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おおいたをたのしむ

2021年07月30日

猛獣たちが目の前に!
日本最大級のサファリパーク

道路を横断する鹿に、岩場でゴロンと寝っ転がる熊、砂遊びをするシマウマに、お肉に食らいつくライオン。
手が届きそうな距離で動物たちの自然な姿を見ることができるのが、宇佐市安心院町にある「九州自然動物公園 アフリカンサファリ」です。

「日本最大級の動物園」とも言われるアフリカンサファリですが、その敷地面積はどのくらいか想像つきますか?

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

正解は115万㎡!
なんと東京ドーム約25個分、東京ディズニーランドの2倍以上という広さがあるのです!

この広大な敷地に、約70種類、1400頭もの動物たちがのびのびと暮らしています。

最近ではSNSにアップされた動物たちの可愛い姿が人気を集めているアフリカンサファリですが、「大人になってからはしばらく行っていない」という人も多いのではないでしょうか?

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

ということで、SNSを担当し、動物たちの可愛い姿を知り尽くした広報担当の石松さんの案内で、アフリカンサファリの魅力を再発見しに行ってきました!

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

まずは鉄板、ジャングルバスで餌やりを体験!

石松さんが最初に案内してくれたのは、アフリカンサファリ名物の「ジャングルバス」! 
アフリカンサファリの園内は車で回る「動物ゾーン」と徒歩で巡る「ふれあいゾーン」の2つに分かれており、ジャングルバスは全長約7kmの「動物ゾーン」を所要時間50分ほどで回ります。

石松さん:自家用車でも乗り入れして回ることができますが、ジャングルバスの方が動物たちをより近くで観察でき、そして餌やり体験もすることができるのでぜひ乗ってみてくださいね。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ ジャングルバス

平日は30分間隔、土日は15分間隔で出発するジャングルバスですが、今回は9時30分の始発便に乗車してきました♪

石松さん:特に夏時期、お昼頃になると暑くて動物たちの動きが鈍ってしまいます。それに朝はまだ動物たちがおやつを食べていない状態なので、バスに近寄ってくれる確率が高くなるんです。なので始発便に乗車するのがオススメです。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

ちなみにバスのデザインは熊やトラ、ゾウ、バイソンなど10種類ほどあり、それら全てアフリカンサファリで手作りしているのだとか。すごいですよね!

さて、サイのバスに乗り込んで、いざ頑丈なゲートの向こう、動物たちが待つ「動物ゾーン」へ!

「動物ゾーン」は7つのセクションに分かれています。最初のセクションは「クマ・山岳動物セクション」。
「ムフロン」という羊が出迎えてくれました。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

バスを見つけると「おやつが欲しい!欲しい!」と角を車にぶつけてアピールするムフロン。可愛い。

そんなムフロンは、岩山や斜面を駆け上がって生活しているそう。
横長の黒目が特徴で、視野の広さが270度もあるそうですよ。
ツノがあるのがオス、ないのがメスで、この角がぐるんと一周するには10年ほどの時間がかかるそうです。

続いて待っていたのが、熊!

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

石松さん:丸々した感じが可愛いみたいで、最近うちの熊たちSNSですごく人気なんですよ♪

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

近くで見ると、可愛いというより、ちょっと怖い・・・気もしますが、こちらの茶色い熊は、プーさんやテディベアのモデルになったとも言われている「アメリカグマ」。

石松さん:蜂蜜が大好きなんですけど、他には魚やお肉、野菜、なんでも食べるんです。プーさんのようにマイペースで比較的優しい性格としても知られているんですが、実は100mを9秒で走ることができる足の速い動物なんです。

さて、アメリカグマの次はジャングルバスの目玉! ライオンセクションです。
ライオンたちにはお肉をあげます。

石松さん:この近距離でライオンを見ることができるのがジャングルバスならではなんです! 口の中には鋭い牙とザラザラとした舌があって、舌で骨についたお肉を削ぎ取って食べています。迫力はあるけど食べ方はとっても優しいんです。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

