おおいたをたのしむ
2019年01月18日
ロマンあふれる東洋一の金山へ!
地面を掘れば金がザクザク・・・おとぎ話のような夢の世界が、その昔日田市の山中に広がっていたって知ってる?
中津江村にある「鯛生金山」では1894年(明治27年)から中断を挟みながらも約80年間、金を発掘するために大規模な採掘が行われていました。現在採掘は行われていないものの、当時の採掘の様子を垣間見ることができる博物館や、一攫千金も夢じゃない!? 砂金採り体験をすることができます。
また夏〜秋にかけては200種類約1000本のダリアが咲き乱れるほか、山々の美しい紅葉も見ることができるため、自然を愛でに訪れる観光客も多いそうです。
ロマン感じる黄金郷に潜入!
入場口から5分ほど歩くと、苔むした趣ある石造りのエントランスが待ち構えており、いよいよ黄金郷に潜入です。
訪れた日は、寒波が到来し、中津江村は最高気温が3℃。坑道内は絶対に寒いぞ! と覚悟をしていると、あれ、意外と暖かい・・・!? 坑道内は1年を通して気温が14℃。冬期は坑道内の方が暖かいんです。
1972年(昭和47年)まで採掘が続いていた「鯛生金山」は、総延長は110km、地下の深さは500m、福岡県まで繋がっているという広大な鉱山です。
現在歩いて回れるのは約800m。金約40t、銀約160tを産出し、「東洋のエル・グラード(黄金郷)」とまで謳われた当時の様子を、写真や実際に使用されていた機械の展示、人形たちによる作業風景の再現で、体感することができます。
展示は、機械が導入されダイナミックな採掘を行った近代採掘ゾーンから始まり、奥へ進むと採鉱が始まった当初である明治時代の採掘の様子が展示され、鉱山が開山されていた約80年間の変遷を見ることができます。
地下17階からわずか1分半ほどで引き上げることができたというエレベーター。
昔はこんな風にミノを使って手彫りだったんですね。
石の中に細くて黒い筋がありますよね、これが金鉱脈なんです!
坑道の途中には鯛生金山の目玉である黄金の鯛が!
現在はレプリカになっていますが、元々は純金製だったそう。金の価格は現在1g約5000円。今も残っていたら・・・すごい価値ですよね。金運や縁結びにご利益があると言われていますよ。
また一定の気温や湿度を利用して、お酒の貯蔵やきのこ栽培も行われているんです。金は採れなくなっても様々な利用がされているんですね。
きらめく石のイルミネーション
坑道をどんどん進んでいくと暗い道に突如現れる、イルミネーション。キラキラと光輝いているのは、なんと石! 「蛍光石」と呼ばれる石はブラックライトを当てるとカラフルに発光します。この特色を生かし、数万個の石を設置して、自然のイルミネーションが生まれたのです。
ちなみに石が何色に光るかはライトを当てて見ないとわからないそう。七色に光る石の美しさに自然の神秘を感じますね。
一攫千金!? 砂金採り
博物館で歴史を学んだ後は、一攫千金を夢見て、砂金採りはいかが?
30分採り放題で、採った砂金は持ち帰ることができます。
多いときは1日に1000人訪れることもあるという砂金採り。みんな一攫千金を夢見ているんですね!
一度に100人までが体験できます。
お皿を手に持って、砂をすくい、水面の中で皿を揺さぶった後に砂をゆっくり流す。この作業を繰り返し行うと、皿の底に砂金が残ります。
簡単そうに見えるのですが、コツをつかむまでが意外と難しいんです。
綺麗に砂を取り除くと、小さな砂金が!!
採れた砂金は幸運のお守りとして持ち帰ることができます。ぜひチャレンジを!
ちょっぴり贅沢なお土産
お土産売り場では、金粉入りのむぎ焼酎や羊羹のほか、金を使ったちょっぴり贅沢な気分を味わえるお土産たちが満載。
隣接している「道の駅鯛生金山」では、中津江村特産のわさびやゆず、しいたけなども販売しています。
春から秋にかけては「わさびソフトクリーム」や「ゆずソフトクリーム」も味わうことができます。ぜひチェックしてみてくださいね!
- 鯛生金山(たいおきんざん)
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大分市出身。見たがり・聞きたがり・知りたがりの“たがり”精神で活動する、好奇心旺盛なライター&宅地建物取引士。不動産会社、出版社に勤めたのち、竹田市地域おこし協力隊として移住者支援を担当。久住の山々と星空が好き。だけど関あじはもっと好き。