おおいたをたのしむ
2020年11月30日
国東から発信!世界初の”湯たんぽ”で寒い冬もポカポカ♡
さむーい北風がやってくる季節。
今年は特に新型コロナの影響で、換気も上手く取り入れながら冬を越さなければなりません!そこで、今巷で話題の「湯たんぽ」があると聞いてやって来たのは国東市安岐町にある「ヘルメット潜水株式会社」‼︎ ヘルメット潜水??と思った皆さん。ここは一体どんな企業なのでしょうか、早速ご紹介します♪
元・安岐高校の廃校を利用した、ヘルメット潜水株式会社は1982年創業。
社名となっている“ヘルメット潜水”とは、昔からのダイビング方法。その名の通り元々は、日本製釣具やウェットスーツを主に取り扱う会社としてスタートしました。ところが、やがて海外からの安価な同製品の輸入により経営が苦しい時期も。そんな時、マリンショップを経営するお客様から冬場、海から上がったお客様に温かいシャワーをかけてあげられる商品はできないかとの要望が舞い込みます。
「ウェットスーツの持つ保温性などを利用して、接着関係なども何とか試行錯誤してできたのですが、手がかかっただけに高額な商品になってしまって、全く売れませんでした(笑)」と当時を振り返るのは、創業者で代表取締役の伊賀さん。
その高額になってしまった商品の経験も経て、今から15年前。原油の高騰により、エコに着目した時代背景をヒントに生まれたのが「クロッツ やわらか湯たんぽ」。名前の通り、ウェットスーツを利用して作られた湯たんぽは、肌触りが滑らかで低温やけどしにくい気持ち良さ。しかも温度も長時間持続し、夜使用しても朝までホカホカなんです!
しかし当初は、接着の問題や注ぎ口の型がなかなか見つからず苦戦。ようやくマッチしたのが、ペットボトルの口だというから驚きです。
そこから試行錯誤を重ね、半年。ようやく湯たんぽとして形になった頃、オリジナルブランド「CLO’Zクロッツ」を立ち上げます。
ですが、大きな販路を見出せずにいた伊賀さんは、その方法を探していた頃一冊の本に出会います。そこには当時東京女子医大の先生が、湯たんぽを使用した治療法を記していたと言います。「これは!」と思い、すぐにその先生に現物を送り、そこから関係がスタート。湯たんぽを見込んだ先生が、毎日新聞の湯たんぽ特集に紹介して掲載されたことをキッカケに、注文が舞い込むように。伊賀さんは百貨店や大型雑貨店、雑誌へ売り込み、それが地元テレビ局の耳に入ると数々のメディアに取り上げられるようになりました。やがて、全国放送のテレビにも!
「メディアの力は本当にすごかったですね。特に嵐の番組で綾瀬はるかさんが紹介してくれた後は、注文が引っ切り無しでした。生産が追いつかない日々が続きましたね」。
ひとつの出会いをキッカケに、また伊賀さんのバイタリティある行動力が重なり“クロッツ やわらか湯たんぽ”は、今では年間5万個を売り上げる大人気商品に!現在は、たまご型のスタンダードな湯たんぽから、世界初の歩ける湯たんぽ、手用、首用などなど多くの湯たんぽが誕生しています。
この数々の商品は、伊賀さんによる発案でカタチになると言います。
「いつも家族や利用者さんの声をヒントにしています。女性であれば冷え性に悩んでいるとか、困っていることがたくさんあるので何とか解消できればという想いで作っています」。
お客様の声をダイレクトに聞き入れ、商品化へ繋げる伊賀さん。更には、会社内にある工場で全ての商品を手作りしていると言うから驚きです‼︎︎ひとつ一つの商品に心込め、オンリーワンの商品づくりを徹底しています。
これだけの生産数を生み出す会社でありながら、すべての工程を社員30名ほどで請け負っています。これからも季節的な商品だけに限らず、ここ5年ほど力を入れているという介護商品やマスク、防災グッズなども積極的に取り入れていくと言います。「世の中で困っていることで、うちで作れる商品は何でも作って行きたいですね」。
体を温めることは、様々な健康状態を改善すると言われています。これからは温かさと健やかさを兼ね備えた“湯たんぽ”活用してみてはいかがでしょうか?
商品はクロッツオンラインショップ、大分県内の生協さん、くすりのケンミンさん、またここ安岐町の本社でも購入できますよ、ぜひ一度お試しください♡
ちなみに、このオリジナルブランド「CLO’Z クロッツ」の名前の由来は、地元国東の黒津崎海岸から。国東から世界へ自社製品を発信したいという想いが込められています。独自の製法で生み出す商品と共に、ヘルメット潜水株式会社のこれからがとても楽しみです!
- ヘルメット潜水株式会社
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〒873-0202
大分県国東市安岐町瀬戸田1300番地
TEL 0978-67-2251 FAX 0978-67-2377
https://www.cloz.co.jp/
クロッツオンラインショップ
https://www.cloz.biz
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!