手が届きそうな距離! 本当に迫力ありますよね。
ライオンはたてがみが黒くなればなるほど強いオスということなので、どのライオンがリーダーか探してみてくださいね。

続いては草食動物セクションへ!
ベビーラッシュが続いているそうで、可愛い赤ちゃんたちが出迎えてくれました。
こちらはニホンジカの赤ちゃん。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

石松さん:オスには喉仏があり、声変わりをする動物として知られる「ファロージカ」という鹿や、オスは体重が約1トン、顔だけでも100kg近くあるというアメリカバイソンにも赤ちゃんが生まれています。毎年梅雨時期はベビーラッシュなので、可愛い赤ちゃんに会えますよ。

お母さんにぴったりくっつく赤ちゃんたちに癒されながら進むと、水浴びをするゾウたちが見えてきました。
陸で暮らす動物の中で二番目に大きい「アジアゾウ」です。すべて筋肉でできた鼻は小さなものから、重さ約200kgのものまで持ち上げることができるそうです。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

石松さん:鼻で器用に掴みますよね。ゾウは長い睫毛が特徴で、砂埃が入ってこないようにふさふさしているんですよ。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

ゾウの近くには網目模様が美しい「アミメキリン」がいました!
4頭のキリンの中で、一番背が高い子はなんと5m。キリンの首の長さと足の長さはほとんど同じで、実は首だけでなく、舌も長く40cmあるそうです。

続いて石松さんが一際思い入れがあるというトラゾーンへ!。

石松さん:ここはベンガルトラがいるんですけど、一頭ホワイトタイガーがいて。ホワイトタイガーは生まれる確率が数百分の一という珍しい種類です。そのホワイトタイガーのモンちゃんは赤ちゃんのときから私も人工保育に携わっていたので、とっても感慨深いんです。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

赤ちゃんで生まれてからずっとここですくすくと育っているんですね。
アフリカンサファリでは時期によって猛獣の赤ちゃんと触れ合える機会もあるので、ぜひS N Sなどをチェックしてみてください。

さてトラのお隣にはライオンキングの悪役として知られるハイエナ。「ブチハイエナ」という種類で、骨も簡単に噛み砕いて食べることから「サバンナの掃除屋」と言われています。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

この写真は毎日動物たちの写真を撮っている石松さんの一押し写真。
猛獣もスヤスヤ寝ている時は可愛い表情をしているんですね〜。

「シャッタースピードを上げて何枚も撮ること」と、動物写真のコツを教えてもらった私は、石松さんの写真に負けじと次のセクションで実践!

どん!

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

カメラ目線をいただけた、サバンナのギャング「グランドシマウマ」です。いかがでしょうか?
アドバイスのおかげで、砂遊びをしている様子もバッチリ撮影できました♪

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

さてシマウマを過ぎたらいよいよ最後の動物ゾーン。ここにはねじれた角が特徴の「ブラックバック」、レイヨウ類の中でも大型の「エランド」、ユニコーンのモデルになったと言われる神秘的な動物「シロオリックス」などが暮らしています。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

見たことのない動物ばかりでなんだか異国のようだなと思っていると、コブが2つある「フタコブラクダ」の群れを見つけました。

石松さん:コブにはたくさんの脂肪が詰まっているので、数日間何も食べなくても生きていけると言われています。歳を取るとコブは垂れてしまうので、コブを見れば年齢がわかるんですよ。そしてここのゾーンは背景に鶴見岳と由布山が望める絶景ポイントでもあるんです。2つの山があるから、担当がここにフタコブラクダのゾーンを作ったという説もあります(笑)。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

バスガイドさんや石松さんの解説を聞きながら動物たちの生態についてたっぷり学んだ50分。とっても満足しました!

ですが、アフリカンサファリの魅力はまだまだ・・・!

