おおいたではたらく
2016年12月16日
株式会社 山忠代表取締役社長
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- 業種
- 製造業
https://favoita.com/companies/385
オーガニックとシー(海)。その2つを合体させた造語『SEAGANIC』をブランドコンセプトとしている株式会社山忠。国内初の海藻サラダを生みだし、その海藻加工商品は、誰しも一度は目にしたことがあるのでは。「海藻業界のパイオニア」、「ひじきのリーディングカンパニー」を佐伯に尋ねました。
社長インタビュー
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- 企業名
- 株式会社 山忠
- お名前
- 山城 繁樹(ヤマシロ シゲキ)
- 役職
- 代表取締役社長
古来より、ひじきをはじめ、海藻食文化のあった日本。それは世界的にはあまりポピュラーではない食文化です。しかし、海藻はミネラル、ビタミン、カルシウム、食物繊維を多く含んでおり、カロリーも低く、近年の健康志向にはうってつけの食材です。弊社では、創業よりひじきを中心とし、試行錯誤を繰り返す中で製造機械も自作や応用をしながら独自のノウハウを形成して、より安全で高品質の製品を作ってきました。昭和58年には国内初の海藻サラダを製品化しましたが、私が社長に就任した頃には、ブームは落ち着きを見せ始めていました。やはり、次から次に新しいアイデアの種を蒔き育てていかなければならないのだと、実感しています。一見矛盾していますが『脱ひじき、極ひじき』という両極面に、真剣に取り組んでいかなければならないですね。その中心はやはり『人』です。これまで、多くの社員が弊社の未来を担う商品の種を幾度となく蒔いてくれました。そうしたチャレンジをしてくれる『人』がいるからこそ、会社を続けていくことができるのです。
弊社での仕事は、営業、開発、仕入れ、製造と事務方があり、営業エリアは西日本や関東圏をはじめ全国。大手コンビニエンスストアとの取引もあります。仕入れに関しては6割が海外。アジア圏やチリなどです。佐伯を拠点として、広いフィールドで活躍ができます。また、原料を輸入に頼りがちなひじきに関しては、平成10年に弊社が提唱した人工栽培事業(ひじきの養殖)『ひじき畑プロジェクト』に着手し、平成26年には九州、四国、山口で350トンの安定生産を行えるようになりました。これにより、国内産が増えるだけでなく、海の浄化、新たな雇用を生みだすこともできますので、さらに拡大していきたいと思っております。
私が大切にしているのは「正道をゆく」ということです。間違ったと思ったら、すぐに正しい道に戻る。意地を張って強引に突き進んでも、所詮間違った道の先には失敗しかない。何度でもやり直せばいいんです。そうした点からも、求める人材は挨拶ができ、コミュニケーションがとれ、ポジティブに考えられる人が好ましいですね。入社後は、3ヶ月間で各セクションすべてを経験してもらいます。私も連れて回ります。その後、適材適所で配属を決定。そこで大いに力を発揮してもらうことになります。今後は、ひじき畑に加え、これまで海藻食文化のなかった国にも素晴らしい海藻食文化を発信していきたいと考えています。力を貸してくれる方を待っています。
社会人になり活躍するためには、学生のうちに何にでもチャレンジして、挫折も含め、多くの経験をしておいて欲しいですね。自分の経験値を伸ばすことで、人間の幅ができます。自らの経験と他人の知恵を吸収しながら大きく成長して欲しいと思います。
- 企業データ
株式会社 山忠
WRITER
- 嶋山 哲史記事一覧
上京する仲間を見送り、彼らより充実した仕事、暮らしをココ(大分)で叶えると誓った20代。寝る間も惜しんで働き、遊んだ20代。下積み活きてきた30代。あっという間に40代。一所懸命生きていると自ずと自分の道が見えてくる…? しんけん働こう。