おおいたではたらく
2016年12月28日
泉光こども園園長
- 業種
- 保育事業
昭和27年に保育園としてスタートした『泉光こども園』は、感性豊かな子どもの育成を目指し、自らが体験したことを通して成長していくことに重きを置いています。そのために、家庭では味わえない“ワクワク”する体験を1つでも多く提供している認定こども園です。
園長インタビュー
- 企業名
- 社会福祉法人 玉林会 幼保連携型認定こども園 泉光こども園
- お名前
- 野本 宣寿(ノモト ノブヒサ)
- 役職
- 園長
祖父が始めた保育園を母が継ぎ、私が園長になって7年目です。平成27年には認定こども園として再スタートしました。高齢化する地域の中にあって、園を核にして、みんなを元気にしたい。地域の方が集まれる場所にしたい。ただ子どもを預かるだけの施設ではないという存在を目指しています。
最近、メディアなどでは、保育の現場は苛酷で労働条件が良くないと騒がれています。確かに、大切なお子さんを預かるのですから、大変な仕事だとは思います。しかし、1年の中で必ず1度はうれし涙を流せる仕事は他にはないんじゃないかと思っています。それほどにやりがいを感じられる仕事です。
ただ、やりがいだけでは先生達も疲弊していきます。ですから、当園では昼食時間とは別に、先生達にローテーションできちんと休憩をとってもらうようにしています。時間内であれば外出しても良いですし、休憩室でゆっくり過ごしてもらっても構いません。勤務時間内に一度、子ども達から離れた場所で休憩し、心身共にリフレッシュした状態で最高のパフォーマンスを発揮してもらいたいからです。また、年に1回、1週間の休暇も取ってもらっていますし、産休・育休は100%保障しています。というのも、保育の質を上げるためには、良い先生に長く働いてもらわなければならないですし、若い先生にも成長してもらえる、働きやすい環境を作らなければならないと考えているからです。こうした試みに現場の先生達も最初は懐疑的でしたが、今では上手く機能しています。
日本全体で見ると子どもは年々減少していますが、共働きの家庭が増え、保育・幼児教育のニーズは高まっています。そのニーズに対応するために認定こども園が整備されてきたのですが、本来は社会も変わるべきだと思います。子育てに優しくない社会や会社こそ変わらなければならない。受け皿を増やすというだけでは根本的な解決にはなりません。お父さんやお母さんが疲れてすり減った状態で子どもに関わるのはよくありませんしね。時代に即した対応ができるよう、社会全体で意識を変えていかなければならないと思います。そうした中で、我々が求める人材は、ときには先生で、ときには母のように、友達のように…その時々に応じて色々な人になれる方です。いつも先生の視点だけでは、なかなか良い保育はできないと思います。
就職活動中の方々は、保育・教育現場に限らず、自分を大切にしてくれる職場かどうかを自分の目で見て、一生ここで働けると思える職場を選んで欲しいですね。その仕事に対しての価値を自分で見出せる人になることが大切だと思います。
- 企業データ
- 社会福祉法人 玉林会 幼保連携型認定こども園 泉光こども園
WRITER
- 嶋山 哲史記事一覧
上京する仲間を見送り、彼らより充実した仕事、暮らしをココ(大分)で叶えると誓った20代。寝る間も惜しんで働き、遊んだ20代。下積み活きてきた30代。あっという間に40代。一所懸命生きていると自ずと自分の道が見えてくる…? しんけん働こう。