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おおいたをたのしむ

2018年11月30日

森の中のビール工場

いよいよ忘年会シーズンに突入。大分には、焼酎も日本酒もワインも、美味しい地酒がたっくさんありますが、「とりあえず、ビール!」と言いたいっ。ありがたいことに、大分には県産ビールもありますよね!
そう、本日ご紹介するのは、サッポロビール九州日田工場です。

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場

サッポロビール九州日田工場は、九州初の大規模ビール工場だった北九州市門司の工場を移転したもので、2000年に竣工しました。まもなく20周年。

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場

当時、九州内に広く候補地を求めるなかで、水郷や天領として知られる日田が選ばれました。決め手は、ビールづくりに欠かせない清らかな水が豊富にあること、周辺地域へのアクセスが良いこと、そして情報発信拠点となり得ることだったそうです。

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場

コンセプトは、森の中のビール工場。地域や自然と共生したい・・・そんな願いが込められています。水と緑に囲まれた芝生広場やビオトープ園も併設された環境配慮型のつくりで、建設する際にたくさん植えたという木は、やがてこんもりとした森になっていきそう!

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場

今年の夏は暑かったけれど、おかげで工場の森もキレイな紅葉でした。小学生がお弁当を持って、写生大会にも訪れるそうですよ。

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 紅葉

黒ラベル&ヱビスビールツアーへ!

さて、そんな森の中のビール工場は、いつでも工場見学ができるんです。完成して約20年ですから、行ったことあるよ!という人も多いかもしれませんね。当時は子どもだったという人も、そろそろお酒が飲めるお年頃。あらためて、サッポロビールの美味しさの秘密に迫りましょう!

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場

サッポロビールの二大商品といえば、大人の生ビール「黒ラベル」と、名品「ヱビスビール」。九州日田工場には、そのふたつの歴史や製造工程をめぐるツアーがあり、申し込みをすればガイドさんの案内付きで楽しめるんです。で、どちらかなんて選べない私。せっかく来たことだし、順番にめぐってみることにしました!

まずは、黒ラベルツアーへ。最初に案内されたのは、「黒ラベルシアター」。まるで映画館に来たような気分で、ブランドに込められた思いや歴史をしばし鑑賞します。

森の中のビール工場 黒ラベルシアター

サッポロビールのルーツは、1876年、北海道開拓のために国策で置かれた官庁である「開拓使」が官営で作った「開拓使麦酒醸造所」。日本ビールの黎明期、外国人技術者を迎えた醸造所が乱立していくなかで、日本人による初めての醸造所でした。翌年生まれた「札幌ビール」のラベルに描かれたのが、北極星をモチーフとした開拓使のシンボル、赤い五稜星だったんです。

「黒ラベル」の誕生は、それから1世紀後の1977年。ビヤホールでしか飲めなかった生ビールを家庭でも味わえるように、「サッポロびん生」という商品が開発されました。そのラベルが黒かったので「黒ラベル」という名で親しまれ、やがて商品名になったとか。名付け親は、消費者だったんですね!

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 タンク

歴史に感動した後は、仕込みやパッケージを見学。ど~んと大きなタンクを目の前にすると、圧倒されつつも果たしてどれだけのビールができるのか想像もつかない(汗)・・・そんなとき!
「九州日田工場には5種類の容量タンクがあって、全部で350ml缶が143万缶できるんです。これは、ひとりが毎日1本ずつ飲んでも、3900年かかる量・・・」と、すかさずガイドが!スゴさがぐ~んと身近になってきます。

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場

仕込みには、工場の地下から汲みあげる日田の清水を100%使用。ちなみに、水郷日田を「すいごう」ではなく「すいきょう」と読むのは、濁点を使わず濁りのなさを表現している、ということも教えてくれましたよ。水郷でできあがった黒ラベルは、九州・中国・四国地方や韓国・台湾にも向けて出荷されています。

続いて、ヱビスビールツアーへ!

