おおいたをたのしむ
2023年02月24日
海を越えて、時間を越えて、お届けしたい素敵なものたち「うみとじかん」
大分市内から別府に入ってすぐ。
秋葉通りを左に曲がると見えてくるのは、2022年9月にオープンした「うみとじかん」。店名には、“海を越えて、時間を越えてお届けしたい素敵なものたち”という想いが込められています。ここは、うつわや焼き菓子など素敵なものたちを集めた小さな宝箱のようなお店。
陶芸家・坂本和歌子さんが作るうつわたち
お店に入ると目を奪われるのが、美しいうつわの数々。
「うみとじかん」のオーナーであり、陶芸家の坂本 和歌子さんが手がける“Wakako Ceramics”の器がズラリと並んでいます。
「2007年に陶芸家として独立しましたが、当初から県外の方に作品を見ていただく機会が多く、大分で作陶しているのに大分の方々に常にたくさんの私の作品を見てもらえる場所がなかったんですね」。
5年ほど前から、展示会だけではなく、いつでも自分の作品を見てもらえる場所が欲しいと思っていた坂本さん。陶芸家生活15年目にして念願の自分のお店をオープンさせました。
繊細で使いやすく、飾っていても美しいことが坂本さんの作品のコンセプト。
「まずは自分も含めてみなさんが使いやすいこと。マグカップは中身がたっぷり入るとか、指が3本入って持ちやすいとかですかね(笑)」。
陶芸家をスタートしてからずっと続けている陶芸教室は大分県下に2箇所あり、多くの生徒さんを持つ坂本さん。コロナの影響で今はお休み中ですが、時がきたら「うみとじかん」の奥でも教室が開催できるように準備しています。
「別府という土地はおもしろい場所。観光客の方も多いですし、県外の私の器のファンの方も別府を知ってくださっている方が多くて、訪れやすいかなと思います。別府の方々はウェルカムな感じというか、何事も一緒に楽しもう!という熱や温かさがありますよね」
こだわりの焼き菓子と和紅茶
お店のもうひとつの魅力は、美味しそうなおやつたち♡
スコーンやマフィン、クッキーなどの焼き菓子と、杵築の和紅茶が並んでいます。
ここで使用する小麦は杵築産。
「色々な小麦粉を試してきたんですけど、最終的に噛めば噛むほど美味しい地粉(地元の小麦粉)に辿り着きました。おやつは小麦を食べるものだと思っているので、これだ!と思いましたね。和紅茶も、杵築の一つの山でしか取れない紅茶。大分には美味しいもの、いい食材がたくさんあるので県外の方にも伝えていきたいなと思っています」と坂本さん。
他にも、豊後大野市にある老舗酒造「鷹来屋」の酒粕を使った酒粕クッキーなど、魅力的なお菓子がたくさん。専門のスタッフと坂本さんが試行錯誤して生まれたおやつ、これからのラインナップにも大注目です。
「うみとじかん」のおやつは、大分のおいしさがギュッと詰まった体にも優しい味。一つひとつのお菓子がずっしりと大きいのに(うれしいサイズ♡)、あっという間に食べてしまうほど。
和紅茶好きの坂本さんも惚れ込んだ、高熊紅茶「なつづみ」は香りも心地いい味わい。(季節により「はるづみ」もあります)
杵築紅茶のコクのある深い味わいをぜひ楽しんで。
陶器のアクセサリーも
店内には、うつわだけでなく陶器のアクセサリーも。ピアスやイヤリング、ブローチなどワンランク上のおしゃれを楽しめるアイテムです。
これからの「うみとじかん」
2023年の夏には、店舗の上にホテル、そして隣りにカフェを新設予定。
「私は地元の大学を出ていますが、当時は就職困難な時代でした。なので、自分の活動を通して学生さんたちの雇用の受け皿になれたらという想いもあります。県外の大学に通っている学生さんたちも、いつか大分に帰ってきて働いてほしいですし、世代を超えて色々な人たちが集まる場所になれば良いなと思っています」。
様々な活動を通して、別府を盛り上げる拠点になれたらと嬉しいと語ってくれました。
美しいうつわと、美味しいおやつ、そして沢山の想いが集まり誕生した「うみとじかん」。ゆったりと時が流れるセンス溢れる空間に、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
- うみとじかん
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〒874-0942
大分県別府市千代町5−1
0977-76-8762
営業時間:10:00〜17:00
定休日:水曜日
HP:https://umitojikan.com
Instagram:https://www.instagram.com/umitojikan/
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!