おおいたではたらく
2021年09月30日
株式会社オートポリス若手社員
好きなことを仕事にするのは難しいこと? 大分を出なければ夢はかなわないの? 就職活動の中で誰もが一度はぶつかる壁。
大分にはさまざまなジャンルの職種と企業があります。今回はその中で地元大分のサーキットで働くという夢をかなえた「#モタスポ女子」の先輩にお会いしてきました。
お邪魔したのは、こちら!!
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株式会社オートポリス
2005年に設立。国内有数の規模を誇る日田市のオートポリスインターナショナルレーシングコースと、竹田市にあるSPA直入コースを運営する、株式会社カワサキモータースジャパンのグループ会社。主な事業として、サーキットの運営や各種レース及びイベントの企画運営などを手掛けています。
お話を伺ったのはこちらの方。
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- お名前
- 阿部 留奈
- 所属部署
- 営業部
- 入社年
- 2016年
- 出身地
- 大分県別府市
- 出身学部
- 大分大学 教育学部
西日本を代表するレーシングコースであるオートポリス。ここで働く阿部留奈さんは湯のまち別府市の出身です。海のそばで生まれ育ちましたが、今は日田市上津江町の標高800mのところにある職場からほど近い場所に暮らしています。
「好き」が高じて夢実現
「もともとF1が好きで、四輪のレースを見にオートポリスに通っていました。あ、私はいつも安全運転ですよ(笑)」。爆音で走り抜けるモータースポーツからは想像がつかない柔らかい印象の阿部さんですが、オートポリスで働く前は、F1を観に鈴鹿サーキットまで足を運ぶほどのモータースポーツ好き。とはいえ「オートポリスで働く」という選択はなかなか珍しいケースだと思います。就職に至ったきっかけは何だったのでしょうか。
「チャンスがないかなって、オートポリスの求人をときどきチェックしていたんです。そうしたらあるとき偶然求人情報を見つけて」と、空席を密かに狙っていたとのこと。阿部さんはいつか好きなことを仕事にしたいという思いをしっかりと持って、情報収集を怠らなかったわけです。
専門的な資格がなくてもサーキットで働ける!
オートポリスはモータースポーツの大会の企画運営のほかに、自動車関連の商品開発やテストの実施、展示会の開催なども事業の一つ。阿部さんは主に窓口でスポーツ走行の受付やライセンス会員の管理を担当し、5年目になります。
はて“スポーツ走行”とはいったい? 「オートポリスのライセンスを取れば誰でもサーキットを走れます。学生さんも運転できますよ」とのこと。これはぜひとも一度走ってみたいですね!
阿部さんの勤務時間は9時から17時半までで、残業はほとんどなし。主に月曜と火曜がお休みです(不定休)。「土日はたくさんのお客さまが来てくださって嬉しいのですが、それを横目に仕事をしています」と、いろんな気持ちを抱えつつも、趣味が仕事となった今を楽しんで充実した日々を送っています。
モータースポーツファン以外も満喫できる意外な仕掛け
事業の中にはユニークなイベントも。「“ママチャリワールドグランプリ”はお友だちや職場の仲間などで仮装して参加される方が多いですよ」とのこと。あの広ーいサーキットでママチャリをこいだら間違いなく気持ちいいでしょうね。
「オートポリスに宿泊すれば、遠方から来る方も安心ですし、キャンプもぜひ楽しんでいただけたら上津江の大自然や日田の観光も一緒に満喫できますよ」。
…泊まれる? キャンプ?? なんと、メインコース最終コーナーの高台に全30室あるロッジを完備。その隣にはオープンしたばかりのキャンプ場とBBQコーナーも! サーキットにまさかのキャンプ場。これは泊まってみる価値あり!
ここで見つけたモータースポーツの魅力
阿部さんにお話をうかがっている間、振動や風をビリビリと全身で浴びるようにエンジン音が鳴り響いてくるのを感じます。「ここで働く中で一番の気付きは、バイクレースの面白さです。四輪はピット戦略やタイヤ交換などいろんな要素で争うのですが、二輪は四輪と比べてオーバーテイク(コース上で追い抜くこと)が多く、四輪とは見どころがまったく違うんです」と、阿部さんの熱弁は止まりません。「バイクは肘や膝が地面を擦るような、ありえない角度に傾いてコーナーを曲がるんですよ。しかも大型バイクだと300kmぐらいのスピードで! オートポリスはほかのサーキットに比べてコースの構造上、観客席が近くに感じられると思います。この迫力、四輪が好きな人こそ見てほしいです」。阿部さん、本当にモータースポーツが好きなんですね。ファンだからこその視点で、オートポリスならではの楽しみ方を教えてくれました。
SNSでオートポリスをバズらせたい!
阿部さんは公式SNSでの情報発信メンバーでもあります。年間を通じて一番多く見られるのは、九州で唯一の開催地となっている「SUPER GT」というレースの関連記事なのだそう。フォロワー数や「いいね」の数の変動がやりがいであり、励みでもあると語ります。「どんなことに反響があるのか研究しながら投稿していますが、真っ白い霧に包まれる風景や、ひょっこり現れる野生動物の投稿が意外にもバズるんですよ」と、ちょっぴりほのぼのとしたオートポリスの一面も知ることができますよ。
好きなことを仕事にするにはチャンスを逃さないこと
阿部さんのように好きなことを仕事にしたいと思う人は多いはず。「私は大学を出てすぐ就職できたわけではありません。自分が思い描いた通りにならなかったとしても、それは絶対に無駄ではないし、いつか必ず夢に結びつくチャンスがその先にあると思います。今こうして地元でやりたいことをかなえられて、とても幸せです」。
「阿部さん自身がモータースポーツファンだからこその配慮ある接客に定評があります。感覚やその発想にハッとさせられることが多いんです」と、阿部さんの上司の方がこっそりおしえてくれました。経験から得たものと、自分の好きなことへの熱い思いの掛け合わせは、きっと最強なんですよね。
- 企業データ
株式会社オートポリス
〒877-0312
大分県日田市上津江町上野田1112-8
Instagram:https://www.instagram.com/autopolis_jp/
Twitter:https://twitter.com/autopolis2005もっと詳しく知りたい方
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WRITER
- 牧 亜希子記事一覧
planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。