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 ヱビスビールツアー 昔の瓶 森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 ヱビスビールツアー

こちらはまず、昔の瓶がずらっと並んだギャラリーへと案内されます・・・と、進んだ先に現れたのが、復元されたビアホール。

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 ビアホール

ヱビスビールは、1890年に「恵比壽ビール」として発売され、販売されると即、評判となりました。売れに売れて、さらに画期的な宣伝やプロモーションも続々。今では一般的な「ビヤホール」という言葉もヱビスビールによってつくられた和製英語で、文明開化当時の銀座における今でいうアンテナショップとして「恵比壽ビヤホール」の名前で誕生しました。

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 松竹少女歌劇團

そんな歴史を、な、なんと、プロジェクションマッピングで見せてくれるんです!エンタメ度がハンパないです!!

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 プロジェクションマッピング 森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 プロジェクションマッピング

ロケーション最高なサロンでビールを試飲♡

「黒ラベルツアー」「ヱビスツアー」ともに生産設備や施設を見学したら、最後はお楽しみの試飲ができるコミュニケーションステージへ。ここでも興奮の連続です!

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 コミュニケーションステージ 日田杉テーブル

「黒ラベルツアー」の試飲で案内されてまず驚いたのは、サロンのど真ん中に据えられた丸太のテーブル。これ、樹齢300年とも言われる巨大な日田杉をまるごと半分にしてテーブルにしちゃったものだそう。

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 コミュニケーションステージ

さらに大きな窓の向こうには、日田盆地を見渡す絶景が広がっていて。それにうっとりしながらビールを飲めるなんて、シアワセですねぇ♡

試飲できるのは、ここ九州日田工場で製造されたサッポロ生ビール黒ラベル(黒ラベルツアー)とヱビスビール(ヱビスツアー)。鮮度と提供品質にもこだわったさすが工場ならでは、の美味しさです。
(時期によって提供商品は異なりますので、詳細は同社HPでご確認下さい。)

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 試飲 サッポロ生ビール黒ラベル

ツアーなら3杯までおかわりできて、ハンドルキーパーさんやお酒が飲めない方や未成年の方にもノンアルコールビールやソフトドリンクが用意されているのでご安心を。またツアー以外の自由見学の方にも、テイスティングサロンで黒ラベルやヱビスの試飲ができます(有料)。

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 試飲 ノンアルコールビール

さらに、記念のグラスもおみやげにもらっちゃいました!

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 ツアー記念グラス

ブランドツアーはそれぞれ所要時間が50分程度。事前にWEBや電話から要予約(2名様から)ですが、空きがある場合には当日でも見学できることがあります。自由見学も可能ですが、ツアーでなければ入れない場所・試飲や特製土産もあるので、やっぱりツアーがおすすめ!

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 大人エレベーター 森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 ラッキーヱビス

サッポロビールの精神、そして日田への愛をたっぷり感じた1日でした。帰る前には、「ラッキーヱビス」や「大人エレベーター」でインスタ用の写真を撮ったり、ミュージアムショップでおみやげのビールもお買い忘れなく。レストランもありますよ〜!

森の中のビール工場 サッポロビール九州日田工場 ミュージアムショップ

※写真は特別に許可を得て撮影させていただきました。
※お酒は20歳を過ぎてから! ドライバーの飲酒は厳禁ですよ!

日田市民、ツアー無料の日
おんせん県黒ラベル販売中
サッポロビール九州日田工場
〒877-0054
日田市高瀬6979
0973-25-1100
営 10:00〜17:00 ※見学は〜16:30
休 12〜4月の水曜日 ※祝日の場合は営業・翌日休み、年末年始、不定休あり
http://www.sapporobeer.jp/brewery/shinkyusyu/

WRITER

  • rain
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    佐伯市生まれ大分市育ち。大学で関西へ、就職で東京を寄り道してから大分へUターン。地元雑誌社勤務ののちフリーランスに。「帰っても仕事がない」なんて言ってる人に、大分にもスゴい会社、スゴい人がたくさんいることを伝えたい!

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