おおいたではたらく
2021年06月11日
有限会社ベストクロップ代表取締役
- 業種
- 農業生産、野菜種子の輸入販売
https://favoita.com/companies/288
自社農場でのパプリカの生産と、野菜種子の輸入販売が事業の両輪。オランダの野菜種子メーカー・ENZA社と契約し日本における同社の総代理店を務めています。
社長インタビュー
- 企業名
- 有限会社ベストクロップ
- お名前
- 橋本 文博(ハシモト フミヒロ)
- 役職
- 代表取締役
- 生まれ
- 大分県臼杵市
私たちベストクロップは、2000年から自社農場でパプリカの生産を行っています。
パプリカは8割ほどが輸入物で占められているため、国産ならではの鮮度の高い産物を、新鮮なうちに食べていただける方々にお届けすることに努めています。日本全体でも言えることですが、中でも大分での農業経営は、広大な農地や優れた気候に特別恵まれているわけではありません。そのような条件を受け入れて工夫しながら真摯に取り組むことで、今では西日本一円(一部関東方面も)に新鮮なパプリカを届けられるようになりました。また一方で、以前私が勤めていた総合商社で貿易業に従事していた縁から、世界指折りの野菜種子専門メーカー・ENZA社(オランダ)と契約。トマトやパプリカなどの同社種子の輸入販売も行い、現在は日本における総代理店を務めています。世界の優れた技術を日本へ伝え、日本の農業が豊かになることを願い取り組んでいます。
農業という仕事は、自分の取り組んできたことが産物となり、成果を実感できる仕事です。実るまで半年、一年と時間はかかりますが、自分の頑張りが報われることは人間としての最大の喜びではないでしょうか。地道な仕事ですが、経験を積むほどに安定し、大きな喜びが得られることを日々感じています。会社の経営方針はこれからも変わらず、人工的な技術や大規模な投資に頼り過ぎず、大分の風土にあった「あるべき農業」を追求していきたいと思っています。
求める人材について
技術よりも、その人の願いが大切だと思っています。
私自身、農業を始める前までは東京でサラリーマンをしていました。子育てが始まり、子どもたちがどこで育って欲しいか考えるうちに、地元大分への思いが強くなりました。“大分で伸び伸びと子育てしながら、できる仕事を築く”そう願って夫婦で脱サラ就農を決めたのがスタートです。決意を持ち、踏み出し取り組むうちに、大分での生活の基盤ができてきました。そういうしっかりした気持ちや目的を持った方は、ここでの仕事に向いていると思います。仕事の技術や面白さは後から気付き、身につくものです。ベストクロップでは、働くことの原点になる気持ちを大切にしています。
学生時代に経験してほしいこと
私は18歳で地元を離れ、大学へ進み、就職した東京で11年を過ごしました。それまでにあった事のないハイレベルな人達との出会いや、桁違いの大きな仕事を任されることは都会ならではの体験でした。それに応じてゆくのは大変でしたが、今の自分や仕事に大きな影響を与えています。また、学生の頃から陸上競技をしていましたが、就職後に運動意欲が再燃。バブル時代で仕事は忙しく、時間がないので週に数回、片道18㎞の通勤ランニングで鍛えていました。(5年ほどかけて、当時の別大マラソンの参加資格2時間40分を切ろうと挑みましたが、あと8分まで近づいたところで断念。未だ夢のままです(笑))。他にも、大学時代は未経験ながらに男声合唱団に入ってみたり、囲碁の世界に踏み込んだりと色々なことにチャレンジしてきました。それらに共通することですが、未経験の世界や多少無茶な課題に挑むことになっても、それをどうにか実現しようと懸命に取り組むことに人間の喜びがあるように思います。先入観がなく、体力に不安のない若い年代だからこそできることではないでしょうか。
- 企業データ
有限会社ベストクロップ
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!