石松さん:ふれあいゾーンにはワンちゃん、猫ちゃん、モルモット、カンガルーに触れ合うことができたり、乗馬体験をすることもできますので、そちらもぜひお楽しみください。もうちょっとゆっくり動物たちを見たいという方や写真をたくさん撮りたいという方は車で動物ゾーンをもう一周してみるのもオススメですよ♪

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

動物たちと一緒に働きたい! どんな人が働いてる?

可愛い動物たちの姿を見ていると、「いろんな動物のお世話をしてみたい」「動物たちの側で働きたい」と思いませんか?
日本最大級のサファリパークには飼育員さんに獣医さんなど約100名の方が日々動物のお世話をしています。
実際にどんな方がどんな仕事をしているのか、若手の二人にインタビューしてきました。

まずは「ふれあいゾーン」でモルモットやカンガルーを担当する佐々岡志帆さん。2021年に入社したフレッシュな新卒社員さんです。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

仕事内容を教えてください。

モルモットとカンガルーを担当しています。朝は動物のお部屋の掃除、餌やり、日中はお客様の接客をしたり、動物たちに怪我がないように見守っています。

入社のきっかけは何ですか?

動物の看護専門学校に通っていたとき、研修でアフリカンサファリに来ました。そこでスタッフさんが動物たちの後ろ姿や遠くからでもすぐ個体識別をしていた姿を見て、動物たちのことを毎日すごくしっかり観察して、大切にしている良い園だなと思ったのがきっかけです。

仕事のやりがいを教えてください。

最初からカンガルーに携わりたかったので、入社してすぐにカンガルーのお世話ができているのが嬉しいです。まだ慣れないことや学ばないといけないことが多くて大変ですけど、憧れていた仕事に就けて、毎日楽しく過ごせています。

続いては、猛獣たちの飼育を担当する入社4年目の坂本蓮さんにインタビュー!
爽やかな笑顔が素敵です♪

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

仕事内容を教えてください。

チーターの餌の準備や、動物ゾーンで監視車両に乗ってトラの監視をしています。アフリカンサファリでは電柵や掘り込みの溝を作っていない分、動物たちがお客さんのすぐそばまで近づいていくことがあります。猛獣は危険を及ぼすことがありますので、動物たちの動きに目を光らせています。また動物の動きを見ながら健康状態をチェックするのも大事な仕事です。

入社のきっかけは何ですか?

専門学校で研修に来たのがきっかけです。檻やチェーンなどに区切られることなく、広大な土地で自由にのびのび暮らす動物たちに驚いて入社したいと思いました。

仕事のやりがいを教えてください。

ジープで監視をしているときに、ジャングルバスからお客さんの「ワー」とか「すごい!」とか「かっこいい」という明るい声が聞こえるとすごく嬉しくなりますし、この仕事に携われていることを誇りに思います。

九州自然動物公園 アフリカンサファリ

動物たちの命を預かるという仕事柄、大変なことも多いそうですが、自然にのびのびと暮らす動物たちのそばで働くことができるのはとっても魅力的なのだそうです。

さて、いかがでしたでしょうか?
アフリカンサファリ、久しぶりに行ってみたいなと思った方も多いのではないでしょうか?
夏休み期間中は園内でキャンプが体験できる「オートキャンプ場」もオープンしていますので、友達と一緒に動物園でキャンプを楽しむのも良いですね!

九州自然動物公園 アフリカンサファリ
〒872-0722
大分県宇佐市安心院町南畑2-1755-1
TEL:0978-48-2331
営業時間:9:00〜16:00、11月1日〜2月末は10:00〜15:30
休園日:なし
入園料金:2600円、小人1500円
http://www.africansafari.co.jp
Twitter:https://twitter.com/africansafari1
Instagram:https://www.instagram.com/africansafari_lion/?hl=ja

WRITER

  • TAGARI
  • TAGARI記事一覧

    大分市出身。見たがり・聞きたがり・知りたがりの“たがり”精神で活動する、好奇心旺盛なライター&宅地建物取引士。不動産会社、出版社に勤めたのち、竹田市地域おこし協力隊として移住者支援を担当。久住の山々と星空が好き。だけど関あじはもっと好き。

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