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おおいたではたらく

2017年12月28日

八鹿酒造株式会社代表取締役社長

  • 八鹿酒造株式会社
  • 業種
    清酒・焼酎・リキュールの製造および関連商品の開発、販売など。

    http://www.yatsushika.com

    創業は元治元年(1864年)。長い歴史を持つ「八鹿酒造」は幕末の頃から、九重の地で酒造りを営んでいます。小さな頃から気付けば目に耳にしてきた「八鹿の天気予報」も、今は大分を代表するもののひとつ。(ちょっとした裏話も、のちほど!)長い歴史に刻まれた先代からの言葉の数々、そしてそれを受け継ぐ酒造メーカーの在り方について、お話を聞いて参りました。

社長インタビュー

  • 八鹿酒造株式会社
  • 企業名
    八鹿酒造株式会社
    お名前
    麻生 益直(あそうますなお)
    役職
    代表取締役社長

私たち「八鹿酒造」の創業は元治元年(1864年)。語り尽くせないほどの長い歴史がありますが、ずっと大切にしているのは、「正直な心、親切な行動、平和な世界」という三代目・麻生観八の言葉です。これは会社の社是でもありますが、人間として生きていく上での基本的な考え方だと思っています。

私が最も大切にしているのは社員とのコミュニケーション。そこは他の会社にはないような取り組みをしていると胸を張れます。まずは、2年に1度の社員旅行。北海道や沖縄などの国内はもちろん、釜山などの海外へも行きます。ここにも八鹿独自のルールがあるのですが、まず移動時は自社製品を飲むこと。全員に一升の酒パックを持たせます(笑)。そして到着後は、その土地の酒を飲み、知ることです。そして班ごとに別れ、事前調査しておいた店へ業務店訪問もします。普通なら、ひとりの営業マンがご挨拶に行く所に、製造や瓶詰めの女性社員も行って現場を知ることは新たな学びにも繋がりますし、お店の販売の担当の方にとっても新鮮な取り組みだと思います。こういう行動の根源は、「お酒は、目と手の届く所で売りなさい」という先代の言葉です。日本酒は大変デリケートな商品で、品質管理も難しい。だからこそセールスマンが直接行けて管理できる場所で、という想いが込められています。

八鹿酒造株式会社

今は、一人当たりの酒の消費量が減ってきている時代。昔は飲む酒の種類が限られていましたが、世界中の酒がすぐに飲めるようになった今だからこそ、私たちも時代に合わせた視野を広く持たなくてはいけないと考えています。それに伴い、今は東京、大阪、名古屋にも駐在員を置き、更には海外(アメリカ、中国)にも契約社員を派遣しながら、少しずつ販路を広げている所です。海外留学生を受け入れることも、こういった会社の成長にも繋がっていると言えますね。

八鹿酒造株式会社

また毎月、社員のお誕生日会も忘れません。私が代表になってからもう10年ほど行っていますが、その月生まれの社員を昼休みに集め、お弁当を一緒に食べます。そこで、それぞれの嬉しかったこと、悲しかったこと、何でもいいので仕事以外のプライベートな話を話せる範囲で語ってもらっています。会社というのは社長が話すことが多く、いわゆるトップダウンになりがちですがボトムアップのためにも、この会は大切にしていますね。簡単なことではないですが、できるだけ社員の皆さんと近い距離でいれればと思っています。

八鹿酒造株式会社

先代の言葉に、「畳と床の間がなくならない限り、日本酒はなくならない」とあるのですが、時代は変わり畳も床の間も少なくなりました。ですが、食の中でもお酒には古い歴史があり、絶対になくなることはありません。私たちは、息の長い商売ができるよう、変化する時代の中でお客様にどう飲んで頂くかと常に考えています。“いつでもどこでも安心して、喜んで飲んで頂ける大分の酒「八鹿」をお客様に提供すること”それが私たちの営業方針です。

八鹿酒造株式会社

余談ですが、「八鹿の天気予報」について少し。県民の皆さんは、あの天気予報を毎日放送していると思っている方がほとんどだと思います。実は、火・木・土だけの放送です(笑)しかしそれは、50年近く続けてきた継続の力ですね、皆さんに親しんで頂いている証だと思っています。また、天気予報の最初と最後に「八鹿、八鹿の天気予報〜でした♪」というフレーズがありますが、あれは実は大分の誇るシンガーソングライター・南こうせつさんの声なんです。当時高校生だった彼が作り、歌っています。「〜でした♪」の部分をじっくり聞いてみてください、よく分かりますよ(笑)

八鹿酒造株式会社

最後になりますが、私たちの基本姿勢のひとつに「普通酒にして名酒」という言葉があります。お酒に詳しい方の中には隠し酒を探す方もいますが、私は皆さんが生活の中で飲むレギュラーな酒が、一番旨いものでないといけないと思っています。これからも皆さんが日常で飲む酒の底上げをしていきたいと思います。人材に関しても、酒を愛し、明るく元気で楽しい弊社の社風に共感して頂ける方を望んでいます。九重町と提携した町営アパートもありますので、郡外や県外の方も住居の心配はいりません。また、県外や海外に出て学びたい方も大歓迎です。私たちと一緒に歴史ある会社で学び、新たな酒造メーカーのドアを共に開きましょう。

企業データ

八鹿酒造株式会社

〒879-4692
大分県玖珠郡九重町大字右田3364番地

もっと詳しく知りたい方

企業HPはこちら

WRITER

  • 塩月 なつみ
  • 塩月 なつみ記事一覧

    かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!

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