
おおいたをたのしむ
2025年04月11日
今と昔が楽しめる金物店「セキカナモノテン」ってどんなとこ?
別府市浜脇にある「セキカナモノテン」。
“金物”と聞くと、昔ながらの商店をイメージする方も多いと思いますが、ここはひと味違うようで…今と昔が融合する不思議でオシャレな店内へ、潜入しました!

浜脇モールの入り口を歩くこと1分。


一見、雑貨屋さんにも見える店内へ入ると、まず目を引くのがお鍋やお玉などの金物や荒物たち。

昔ながらの雰囲気がめちゃくちゃかわいいです♡
創業は戦後? 歴史ある金物店のヒミツ

今回お話を聞いたのは、4代目店主の関 伸章さん。
「ここは、僕の曾祖父が創業したお店なんです。戦後からこの浜脇の地でずっとやっているので、昔からの常連さんも多いんですよ」。
なんと創業は戦後! 「セキカナモノテン」は、80年以上の歴史ある金物店。もっとたくさんの人に金物の魅力を伝えたいという想いもあり、関さんが店主になった7年前から現代の雑貨用品も取り入れることにしたといいます。

「ベースは金物ですが、昔からの意味合いで言えば建築金物と生活金物があって、ここでは生活金物を主に販売していたんですね。そこを現代にアップデートして、インテリア雑貨も取り扱うことで新たなお客さま層も増えていくのかなと、今のスタイルに変えました」。

確かに店内には色んな生活用品、雑貨がずらりと並んでいます。スタイルを変えたことで昔からのお客さまがどう感じるのかという思いはありながらも、実際はとても好評なのだそう! 商品の買い付けも関さん自ら行っています。


ブーム再熱!大人気の古着も
またお店では古着の販売も。関さんが昔リサイクル関係の仕事をしていたこともあり、雑貨だけでなく古着の販売、買取も行っています。

雑貨も古着も“低価格で良いもの”を揃えたいと関さん。
「どんな時代でも、お客さまがお求めやすい商品を並べることが大切。お店に入ったけど高くて手が出せないと、また来たいと思ってもらえないですよね」。
金物と雑貨と古着を備えたことで、常連さんはもちろんファミリー層や若い人たちが来てくれるように。

「今までになかった新たなお客さま層が増えていますね。雑貨を探しに来た奥さんと、一緒にいる旦那さんが古着を買って下さったり。また今は、古着ブームが再熱しているので若い方たちが多くなりました」。


ヴィンテージなどの少しお高めの古着は、店舗向かいにある姉妹店「グーニーズ」で販売しているのでそこもまた要チェックです!
海外の方も注目! 日本の金物

また、インバウンドの影響でお店には外国人観光客の方々も。外国人の方には、日本の包丁がとても人気なんだそうです! 他にも、お店のSNSを見て県外の方が足を運んでくれたりと、金物だけでなく多くのテイストを取り入れたことでお客さまの層が広がっています。


お店にはオリジナルグッズも! 別府ならではの温泉タオルもかわいいんです♡
歴史を守り、地元を元気にしていきたい

「常連さんには現代の雑貨を、若いお客さまには昔ならではの金物の魅力を伝えられたらうれしいですね。その融合をどちらの層にも新鮮に感じてもらいたいです」。
今後は、歴史あるお店をずっと長く続けていけるようにしたいと関さん。また関さん自身、一度県外で働き地元で働くことを選んだU-ターン人生。地元で働くことの最大の魅力は、身も心も落ち着く環境で過ごせるということと笑顔をみせます。店舗を守り続けることで、生まれ育ったこの街にもっと人が集まり、活気ある街づくりをしていくこと。それが関さんと「セキカナモノテン」の目指す先です。

見て楽しい、使ってうれしいものが揃う「セキカナモノテン」。新生活が始まるこの季節に、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
きっと、お気に入りの何かが見つかるはずですよ。
- セキカナモノテン
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〒874-0947 大分県別府市浜脇2丁目2−3
TEL:0977-22-4728
WEB:https://sekikanamonoten.jp
Instagram:https://www.instagram.com/seki_nbak/
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!