE
https://oita-jobpark.jp/companies/299
国東半島にある杵築市の国道213号沿いの
守江 湾を一望する、国内最大級の海鮮バーベキューレストラン。目の前の守江湾でとれた新鮮なカキをはじめ、国東産カキ、中津ひがた美人、そのほかにも旬の魚介類を味わうことができる人気店です。
農業と福祉の連携、障がい者の雇用を支える社会福祉法人 博愛会が運営しています。
お話を伺ったのはこちらの方。

-
- お名前
- 三重野 孟
- 所属部署
- キツキテラス店長・支援員(リーダー)・営業
- 入社年
- 2014年
- 出身地
- 大分県別府市
- 出身学部
- 東洋大学 国際地域学部 国際観光学科
杵築市の守江湾は、大分県屈指のカキの産地。国東半島の山々から9つの河川が守江湾に栄養を注ぎこむため、身が大きく、濃厚な味わいのカキが育ちます。このカキが食べられる「キツキテラス」は、県内はもちろん、大分空港から車で約15分というアクセスの良さもあり、関東から日帰りで訪れるファンもいるのだとか。特にカキのオンシーズンとなる冬はオープン前から長蛇の列!そんなキツキテラスを切り盛りするのが、店長を務める三重野 孟さんです。
高校時代に見つけた夢は「観光に関わる仕事」
三重野さんは別府市出身。高校時代にホームステイをした際の添乗員さんの仕事ぶりを間近に見て観光に関わる仕事に惹かれ、観光学科のある大学に進学しました。大学に通いながら4年間続けた遊園地でのアルバイトでたくさんのお客さんの笑顔に魅了されたこともあり、卒業後は旅行会社に就職。念願かなって添乗員になりました。
配属先は佐賀県の支店。憧れの仕事に胸を弾ませましたが、想像していた業務内容とのギャップと、慣れない土地での暮らしに心の拠り所がなかったこともあり、いつかは帰ろうと思っていた大分で再び人生を考え直す道を選びました。
才能を引き出す責任と喜び
大分に戻った三重野さんは、前職の経験と大学での学びを生かせる就職先を探し、「住吉浜リゾートパーク」の求人に出合います。宿泊業でありながら、運営母体が社会福祉法人という異業種を掛け合わせた企業であることに衝撃を受け、ここで働いてみたいと興味が湧いたと言います。就職試験に合格し、最初はホテルのフロントやレストランでの接客からスタートしたそう。その後、現在の職場である「キツキテラス」へ配属になりました。
社会福祉法人 博愛会は、障がいのある方が活躍できる数々の施設を運営。その一つであるキツキテラスで、三重野さんは店長として接客をこなすのはもちろん、「支援員」も兼務しています。一緒に働く障がいのあるスタッフの適正を見極めて配置をするなど、スタッフの才能が発揮できる環境整備に努めることも三重野さんの役目です。
「自分が采配した仕事内容によって皆さんのモチベーションや動きが変わってくるのがわかり、生き生きと働く姿を見ると私もうれしくなります。スタッフの人生がより豊かなものになるよう、そのきっかけをサポートできることが福祉と接客業が融合したこの職場の魅力であり、私の喜びになっています」。
スタッフの意志を尊重してたくさんのことにチャレンジできるように、さらに接客のクオリティーも妥協せずお客さまに最高のサービスを提供するために、学びと努力の日々だと三重野さんは語ります。博愛会のスローガンである“人の喜ぶ顔を見て喜びなさい”という指針が、三重野さんのやりがいとぴったりと重なり、旅行業でも福祉でも共通する原動力となっているのだそうです。
全国の舞台へ挑戦
三重野さんがなぜ“ヒーロー”なのか?
2023年2月、日々の業務にまい進する三重野さんの力量が買われ、全国社会福祉法人経営者協議会が主催する「社会福祉HERO’S」という、福祉のリアルな今をプレゼンするステージへの出場に白羽の矢が立ち、過去最多の応募の中から6名の最終プレゼンターに選ばれたのです!
「これまでの自分の価値観が変わり、チャレンジ精神が鍛えられた本当に貴重な機会でした。自分でもよくやったと思います(笑)」と照れながら話す三重野さん。福祉業界で観光や接客に関わる業態の職場について、全国にアピールできたことが一番の収穫だったそう。仕事をしながらの大舞台への挑戦は、並大抵ではできないことが想像されます。
大分の自然に支えられ、地元への貢献を実感
県外での生活を経験した三重野さんに、大分の暮らしの良さについてたずねました。
「地元の友だちにすぐ会えますし、大分の自然を存分に楽しめることが何よりも最高の時間ですね」と三重野さん。職場の先輩と休みを合わせて趣味の釣りやキャンプにもたびたび出かけるそうで、自然の中で過ごすことがリフレッシュの時間になっているとのこと。
残業もほとんどなく、プライベートの時間も十分確保できているそう。
「メリハリのある働き方で仕事のパフォーマンスは高められます。就活生の皆さんも頑張るところは頑張って、自分の時間も大事にしてほしいです。そしてあまり追い込みすぎず、自分を大切にしてください」と、たくさんの経験を積んだ三重野さんだからこその説得力のあるアドバイス。
就活のポイントについては「面接用の言葉ではなく、自分自身の経験や感動を言葉にして、“思いをのせる”ことができれば、企業に気持ちが届くと思いますよ」とのこと。大分で働くこと自体が地元への貢献だと感じている三重野さんの言葉に、大分に戻ってきたことへの充実度がのせられて届いてきたのでした。
スタッフの笑顔を守ることと、広報活動に注力
今後の展望について、「もっとたくさんの方に福祉の仕事に興味を持ってもらいたい」と三重野さんは語ります。
「当社が携わるさまざまな事業を知ってもらえるように広報活動にも力を入れて、若い方に福祉業界を就職先の候補として目を向けてもらいたいです。それから、一緒に働くスタッフの皆さんにとって仕事が“楽しいこと”であり、自分が活躍できる場所があるという自信を持ってもらいたいです」と、周りへの気遣いを第一に考える三重野さんの素直な気持ちを聞かせていただきました。
これからも周りの人に笑顔をもたらす“ヒーロー”でいてくださいね!
- 企業データ
社会福祉法人 博愛会 KITSUKI TERRACE
WRITER

- 牧 亜希子記事一覧
planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。

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