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おおいたではたらく

2023年04月14日

出会いは財産 価値観を変えた竹田での暮らし
まちづくりたけた株式会社若手社員

自分の住むまちのこと、皆さんはどれくらい知っていますか?
今回は地域を元気にするため、人と企業が共に成長する事業を提案、行動する「まちづくりたけた株式会社」へ伺いました。竹田を愛するすべての人のため、豊かな暮らしと竹田の未来を創造するこの会社で、移住者でありながら竹田を故郷のように愛し奮闘する1人の先輩にクローズアップ!
あふれる竹田愛のその背景にあるもの、人生の歩み方…きっと皆さんの未来へのヒントがあるはずです。ぜひご一読くださいね。

お邪魔したのは、こちら!!

  • まちづくりたけた株式会社
  • まちづくりたけた株式会社

    https://taketa-agrew.jp

    2015年1月設立。まちを元気にするタウンマネジメント事業と、人と企業が一緒に成長するコンサルティング事業を展開。まちづくりを人任せにせず、自ら考え、動き、伝え、まちにとってかけがえのない存在となるべく行動する会社です。

お話を伺ったのはこちらの方。

  • まちづくりたけた株式会社
  • お名前
    川本 祥子
    役職
    統括マネージャー
    出身地
    神戸市
    出身学部
    神戸大学 農学部

エジプトから竹田へ。そこで感じたものとは

神戸で生まれ育ち、大学卒業後は金融機関で働いていた川本さん。
結婚後、ご主人の仕事の都合で関東、そしてエジプトでの生活を経て大分県竹田市へ生活の拠点を移しました。
「エジプトで3年弱生活しましたが、下の子は生まれたばかりの0歳。色々と大変でしたが多くのことを学びました」。

まちづくりたけた株式会社

竹田へ来たのは今から6年前。川本さんにとってはカルチャーショックの連続だったと当時を振り返ります。
「どこを歩いても高齢者の方ばかりで、バスに乗れば運転手さんに“どこから来たの?”と声をかけられたり、その距離感に何かと驚きましたね(笑)。でもそんな竹田の日常や街の雰囲気が、だんだんと面白いなと感じるようになったんです」。
エジプトのコミュニティーにも似た感覚が、竹田にもあったという川本さん。
「エジプトでは日本人はとても少ないので、行く場所もだいたい同じ。そこでたくさんのコミュニティーが生まれていく感覚が、竹田にもありました。それが温かくもあり、嬉しいなと感じるようになったんです」。

まちづくりたけた株式会社

そんな川本さんは自分の住むまちを知りたいと思い、竹田で働くことを決意。
最初はJAの金融窓口で様々なことを経験し、もっと竹田を知りたいという思いから市役所の保険健康課へ。任期を経て、辿り着いたのが現在働く「まちづくりたけた株式会社」でした。
「まちづくりたけたで仕事を始めてからは色んな方との連携、事業化ができて面白いなと感じることの連続でした。自分が移住者だからこそ、ただワイワイしている人たちの集まりだと思われたくなくて、手掛ける仕事はなるべく地域の皆さんに見えるように努力しました。ここは株式会社ですし、そこは公明正大にしなくてはいけないと出来る限りの情報発信をやっていきました」。

まちづくりたけた株式会社

地域の人と共に変わる、共に歩む“まちづくり”

入社後は、コンサルティング事業を主に担当。人材マッチング事業や人材育成事業、県と連携した起業創業支援など多くの事業を手がけるようになった川本さん。
「企業の人材課題は多くありますが、なかなか解決できない大きな問題です。全部を解決しようとせず、それぞれの経営課題を切り出してパーツごとに考えれば、解決への近道になるのではないかと提案しています」。
例えば企業商品のブランディングに課題を感じている会社には、実践型インターンシップで大学生の視点を生かし、今までになかったブランドロゴ案を提案するプロジェクトのコーディネートを行ったそう。また、竹田市内の高校に通う学生が卒業後も竹田市内で働けるようにマッチングイベントの開催やガイドブック製作をするなど、川本さんは今までの竹田にはなかった事業の推進に関わってきました。
「とにかく地域に根ざした企業の魅力を多くの人に知ってもらいたいんです。私の仕事は企業と働く人をつなぐこと。目に見えない価値を感じてほしいですし、一緒に取り組むことで地域の人の意識も変えて欲しいなと思っています」。
まちづくりは多様な意見がある世界。どれだけ理解者を増やしながら行動していけるかが大切だと話します。

まちづくりたけた株式会社

「理解してもらうためには平等な広報活動にプラスして、個人としても声かけをするよう心がけています。そこにはフィルターをかけないように向き合いますし、仕事以外の場所にも顔を出します。コミュニケーションを取り、諦めないことが大切。少しずつの積み重ねが大きな変化になると思っています」。
どんなに向き合っても数%の情報しか相手には残らないかもしれないけど、発信して伝えない限りは何も残らないと話す川本さん。困った時に、この人に相談すれば何かに繋がるなと思ってもらえるような存在になりたいと言います。

まちづくりたけた株式会社

ひとつの出会いを大切に未来へつなぐ

転勤生活の中で「人との出会いは一期一会」だということを身を以て感じたという川本さん。積極的なコミュニケーションを取る行動力の影には、様々な想いがありました。

まちづくりたけた株式会社

「どこに行っても最初は誰もが恥ずかしさや躊躇する部分があるとは思いますが、その時間がもったいないなと思っています。自分さえ開示すれば繋がる縁があるかもしれない。住む場所を移るようになって、その縁を逃したくないなと思うようになりました。毎日同じ生活が送れるわけではありませんからね」。
出会った人との縁は、ずっと大切にしたいという川本さんの想い。生まれ育った神戸では、たくさんの人に出会うものの深く知ることはなかった彼女にとって竹田で暮らし、竹田の人々と出会ったことで大きく変化した価値観だといいます。
「必要とされる場所があるというのは、何事にも変え難いやりがいだと気付きました。とても幸せなことですし、私の大きなモチベーションになっています」。
竹田の人から受けた大きな愛が、自分の財産になったと話す川本さん。今後は国家資格であるキャリアコンサルタントの資格取得も目指しています。企業と働く人たちのマッチング事業に更に深みを持たせていきたいと、新たな目標を持ち歩み続けます。

竹田の魅力について

最初は新参者でしたし警戒されていたと思います(笑)。でも少しずつ仕事以外でも友達ができて、人と繋がれていることがこんなに心強いことなんだと感じるようになりました。暮らしていくうちに、竹田ってすごいなと。私は竹田と、そこに住んでいる人が好きなので、自分が貢献できることはとことんやりたいです。子どもたちも竹田がすごく好きになって、家族みんなでファンになりました。やっぱり“人”だなと強く感じています。

働く上での原動力

元々私はせっかちで成果主義な性格。若い頃は、自分のスキルアップしか考えていなかったんですね。でも結婚、出産を経て竹田に来てからは、地域に対して自分が貢献したいと強く思うようになりました。自分だけではなく、地域全体で良くなっていかないと未来はないので、そのためにも必要とされる会社、自分でありたいと思う気持ちが私の原動力になっているのかもしれませんね。

企業データ

まちづくりたけた株式会社

〒878-0012
大分県竹田市竹田町572-2
TEL 0974-64-4044

もっと詳しく知りたい方

企業HPはこちら

WRITER

  • 塩月 なつみ
  • 塩月 なつみ記事一覧

    かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!

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