おおいたではたらく
2018年12月14日
株式会社 高田魚市場代表取締役社長
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- 業種
- 水産物卸売市場運営、生鮮魚介卸売、生鮮魚介小売、加工品製造販売等
https://favoita.com/companies/31
昭和3年設立。地方卸売市場の役割を担い、大分・九州を中心とした小売店や飲食業、また全国の個人のお客様に豊後高田の新鮮な魚を直送している「株式会社高田魚市場」。食生活の多様化、輸入水産物の増加により魚離れが疑問視されている現在において、長く培ってきた伝統を守りながら、時代のニーズに応じた変革を推進しています。また市場と地域の発展のため、誠実な人材育成にも真っすぐに取り組みながら、豊後高田の新鮮な魚を全国へ発信しています。
社長インタビュー
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- 企業名
- 株式会社 高田魚市場
- お名前
- 桑原 猛(クワバラ タケシ)
- 役職
- 代表取締役社長
私たち高田魚市場は昭和3年の設立から、「豊後高田の台所」として地方卸売市場の役割を担って参りました。まずは人として成長していかなければという想いの元、社員教育を第一に考えています。社員全員に「経営計画書」という手帳を配布し、週に一度その内容を深く掘り下げ、理解を深める勉強会を実施。他にも、毎日20分の環境整備は就業時間内に行っています。他社では清掃業務は就業時間外に行うことが多いと思うのですが、ここでは時間内に行うことで環境に対する意識や責任を深め、それがお客様からのクレーム減少にも繋がっています。また、iPadやボイスメールの支給により社員全員での情報共有が進み、お客様対応も即時に行えています。企業というのは社長1人が突き進み、振り返った時に誰もいないのでは意味がありません。全員で一緒に成長し、同じ価値観を持ち進んで行くことが会社の強みになるのだと私は思っています。
求める人材の理想像は具体的にはありませんが、ただ素直であることは大切です。どんな本を読んでも、人の話を聞いてもそれを受け入れる受け皿がなければ成長はありません。その為に学生の皆さんには、少しでも時間が許されるうちに県外、海外へ出て、モノではない事にお金を使って自分の見聞を広げて欲しいですね。私は社員全員が人として、しっかりと挨拶や礼儀が身に付き、誰からも愛される人であるようにと願い人材育成に務めています。高田魚市場の社員である事と、人として成長する事がイコールとなる事が理想だと考えています。
これからの目標や夢は尽きることはありません。まずはこの敷地内に魚を食べるレストランを作る事や、飲食店の展開も考えていきたいと思っています。また加工部においては、ひとつのメーカーと考えているので、大分や九州のみならず世界を目指せる部門である事が強みです。大分県を代表するお土産とされる商品を作り、より多くの人に豊後高田の新鮮な魚や加工品の美味しさを伝えていきたいですね。
最近は、「魚離れ」の世の中だと言われることもありますが、毎年11月末に行われる「市場祭」では、約1,000人がここに集まります。マグロの解体ショーやお客様同士の競市、魚のつかみ取りなどが行われますが、ここに来た子供たちが魚に興味を持てば、それは食育にも繋がると私は思っています。これからも市場と地域の発展と共に、私たちも漁業と関連会社の先導者とあるべく日々成長を遂げていきたいと思います。
- 企業データ
株式会社 高田魚市場
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!
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